礼真琴、涙あり笑いありで大感動の千秋楽ご挨拶(星組全国ツアー千秋楽)

9月1日に梅田芸術劇場メインホールで始まった星組全国ツアーですが、残念ながら9月13日~18日の公演が中止になってしまいました。
そして、19日から千秋楽までの3日間の公演が再開できたものの、主要キャストを含む7名が休演という事態になってしまって…

それでも観劇された方やライブ配信などを観た方たちによると、ものすごく代役の皆んなが頑張っていて、とてもレベルの高い舞台だったということです。

私は残念ながらライブ配信を観ることができなかったので、今日のタカラヅカニュースで千秋楽の様子を見られるのを楽しみにしていました。

星組 全国ツアー公演 千秋楽の様子

ダイジェスト映像では、お芝居の『モンテ・クリスト伯』で代役で頑張っていた蒼舞咲歩くん(ルイジ・ヴァンパ役)、夕陽真輝くん(ヴィルフォール役)の様子が映っていました。

そして、クライマックスでは涙を流しながら演技するこっちゃん(礼真琴)、なこちゃん(舞空瞳)に胸を打たれました。

ショーではアドリブの部分もたくさん流してくれたのが嬉しかったです。
プロローグでこっちゃんが歌いながらちぐさん(美稀千種)にハグしに行って、びっくりしながらも大感動した様子のちぐさんが見られたのも感動ものでした。

礼真琴の千秋楽ご挨拶

まずは組長のちぐさん(美稀千種)のご挨拶。
残念ながら公演中止になってしまったことと7名の休演者が出てしまったこともあって、いつもより沈痛な面持ちでのご挨拶で、それを聞いている組子たちも沈痛な表情でした。

でもここからがいつものちぐさん節で

「各地で礼さんと同じ舞台に立ちたい、そんな宝塚を目指す受験生たちがたくさん増えたことでしょう」

「星組トップスター礼真琴が皆様にご挨拶申し上げます」

とこっちゃん(礼真琴)を紹介しました。

それを聞きながら眉毛を上げて照れてる感じのこっちゃんの表情も面白い(笑)

こっちゃんのご挨拶は、公演中止もありつつ再開できて無事に千秋楽を迎えられたことへの感謝の言葉から始まりました。

そして、舞台を支えてくださったスタッフの皆さん、再開を待ちわびてくださったお客様のおかげで自分たちは前を向いて今日を迎えることができたと話しました。

35名でお稽古してきたけれど、最後まで35名で舞台に立てなかった。

「ですが、この35人がこの舞台で、この作品で息づいたことには変わりありません!」

「この全員で作り上げたこの全国ツアーを一生忘れません!」

と力強く言ったこっちゃん!
めちゃくちゃ素敵です。

そして、星組としてはコロナ禍でのはじめての全国ツアーで、コロナという見えない敵がとても強くて、私たちはもっと強くならなければと思ったと話すこっちゃん。

本当にコロナ禍がこんなに長く続くとは最初は誰も思わなかったでしょう。
そして本当にまだまだ困難な状況は続くと思われて、それでもコロナに負けないよう強くならなくちゃいけないですよね。
こっちゃんの言葉を聞いて、そう強く思いました。

ご挨拶の最後には、次の大劇場公演には先に千秋楽を迎えたバウホールメンバーと、そしてここにはいない7名の休演者と全員で舞台に立てることを心から楽しみに精進していくと話しました。

休演者のことを「7名の大切な大切な仲間たち」と声を震わせ、目をうるませながら話すこっちゃんにグッときました。

大感動のご当地出身者の一言

全国ツアー恒例のご当地出身者の紹介コーナーで、神奈川県出身の3人が紹介されました。
いつもなら名前を呼んで「はい!」と返事をするだけで終わるのですが、今回はそれぞれ思いの丈を話すことになりました。

御剣海

まずは横浜市出身の御剣海くん。

舞台の前まで走って出てきて
「私の出身校はこの会場から徒歩1分です!ただいま相模大野〜!」
と身振り手振り付きで大声で叫んだので、こっちゃんも大笑い。

御剣海くんは代役の代役ですごく頑張ったんですよね。
このひと叫びで皆さんの心に印象深く残ったんではないでしょうか〜

音咲いつき

そして、藤沢市出身の音咲いつき、いーちゃん。

「ありがとうございました!」と客席にお辞儀した後、おもむろにセンターのこっちゃんのそばまでゆっくり歩いて来て
「ちょっと一人では不安なので、近くで喋らせてください」
って(笑)
「この3日間、嬉しいとか楽しいとかでは表せられない生まれてはじめての感情をいだき、今、胸が苦しいです!」
と客席に向き直って大きな声で言ういーちゃんにこっちゃんも笑ってしまいました。

そして、「琴さんの広い背中を皆んなが見て、一緒に付いて行ったから、忘れられない大切な凱旋公演となった」と話す様子に、笑ってしまいながらも胸がいっぱいになりました。

その後は走って元の位置に戻ってから
「本当にありがとうございました」
とお辞儀してました。

舞空瞳

最後は横浜市出身のなこちゃん(舞空瞳)。
こっちゃんから

「それではお待たせいたしました、神奈川県横浜市出身、舞空瞳!」

と紹介されて、こっちゃんが後ろへ下がってしまったので、

「あ、ちょっと、そんなそんな、礼さんより前に行くのは…」

と恐縮しつつ自分も下がろうとしちゃうなこちゃんが可愛くて。

「千秋楽をこの神奈川の地に琴さんはじめ皆様と一緒に立てていることが本当に本当に幸せです」

と言いながら段々と涙涙になっていくなこちゃん。
その後はこっちゃんの方に向いて

「どんな時も琴さんが前向きに引っ張ってくださったから今こうしていられております!」

と言うので、こっちゃんは「おお」とも「わ〜」とも取れないなんとも不思議な合いの手を入れてました(笑)
さっきなこちゃんにつられて自分も泣きそうになってしまったのをごまかしているような感じ?
そしてそれを見てこちらも思わず胸にグッときてしまいました。

いつものご当地出身者紹介ではこんなに涙することはないです。
いつもと違う大感動のご当地出身者紹介でした。

「一人でも舞台に立ってやる!」

ご当地出身者紹介の後、

「全国ツアー公演で初めて宝塚に触れたという方々もたくさんいらっしゃると思います。私たちのホームである兵庫県宝塚市にあります宝塚大劇場にもいつか観に来ていただければ幸せでございます」
「いつでも“ムラ”で待っています」

と涙の後は笑いに持っていくこっちゃんがさすがでございます。

次に幕が上がったら、客席に向かって

「今日初めて宝塚を観劇したよっていう方はいらっしゃいますか?」

と言って、大きな目を見開いて上から下までず〜っと見渡すこっちゃん。
かなり長い間見渡していたので、大きな笑いが起こっていました(笑)
誰も手を挙げなかったと見えて

「さすがにいないですか、そうですか」

と言ってましたが、あんなに大きな目で見られてたらなかなか手を挙げる勇気は出ないものと思います(笑)
そして

「再開するにあたり、この状況で自分たちが再び幕を開けていいのだろうかと思った時もありました」

と真剣に語り出しました。

「ですが、一人でも再開を待ち望んでくださるお客様がいるなら、こっちだって一人でも舞台に立ってやると。そうじゃなきゃおかしいだろうと」
「迷うことはありませんでした!」

そのこっちゃんの言葉がすごく胸にズシンときました。

いーちゃん(音咲いつき)やなこちゃん(舞空瞳)が「皆んなが琴さんの背中を見て」とか「琴さんが引っ張ってくださったから」と言っていたのを思い出して、このこっちゃんの前向きな思いがあったから、こんな大変な公演が成し遂げられたんだんだな〜と実感しました。

星組パッション!

次に幕が上がったらスタンディングオベーションで、千秋楽恒例の“星組パッション!”をやることになりました。

残念ながらタカラヅカニュースでは大部分がカットされていたようですが、この公演ではじめて“星組パッション!”に参加するありちゃん(暁千星)が「えっ、“星組パッション!”って?」という感じでワタワタしていたそうです。

こっちゃんは「説明しますね、ありちゃんいい?」とありちゃんに声をかけたとか。
そして、今回も説明の時にもこっちゃんはグダグダになってしまったとか。
そのあたりもできれば全部見たかったです〜
タカラヅカニュースでは

「熱いぜ!」
全員「星組〜!」

「燃えろ!」
全員「星組〜!」

「進め〜!」
全員「星組〜!」

「星組〜!」
全員「パッショ〜ン!!」

と無事に「星組パッション!」ができたところだけ流れました。

最後は

「皆様、また会う日までどうかお元気でお過ごしくださいませ。本日は本当にありがとうございました!」

とご挨拶したこっちゃんの満面の笑顔で終わりました。

このカーテンコールでのこっちゃんの言葉を聞いても、どんなに公演を再開することが大変だったのか分かります。
それでも、こっちゃんが強い気持ちでいたから、それを支えようと出演者全員が、そしてスタッフの皆さんも強い前向きな気持ちで立ち向かったからこそ成し得たんですよね。
こっちゃんが言う通り、この全国ツアーは関わった皆んなにとって忘れられない公演となったでしょう。
そしてこの経験がきっとまた皆んなを強くしてくれたと思います。
これからもまだ公演中止になったり、休演者が多く出たりといったことはあるのかもしれません。
しかし、この経験を経てまた乗り越えていってくれるでしょう。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

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