星組東京宝塚劇場公演の千秋楽が明後日に迫ってきました。
こっちゃん(礼真琴)が宝塚の男役でいるのも残り2日となってしまいました。
その星組公演をようやく先日、劇場で観劇することができました。
友の会をはじめ、たくさんの貸切公演やチケットプレゼントに応募したのにすべて駄目で、唯一取れた貸切公演でした。
宝塚大劇場の千秋楽をライブ配信で観たので、作品を観るのは2回目でしたが、やっぱり生で観るのは全然違います。
1回でもあの素晴らしい公演を、こっちゃんの最後の男役姿をこの目で観ることができて本当に幸せでした。
星組東京宝塚劇場公演『阿修羅城の瞳』『エスペラント!』観劇
『阿修羅城の瞳』
私は劇団☆新感線の『阿修羅城の瞳』は観たことがないのですが、他の作品はいくつか映像で観たことがありました。
それでライブ配信を観た時も思ったんですが、今回の宝塚版は劇団☆新感線らしさと宝塚らしさが融合した見事なエンターテイメントに仕上がっているなと。
2時間半ほどの原作を約1時間半に短くしてあるのですが、新感線の作品につきもののお笑いの場面がいくつかカットされているようです。
それでもお笑いの要素はそこここに散りばめてあって、こっちゃん(礼真琴)はじめ星組の面々はそういうお芝居も本当に上手です。
貸切公演なので、あちこちにあるアドリブ場面で企業名を連呼したりするのも絶妙で、客席を大いに沸かせていました。
そして、立ち回り、台詞回し、歌、どれをとっても星組生全員のレベルが本当に高くて、実に見応えのある作品になっていました。
宝塚の公演から5分上演時間が長くなったのもありますし、公演を重ねることでさらにブラッシュアップされて進化しているのも感じました。
この公演はこっちゃんにとっても宝塚男役としての最後の作品ですが、星組生にとってもトップスター礼真琴とできる最後の公演です。
なので、星組生全員のこの公演に掛ける熱い思いがひしひしと伝わってきて、何度も胸が熱くなりました。
礼真琴の男役集大成、病葉出門
こっちゃん(礼真琴)が演じる病葉出門は本当にカッコいい男です。
早口のべらんめえ口調も耳に心地よくて、ひょこひょこコミカルに動くシーンでもなぜか
色っぽい。
立ち回りは宝塚一だと思えるキレのよさで、どうやったらあんな風に素早く刀をさばけるのか本当に不思議。
脅威の身体能力だと思います。
そして、立ち回りをしながら歌っても全然声がブレないのもすごい!
こっちゃんが音程を外しているのを聞いたことがありません。
ただ音程が正確なだけでなく情感がこもった歌に、何度も心が揺さぶられました。
とくにありちゃん(暁千星)演じるつばきとのデュエットの「小指の約束」はあまりに素晴らしくて思わず涙が出てくるほどでした。
こっちゃんの男役集大成の出門という役が観られたことが幸せだと思うと同時に、もう男役のこっちゃんは見られないんだな〜と寂しさが込み上げてしまう瞬間も何度かありました。
暁千星の闇のつばきと阿修羅
2番手男役であるありちゃんがヒロインの闇のつばきをやると発表された時にはネガティブな意見も見られました。
ですが素晴らしいつばき、そして阿修羅をありちゃんは演じていました。
原作脚本を書いた新感線の中島かずきさんもつばきを男役が演じると聞いてそれなら安心だと思ったと話していましたが、私も天海祐希さんがつばきを演じた映像を見て、この役は男役のありちゃんがやるのがいいと思いました。
実際に観てみると、ありちゃんのつばきは本当にピッタリでした。
鬼になる前のつばきの時は実にキュートで可愛らしく、普段のありちゃんらしさが出ていて、阿修羅に転生してからの迫力はやっぱり男役ならではのものだなと。
あのギャップが素晴らしい。
「恋の千年炎」を歌いながら銀橋を渡る、あの阿修羅の衣装を着たありちゃんの神々しいこと!
この役ができたらこれからありちゃんはどんな役もできますね。
トップスターになるありちゃんへの期待が膨らみました。
礼真琴と暁千星のお芝居の素晴らしさ
こっちゃんとありちゃんの2人だけのお芝居も見どころです。
出会いの場面の軽妙なやり取り、緋の糸縛りの息の合いっぷり、つばきの隠れ家での強く惹かれ合うお芝居、そして最後の阿修羅城での立ち回り。
ここまで2人が絡むお芝居の作品って『RRR』とこの作品ぐらいだと思いますが、ずっとコンビだったかと思うほど息がぴったりで、感動しました。
阿修羅城の場面はずっと鳥肌が立っていたほど素晴らしかったです。
もうこの2人のお芝居が見られないのかと思うと寂しいです。
『エスペラント!』
こっちゃんがトップになってからは割と個性的でギラギラしたショーが多かった星組ですが、『エスペラント!』は宝塚の王道のレビューです。
作・演出は『ディミトリ』の生田大和先生。
プロローグはパステルカラーの虹色のお衣装で夢々しく始まり、幻想的なバレエの場面や、メルヘンチックな可愛らしい場面、星組らしいカラフルでギラギラな中詰め、そして『VIOLETOPIA』を彷彿とさせる幻想的な場面などとてもバラエティに富んでいて、素敵なレビューだなと思いました。
そして、こっちゃんへの愛があふれる退団公演らしい場面もたくさんありました。
「青い星」
中でも好きだった場面は千住明さんに作曲してもらった「青い星」の場面です。
この曲は作詞をした生田先生と千住明さんとで何度もセッションして、最終的には抽象的な普遍性のある歌詞にしたそうで、こっちゃんの代表曲になるだけでなく今後星組で長く歌い継がれていくようにと作られたそう。
メロディも歌詞もいいですし、振付も素敵なんです。
途中こっちゃんがそれぞれと絡んでいくところあり、こっちゃんが前に出て振り返って組子を見渡すところあり。
そこのこっちゃんを見つめるみんなの笑顔がキラキラしていて本当に感動的でした。
タップダンスのロケット
感動したといえば、やっぱりロケットの場面です。
宝塚大劇場では初舞台生ロケットの場面で、最初にこっちゃんが一人でタップダンスを踊った後に初舞台生が登場してこっちゃんと手を繋いで一緒にひとしきりタップを踊ってからロケットになるという構成でした。
こっちゃん達95期生の初舞台ロケットでの曲と振付を再現して、礼真琴から次の宝塚を担う新しいタカラジェンヌ達への継承という形になっていました。
それが東京公演では、星組の下級生がロケットをやるので、礼真琴から星組の未来を担う子たちへの継承という形に変わっているのも感慨深い。
途中で星型のフォーメーションになるというのも素敵です。
こっちゃんが実に楽しそうに16年ぶりのタップダンスを踊るというのも見どころでした。
黒燕尾の場面
そしてなんといってもこのレビューの目玉は男役黒燕尾。
こっちゃんのお披露目の『Ray-星の光線-』ぶりの黒燕尾ということで、こっちゃんの男役最後に黒燕尾が見られました。
黒燕尾でなくても星組の男役群舞はすごく揃っていて迫力満点なんですが、やっぱり黒燕尾は特別ですからね。
それも涙なくしては見られないこっちゃんを送り出す演出がたっぷり散りばめられているんですよね。
男役たち、娘役たちと踊ったこっちゃんが、全員に見守られながら一人で大階段を上って行き、振り返って降りてくるところ。
NOW ON STAGEでこっちゃんが語っていたのによると、そこは一人で階段を上って行こうとしたら、後ろからみんなの足音が聞こえて「あ、まだだ」と思って振り返るというイメージなんだそうです。
「まだ早い」ってみんなから言ってもらってる感覚でやっているって。
その話を聞いてからあの場面を見たらなんかツーっと涙がこぼれました。
そしてその後の退団者達と踊って、同期3人で踊って、組替えする2人と踊って、ありちゃんと踊ってから銀橋へ行く流れも最高に感動します。
こっちゃんが銀橋でみんなを見渡している時には、本舞台でありちゃんとうたち(詩ちづる)の次期トップコンビが2人で踊っているという演出も、あまりに感動的過ぎて、ずっと両手を胸の前に組んで観ていました。
おまけに最後はこっちゃんのソロダンスです。
こっちゃんの宝塚への思い、星組への思い、お客さんへの思いがビンビンに伝わってきました。
そうそう、愛おしそうに舞台上に手を置く振りのところは、同じ様に退団公演では相手役がいなかった瀬奈じゅんさんのソロダンスを思い出していましたよ。
ここで涙が溢れちゃいました。
こっちゃんの最後の公演はお芝居もレビューも最高で、ずっと心を震わせながら観ていました。
生で観劇できた幸運に感謝です。
これからこっちゃんは外の世界に出てからも、きっとたくさんのパフォーマンスを見せてくれるんだと思うので、それはすごく楽しみです。
でもやっぱり男役としてのこっちゃんが観られないのはあまりにも寂しすぎる(涙)
あと2日間、こっちゃんの男役集大成を悔いなく魅せてくれますように。
最後まで応援しています。
読んで頂き、ありがとうございました。
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