縣千、最後の新人公演は『夢介千両みやげ』、3回めの主演を堂々と

4月12日に宝塚大劇場で雪組の新人公演が実施されました。
無事にできて本当によかったです。

今日のタカラヅカニュースではその模様が放送されました。

前回の『CITY HUNTER』に続いて3回目の新人公演主演の縣千をはじめ、初ヒロインの華純沙那、2番手役に抜擢された華世京などそれぞれレベルの高い新人公演でした。

雪組 宝塚大劇場『夢介千両みやげ』新人公演

この『夢介千両みやげ』が最後の新人公演になるあがちん(縣千)。
配役の発表で、あれっ!?まだ新公やってたのかと思っちゃいました。

そして、ヒロインと二番手役を華純沙那華世京の106期コンビが務めました。
主演のあがちんがしっかりしているからこそ、研3の二人が抜擢できたのかなと思いました。
これからの新人公演も楽しみな雪組です。

縣千:夢介(彩風咲奈)

ネット記事で公開された主演コンビの写真を見ると、お化粧の感じなど本役の咲ちゃん(彩風咲奈)の夢介にとってもよく似ています。
でもダイジェストの映像では、咲ちゃんとはまた違った、可愛らしさもあるあがちん(縣千)らしい夢介でした。

本公演の初日映像では映ってなかった夢介があちらこちらで困らされているシーンが多く流れたためかもしれません。
でも、普段のあがちんのキャラも表れている気がしました。
これは劇場で見てみたいなあ…って思っちゃいました。

咲ちゃんへの当て書きのようだと言われている夢介という役が、あがちんにもピッタリはまったようでした。

それにしてもあがちん、本公演でも当たり前のように大きな役をこなし、存在感はもう新人公演のレベルではありませんね。
どのシーンでも様(さま)になってて、新人公演に見られる”危うさ”をまったく感じませんでした。

華純沙那:お銀(朝月希和)

華純沙那ちゃんは106期で研3、今回が初めての新人公演ヒロインです。

華純沙那ちゃんも写真で見ると本役のひらめちゃん(朝月希和)にお化粧が似てるなと思いました。
きっとひらめちゃんからお化粧もアドバイスしてもらったんでしょうね〜

映像ではこちらもまた本役のひらめちゃんとタイプの違うお銀だなと感じましたが、研3とは思えないほど芯の強さを感じるしっかりしたお芝居でした。

華世京:総太郎(朝美絢)

『ほんものの魔法使』での堂々とした演技も記憶に新しいかせきょー(華世京)ですが、今回の新人公演で研3ながら2番手役に大抜擢されました。

残念ながら「なんせこの顔、この器量、モテてモテてしょうがない」と言うところは本役のあーさ(朝美絢)ほどの説得力はなかったですがw、研3とは思えない落ち着きぶりでした。

とくにカーテンコールでの態度があまりに大人びていました。
本当に研3なんでしょうか…?(笑)

その他の新人公演メンバー

上記の3人以外に印象に残ったのは、浜次役の夢白あやちゃん。

まだ新人公演に出ているのが不思議なくらいの落ち着きぶりで、色っぽい芸者役を好演してました。

それからそらくん(和希そら)の三太役の一禾あおくんも目を引きました。

あともう一人すごく目を引いたのが本公演であがちん(縣千)が演じている金の字役の聖海由侑くんでした。
大きな瞳が印象的で、もっと観ていたかったです。

その他のメンバーも皆とってもレベルが高くて、これからの雪組がさらに楽しみになる新人公演でした。

縣千のご挨拶

今回あがちんが新人公演の長なので、あがちんのご挨拶から始まりました。

「この新人公演が皆様にとってよい土産話になったなと思っていただけましたら幸いです

とタイトルの『夢介千両みやげ』にかけての言い回しが余裕を感じさせます。

「春の暖かさを感じるこの季節、この劇場内も皆様がお天道様のように優しく温かく見守ってくださり、こんなにも心踊らせて公演できました」

と感謝の気持ちを語るあがちん。
この希望に満ちた物語をお客様に届けるために、新人公演メンバー皆んなが自分に何が足りないか、何を求められているのかを考え続けて役に向き合ってきたそうです。

一人一人が一日限りの役を全力で生きて思いっきり楽しみたいと。
そして、お客様の笑い声や拍手を聞いて、お客様がその気持ちを受け取ってくれていると感じたそうです。

何一つ見逃さない、聞き逃さないと集中して観てもらっているのを感じて嬉しかったという言葉がとても真摯で、あがちんの人柄がよく表れたご挨拶でした。

『夢介千両みやげ』ではラストシーンで客席も一体となって三三七拍子をやるのですが、新人公演でもちゃんとそれが行われたそうです。
あがちんはその事にも触れて

「私達の巻き起こす波に皆様がノッてくださるこの優しさが、新人公演に対する皆様のお心なのだなと思うと嬉しいです」

と言っていました。
そして、最後は

「私達はこうして皆様に愛してもらっていることに感謝の思いを忘れず、これからも皆様の心に届く舞台作りを目指してまいりたい」

と意気込みを語ってご挨拶を締めました。
感極まった様子も見せながら終始笑顔でのご挨拶でした。

この公演の前にバウホール主演も経験したこともあってか、言葉のチョイスも素晴らしくとってもしっかりしたご挨拶に、あがちんのさらなる成長を感じました。

東京ではさらにレベルの高い新人公演と、ご挨拶を見せてくれるかなと期待しています。

  

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