雪組は1月10日(月)から予定されていた咲ちゃん(彩風咲奈)主演の『ODYSSEY(オデッセイ)-The Age of Discovery-』東京国際フォーラム公演が全日程と中止となってしまった中で、1月14日(金)に初日の幕を開けた雪組バウホール公演が、25日(火)に無事に公演を終えました。
ほんとによかった…
その千秋楽の模様がタカラヅカニュースで放送されました!
雪組 宝塚バウホール公演 『Sweet Little Rock ’n’ Roll』千秋楽
底抜けに元気で明るい作品で、今の先行きが見えない不安な状況下では、こういう作品を観て気持ちを明るく持っていくのは大事なことだという気がします。
アドリブの数々
連日のアドリブの様子をTwitterなどで見るのも楽しみの一つでした。
千秋楽のこの日も数々のアドリブがあったようで、まずあがちん(縣千)演じるビリーが客席の一人のお客さんに向かって
「君、キュートだね〜」
と話しかけたけど反応がなかったと見えて
「千秋楽でもノーリアクションか」
とぼやいたのがめちゃくちゃ面白くて…(笑)
それと、フレディコーチ役のまなはる(真那春人)、マクリーン先生役のありちゃん(愛すみれ)、ロッキー役のはいちゃん(眞ノ宮るい)の3人がこれまでのアドリブについて話すアドリブの場面が秀逸でした。
卒業式の生徒による呼びかけのように
まなはる「やりだしたら止まらない、アドリブ〜」
二人「アドリブ〜」
まなはる「楽しかった、ネタ合わせ〜」
二人「ネタ合わせ〜」
とやってたのが最高でした。
まだその後も続いてそうな雰囲気でしたが、そこでカットされてしまった…
それにしてもまなはるの芸達者ぶりがしっかり発揮されておりました〜
縣千の千秋楽ご挨拶
カーテンコールで奏乃はると組長から
「今回バウホール初主演を務めました縣千がご挨拶申し上げます」
と紹介され、あがちんが前へ進み出てご挨拶を始めました。
「世間は慌ただしい日々が続いておりますが、劇場にいらしてくださり日々応援してくださるお客様のおかげで千秋楽まで完走することができました」
「一公演一公演が愛おしくて、お客様が笑ってくださり出演者も笑っているこんなに楽しい公演、本当に私にとって一生の宝物でございます」
と感慨深げに話すあがちん。
「私はのびのびとさせていただきました!多くの人に背中を押していただいたからこそ私はこの場所に立っていられたんだなと思います」
「これからも自分を見つめ直しながら、一歩一歩歩んでまいりたいと思います。本当にありがとうございました」
と感極まりながらもしっかりと力強い口調でのご挨拶でした。
見守っている組長さんやまなはる、上級生から下級生にいたるまで、あがちんの一言一言にうなずきながら聞いているのが素敵で、見ているこちらも感極まってしまう感じでした。
組替えの彩海せらとの絆に涙
組長のにわさん(奏乃はると)から1月26日付での月組への組替えが紹介されたあみちゃん(彩海せら)が挨拶しました。
「皆様、本日まで雪組彩海せらを温かく見守り応援してくださり、本当にありがとうございました。
大好きな雪組で過ごした6年間は私にとりましてとても大切な時間になりました。月組へ参りましても大好きな舞台に心を込めて務めてまいります。本当にありがとうございました」
と途中涙声になりながらも一生懸命笑顔を作ってしっかりと話したあみちゃん。
隣で聞いているあがちんやまなはるが泣きそうになりながらも温かく見守っていたのが印象的でした。
そして、メンバーからの一言の時だと思いますが、あがちんがあみちゃんに向かって
「あみちゃんなら大丈夫だと分かってるんですけど、頑張りすぎないで自分を大切に、これからも歩んでいってほしいなと思います」
と語りかけ、それに
「はい!ありがとうございます」
と言うあみちゃんと
「今までありがとう」
とあみちゃんの肩をポンポンと叩きながら言うあがちんの二人の姿に周りの組子たちも皆んな泣き笑いの顔になっていました。
これまでずっとあがあみのコンビでスカイステージの番組でも、いろんな公演でも二人でやってきた絆ゆえだな〜と胸が熱くなりました。
宙組のずんちゃん(桜木みなと)とそらくん(和希そら)のコンビも組替えで解消になってしまったのと同じ寂しさがあります。
組替えは誰でも少なからず寂しさがありますが、これまでコンビとして見ていたウチの一人が組替えになってしまうのは余計に寂しいですね。
でも組替えはあみちゃんにとって飛躍するチャンスでもあると思うので、これからも見守って応援していきたいと思います。
もちろんあがちんのことも!
【追記】
月組別箱公演の振り分けが発表されました。
あみちゃん(彩海せら)は暁千星主演の『ブエノスアイレスの風』に出演するということです。
楽しみですね〜
千秋楽の「雪組どっせい!」と涙の「ヴィクトリー!」
また幕が上がって
「今日は彩風さんをはじめ皆んなが(ライブ配信を)見てくれています」
と言い始めたあがちん。
胸に手を当てて
「雪組生皆んなの思いを背負って、雪組〜!」
「どっせ〜い!」
と初日とは違ってしっかりと「雪組どっせい!」をやれました。
初日は突然やりはじめてグダグダになっちゃいましたからね(笑)
舞台上の皆の歓声と客席の大きな拍手の中、
「本日はありがとうございました!」
と大盛り上がりのうちに幕が降りました。
そして次にまた幕が上がると今度は「ヴィクトリー!」というのをやることに。
これは千秋楽の前までもやっていたのかな?
きっと劇中に出てくるんでしょうね〜
あがちんが
「行きますよ〜」
と言って、皆んなでフリをしながら
「ヴィクトリー!」
と掛け声をかけた途端あがちんが号泣しちゃって…!
それを見てびっくりしてオロオロしたり笑ったりしながらあがちんの方に集まってくる組子たち。
隣のあみちゃんや夢白あやちゃんは笑いながらもあがちんの背中をさすってあげてて…
号泣しているあがちんも、それを温かく見守る皆んなも本当に可愛くって、こちらも泣き笑いになっちゃいました。
「やっぱり今の世の中、お客様と直接関わることができなくなって、私たちの思いって届いているのかなって不安になることもあったんですけど、今は視覚的にですけれどこうして皆様と絆が繋がっているんだなって思うと本当に嬉しくって」
と涙を流しながら言うあがちんがめちゃくちゃ愛おしくなりました。
最後は
「皆様、この公演期間中、本日まで本当にありがとうございました」
とずっと涙を流しながらお辞儀して終わりました。
幕が降りてくる中、あがちんとあみちゃんが抱き合い、その後シンディ役の夢白あやちゃんとメアリー役の音彩唯ちゃんも一緒に4人で肩を組み合って、温かい空気感の中カーテンコールが終わりました。
タカラヅカニュースの映像で見ていても微笑ましくてあったかくて本当に素敵な光景でしたが、実際に劇場で観ていたらきっともっと温かい空気に包まれたでしょうね〜
観劇された方が羨ましいです。
それにしてもはじめてのバウホール公演主演で、おまけに雪組のもう一方の公演が中止になってしまうという中、あがちんには相当の責任感とプレッシャーがあっただろうな〜と思います。
無事に誰一人欠けることなく完走できたのは、出演者やスタッフさんの努力ももちろんですが、真ん中のあがちんの気力や人望も大きかったのではと想像します。
それだけにこの公演をやり遂げたことはあがちんにとって本当に大きなことだったでしょう。
今後ますます活躍の場が多くなって、どんどん上に上がって行くだろうあがちんにこれからも期待したいと思います。
読んで頂き、ありがとうございました。
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