先日月組公演を観劇してきました。
月城かなと・海乃美月トップコンビの退団公演で、なかなかチケットが取れなかったんですが、なんとか一回だけですが友人と一緒に観ることができました。
『Eternal Voice 消え残る想い』感想
観終わった後思ったのは、実に正塚晴彦先生らしい作品だなということでした。
コメディではないけれど、ところどころクスクス笑える場面が散りばめられていて、時代背景や世界観は違いますが瀬奈じゅんさんの退団公演の『ラスト・プレイ』っぽいな〜と思いました。
オークションやアンティークショップが出てきたことも『ラスト・プレイ』を思い出させました。
ストーリー的にすごく面白いな〜ということはなかったですしw、いろいろツッコミどころもあって、もう少し詳しい説明もほしかったなというのが正直な感想です。
とくに彩みちるちゃん演じるエゼキエルが「アンソニー!」と叫んでいたアンソニー・バビントンについては、後から調べてはじめて『あ〜、そういうことなのか〜』とわかった程です。
2回、3回観るといろんな歴史的な伏線もわかって面白いんだろうなと思いましたが、1回しか観られない私にはちょっとわかりにくいストーリーでした(←ですが、オカルトチックな不思議な世界観や、ヴィクトリア女王時代の雰囲気は好きでした)
そして、今回正塚先生が初挑戦したという映像がとても凝っていて素晴らしい出来だったのが、場面の転換をスムーズにさせ、かつまがまがしい雰囲気も効果的に出せていたと思います。
あの映像の出来の良さには感心しました。
それと、登場人物のキャラクターがそれぞれ際立っていたのもよかったです。
正塚先生のあのよりリアルな台詞回しも月組の芝居に合っていていいなと思いました。
月城かなと・海乃美月にぴったりの役柄
れいこちゃん(月城かなと)演じるユリウスとうみちゃん(海乃美月)演じるアデーラが2人にとても合っていたのがすごくよかったです。
パンフレットで正塚先生も2人をイメージしたと書いていました。
世の中の常識や規範を気にせず生きている自由人で、特殊な能力を持ちながらも受け入れてひょうひょうとしているユリウスをれいこちゃんがとても魅力的に演じていました。
ポンポンと上から物を言いつつ、根は優しくてアデーラのことも親身になって守ろうとするユリウスがれいこちゃんにとっても合っていました。
うみちゃん演じるアデーラはユリウスと同じく不思議な力を持っていて、でもそのことに不安や疑問を抱いて生きていた女性です。
儚さもありながら、自ら謎に向かっていく強さも持ったアデーラもうみちゃんにぴったりでした。
これまで演じた役の中で一番合っていたんじゃないでしょうか。
そんなユリウスとアデーラが出会って惹かれ合っていく過程にキュンとさせられたのもよかったです。
「芝居の月組」ならではの出来の良さ
当然のことながら、トップコンビ以外の主要メンバーも活躍していました。
まずはヴィクター役のちなつちゃん(鳳月杏)。
これまでれいこちゃんと敵対する役も何度かありましたが、今回は完全に友人で味方の役です。
ちなつちゃんのヴィクターもひょうひょうとした自由人で、秘密局局長のザンダー役のるねくん(夢奈瑠音)とのテンポのいいやり取りがすごく面白かったです。
ユリウスの助手カイのおっとりしたキャラクターもぱるくん(礼華はる)の持ち味を活かしていました。
ただ、秘密局員ダシエルを演じたおだちん(風間柚乃)は出番はそこそこあったものの、キャラ的には薄めであまり目立っていなかったのが残念でした。
同じ秘密局員のエイデンを演じた天紫珠李ちゃんの方がおいしい役でした。
そして、今回一番攻めた役だったのが霊媒師エゼキエルのみちるちゃん(彩みちる)と、呪術師マクシマスのあみちゃん(彩海せら)です。
とくにみちるちゃんの強烈なお芝居はすごかったです。
最後のエイデンとのののしり合いには笑ってしまいました。
他にもアマラ役の羽音みかちゃんやハリエット役のきよら羽龍ちゃん、メアリー・スチュワート役の白河りりちゃんといった下級生娘役も印象に残るお芝居をしていましたし、セバスチャン役のやすくん(佳城葵)やキーラン役のぐっさん(春海ゆう)も芸達者ぶりを発揮していました。
さすが芝居の月組でした。
「次の月組」も楽しみです。
『Grande TAKARAZUKA 110!』感想
ショーの『Grande TAKARAZUKA 110!』は盛りだくさんであっという間に終わってしまい、まさに体感5分なショーでした(笑)
プロローグからゴールド一色で衣装もセットも華やか。
マスカレードの場面、アバンギャルドの場面など目まぐるしく楽しい場面が続いていきました。
中詰めの客席降りが楽しすぎました
中詰めの「ルナ・ルージュ」の場面はスパニッシュの場面なんですが、この場面だけでもかなり盛りだくさん。
スター達がソロを歌いながら銀橋を渡るんですが、その中で同期が集まって銀橋を渡る演出が泣かせてくれました。
とくに退団者がいる97期、100期、101期、102期、103期はそれぞれ趣向を凝らしていました。
そしてなんといっても楽しかったのが客席降り!
私の席は後ろの通路から2列目で、すぐ目の前にるねくん(夢奈瑠音)が来てくれて、こちらが手を振るとキラキラの笑顔で目を合わせて手を振り返してくれました〜
残念ながらハイタッチは1列目の人だけでした。
きっと手を出したら手を合わしてくれたと思うんですが、前の人の邪魔になるだろうなと思って諦めました(泣)
それでも例のグルグルチャチャチャの手振りを一緒にできたのはすっごく楽しかったです。
雪月の場面が美しい
ラインダンスの後はだんだんと退団仕様になっていきます。
れいこちゃん(月城かなと)が雪組と月組にいた軌跡を表す雪月の場面は狩衣を着たれいこちゃんがあまりにも美しくて、周りの月の精の月組生達の踊りも感動的でした。
この場面のバックの月の映像が三日月から段々と満月になっていく演出も素敵でした。
前トップの珠城りょうさん時代の『WELCOME TO TAKARAZUKA』を思い出しました。
そして最後に長い掛けを着せてもらって階段を上がっていくれいこちゃんの究極の美には息をのみました。
退団仕様のフィナーレ
フィナーレがまた退団仕様で胸にグッと刺さります。
れいこちゃんも飾りのないシンプルな黒燕尾で男役群舞を踊ります。
銀橋で男役たちがズラ〜ッと並ぶ様には鳥肌が立ちましたし、本舞台に戻ってれいこちゃんとちなつちゃん(鳳月杏)が絡んでハグするのにはウルッときました。
れいこちゃんがはけてちなつちゃん中心になったところで、れいこちゃんとうみちゃん以外の退団者5名がちなつちゃんとハイタッチする演出も本当に素敵でした。
次に月組のトップスターとなるちなつちゃんがこれまで苦楽を共にした仲間たちを温かく送り出すという感じがしました。
この時の曲の歌詞がまたいいんですよね〜
ちなつちゃん率いる月組の未来を感じさせる歌詞でした。
お芝居もショーも観終わった後寂しさがこみ上げて号泣するという感じではなくて、とても温かい気持ちになれるそんな作品だったな〜という印象でした。
れいこちゃんとうみちゃんのコンビはもう少し観ていたかったなという気持ちがあるので退団はとても寂しいのですが、それだけでなくちなつちゃん率いる新しい月組が楽しみだな〜という気持ちになりました。
れいこうみコンビの最後の姿を無事に見届けられたという満足感とこれからの期待に胸が膨らんだそんな観劇でした。
読んで頂き、ありがとうございました。
ブログランキングに参加しています。クリックして頂けるとうれしいです。
クリック先はブログランキングなので、他の宝塚歌劇のブログをご覧になれます。