退団を控えた夢白あやが朝美絢の隣で輝いていました!(雪組公演『ボー・ブランメル』『Prayer』観劇)

先日、東京宝塚劇場にて雪組公演『ボー・ブランメル~美しすぎた男~』『Prayer~祈り~』を観劇しました。

千秋楽間近ということもあり、トップスターあーさ(朝美絢)、そして退団を控えたトップ娘役あやちゃん(夢白あや)をはじめとする雪組生たちの熱演に、胸が熱くなる時間でした。

雪組『ボー・ブランメル~美しすぎた男~』『Prayer~祈り~』東京公演観劇

『ボー・ブランメル~美しすぎた男~』

「美しすぎた男」と珠玉の楽曲

あーさ(朝美絢)演じるボー・ブランメルは、まさに「美しすぎた男」というサブタイトルに相応しい存在でした。
その立ち姿、佇まい、一挙手一投足——すべてが美しく、観る者を魅了します
19世紀イギリスの社交界で「ダンディズム」を確立した伝説の男の美学と孤高が、あーさの演技を通して鮮やかに蘇りました。

また、今作はフランク・ワイルドホーン氏の楽曲が全編を彩ります。
『ジキル&ハイド』『スカーレット・ピンパーネル』などで知られるワイルドホーン氏の音楽は、ドラマティックで心を揺さぶるメロディーが特徴。

ブランメルの栄光と挫折、孤独と誇り、そしてハリエットとの愛——すべてが音楽によって深く心に刻まれる、まさに「ミュージカル・プレイ」にふさわしい作品でした。

企業貸切公演ならではのアドリブ

今回は企業の貸切公演だったこともあり、お芝居の中で企業名をもじったアドリブが飛び出す場面がありました。
客席は大ウケ!

こういった臨機応変なサービス精神も、宝塚の魅力の一つですね。
貸切公演ならではの特別な一体感が生まれる瞬間でした。

バラの花束に込められた二つの選択肢

物語の結末——あやちゃん(夢白あや)演じるハリエットがバラの花束を持って花道にはける場面には、実は“”二つの選択肢があるそうです。

これは、「カフェ・ブレイク」であやちゃんが披露していたエピソードですが、生田大和先生から「ブランメルの元に戻っているというパターンと、女優として自分の道を歩いていくというパターンの二つがある」と言われたのだとか。

あやちゃん自身の退団と重ねると、一人の女優として自立した道を歩むという方がぴったりくると思いますが、実はもう一つブランメルの元に戻る選択肢もあるというところにちょっとワクワクするものもあります。
あやちゃんが花道をはける後ろ姿に、愛と決意の両方が感じられたのは、そういう2つの思いが込められていたからなのかもしれないですね。

そして何より印象的だったのが、最後の場面でのあーさとあやちゃんの表情です。

二人の清々しい表情——それは達成感にも似た、何か大きなものをやり遂げた後の晴れやかさのようでした。
千秋楽が近づき、この作品での最後の日々を噛み締めながらも、一瞬一瞬を全力で輝かせようとする姿勢が伝わってきました。

特にあやちゃんは、退団という大きな節目を前にしながらも、少しも翳ることなく舞台の上で輝いていました。
あーさの隣で、対等に、そして美しく…トップ娘役としての矜持と、舞台人としての覚悟が感じられる佇まいでした。

物語の結末と重なるように、二人の表情からは「終わり」ではなく「新しい始まり」のような希望が感じられ、胸に迫るものがありました。

『Prayer』

2階席にも届いた温かいファンサービス

ショーの中詰めでは客席降りがあり、今回はの2階席での観劇でしたが、なんと下級生6人が来てくれました!

2階席にもしっかりとファンサービスをしてくれる雪組生たち。
一人ひとりの笑顔や仕草に、お客様を楽しませたいという気持ちが溢れていて、「ここまで来てくれるんだ!」という嬉しい驚きがありました。

6人が通路を行ったり来たりしながら2階席の後ろの方まで笑顔で手を振り続けてくれて、思わずこちらも手を振り返していました。
1階席のあーさ(朝美絢)の掛け声も響いてきて、客席降りの時間は本当に楽しい時間でした。

103期同期の場面に込められた絆

ショーの中で特に心を打たれたのが、退団するあやちゃんを含めた103期同期の場面です。

しゃんたん(壮海はるま)、あやねちゃん(愛羽あやね)、りなくる(莉奈くるみ)、ぺっぺ(紗蘭令愛)——タカラヅカニュースの卒業インタビューで語っていた、あの5人の絆が舞台の上で輝いていました。

「『絆!』からスタートした我らは、知らぬ間に絆を深くしていた」というあやちゃんの言葉そのままに、5人が一緒に舞台に立つ姿には、言葉にできない特別なものがありました。同じ時を過ごし、笑い、悩み、そして成長してきた仲間たち。
その時間の重みが、一つひとつの動きや表情から伝わってきて、思わず涙腺が緩みました。

夢白あや、銀橋ソロの輝き

そしてあやちゃんが銀橋を渡って歌うソロの場面——これはもう、言葉では言い表せないほど美しく、そして力強いものでした。

男前に歌いながら銀橋を渡るあやちゃん。
その姿は、これまで歩んできた道のりそのもののようで、観ている側もその重みを一緒に感じることができました。

トップ娘役として、そして一人の舞台人として、最後まで全力で輝こうとする決意が、歌声にも表情にも表れていました。

退団を前にしても、いえ、退団を前にしているからこそ今この瞬間を大切に、そして楽しもうとしているあやちゃん。
その清々しさに、胸が熱くなりました。

旅立ちと門出を彩る特別なソロ

ショーではもう一つ、退団するあんこさん(杏野このみ)、そしてこの公演の後専科へ異動する組長のにわさん(奏乃はると)のソロの場面にも胸が熱くなりました。

それぞれの道へ進む彼女たちが、一人ひとり銀橋に立ち、その想いを歌に乗せる——その姿には、終わりと始まりが同時に存在していました。

あんこさんの凛とした佇まい、そして組長として雪組を支えてきたにわさんが専科へ向けて見せた新たな決意——それぞれが違う道を歩むからこそ、今ここで一緒に舞台に立てることの奇跡を感じずにはいられませんでした。

 

千秋楽間近の雪組公演——そこには「終わり」の寂しさだけでなく、「ここまでやり遂げた」という達成感と、「これから」への希望が満ちていました。

特にあやちゃんがあーさの隣で見せた清々しい表情、銀橋で輝く姿は、決して忘れることができません。
退団を前にしているからこそ、最後まで全力で「楽しむ」ことを選んだあやちゃん。
その姿勢は、観る者の心にも勇気と希望を与えてくれました。

2階席まで来てくれた下級生たちの温かさ、103期同期の絆、そして旅立つ仲間たちのソロ——すべてが胸に残る、素晴らしい公演でした。

東京公演もいよいよ千秋楽。最後の瞬間まで、雪組の皆さんが輝き続けることを祈っています。

  

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