風間柚乃の実力の高さを目の当たりにしました(月組東京宝塚劇場公演観劇)

先日月組東京宝塚劇場公演『応天の門』『Deep Sea』を観劇してきました。

お芝居の『応天の門』は人気コミックが原作ということで、原作漫画を途中までですが読んで予習しておきました。

原作は平安時代の謎解きサスペンスで、現在17巻まで発行されていてまだ連載中です。
それがどんな風にまとめられているのかなと思っていましたら、「百鬼夜行」の事件を中心に道真と業平の出会いや序盤のエピソードも全く違和感なく取り入れられていました。
そして最後はまだ先に続いていくような余韻を残したラストになっていました。

冒頭部分の後映像を使ったまるで大河ドラマのようなオープニングになっていて、お話の世界観に引きこまれます。
その後も上手く映像が使われてセットと融合しているのがすごかったです。

登場人物はほとんどが歴史上の人物ですが、さすが人気コミック、どの登場人物もキャラ設定が面白い。

その登場人物を月組生たちがビジュアル、役の性格など的確に表現していて、これは原作ファンも満足されるだろうなと思って観ていました。

衣装がまたどれも本当に素敵でしたしね。
最初から最後までワクワクしながら観ることができました。

ショーの『Deep Sea』も幕開きの映像からワクワクさせられます。

そしてプロローグのチョンパでテンションは最高に上がって、それからずっとノンストップで最後まであっという間の楽しいショーでした。

最近の月組のショーには珍しいコミカルなシーンもあり、初日から大いに話題になっていた「秘密の花園」の場面やトップコンビのバチバチバトルのデュエットダンスにも楽しませてもらいました。

とにかく衣装が豪華でど派手、『応天の門』と同じく映像も駆使されています。
最初から最後まで熱い熱いラテンなショーでした。

月組東京宝塚劇場公演『応天の門』『Deep Sea』で風間柚乃が大活躍

今回の月組公演、『応天の門』も『Deep Sea』もすごく評判がよくて観劇するのを楽しみにしていました。

れいこちゃん(月城かなと)やうみちゃん(海乃美月)、ちなつちゃん(鳳月杏)を観るのを楽しみにしていたのはもちろんですが、下級生の頃からずっと注目してきたおだちん (風間柚乃)の新たな挑戦を観るのがすっごく楽しみでした。

『応天の門』での藤原基経役

この作品でおだちん(風間柚乃)が演じたのは藤原北家の当主良房(光月るう)の嫡男の基経ですが、こんなおだちんを観たのははじめてかも。

これまで発散型の役や主人公の友人の役が多かったですが、今回は完全に敵役です。
それも人間味がないミステリアスなキャラクターです。

NOW ON STAGEで言ってましたが、おだちん本人は配役を見る前はあみちゃん(彩海せら)が演じている長谷雄かな~と思っていたそうです。
れいこちゃんから「もうそんな年じゃない!」と一蹴されたそうですが(笑)

原作の基経は美形だけれどいかにも冷徹そうで、鬼か妖怪のような妖しい雰囲気をまとっています。
目もものすごく切れ長なんですよね~

あのお目目まん丸でパッチリなおだちんがどんなビジュアルにしてくるかと思っていたら、メイクと表情で見事に妖しさ満点の基経になっていました。
セリフの言い方もめちゃくちゃ冷たくて怖かったです。

とくに政治の道具としか思っていない実の妹の高子への態度は「ひえ~~」となるほど冷酷でした。

そんな藤原家の権力のためには人の命も何とも思わない冷酷非道な基経が政治以外に唯一興味を持って執着していたのが、若くして死んでしまった道真の兄の吉祥丸。
その吉祥丸との過去を回想するところで歌うソロの曲が本当に素晴らしかったです。

吉祥丸への思いだけが基経の人間性を感じられるところで、あの場面はすごく大好きでした。

自分が心の奥底に沈めてしまった少年の純粋さを吉祥丸の中に見出して、それであんなに執着していたんだろうな~と思えるいいシーンでした。

基経って本当に怖くて悪い悪い奴ですが、あの吉祥丸との物語はもっと見ていたいなと、もっと基経の心の中を見たいな~と思わせられた場面でした。

そういう基経の二つの面をすごくうまく表現していたおだちん。
下級生の頃から演技力を評価されていたおだちんならではの基経でした。
これからもこういう役ももっと見たいです。

『Deep Sea』でも各場面で大活躍

ラテンショーでノリノリ

月組はラテンショーというものは本当に久しぶりということです。
ちなつちゃん(鳳月杏)も初めてだとNOW ON STAGEで言ってました。

黒塗りのショーということでしたら『Apasionado!!』がありますけれど、あれはスパニッシュでラテンショーではないんですね~

ということで当然おだちん(風間柚乃)もラテンショーははじめてなんですが、みんなからはじめてとは思えないと言われるほどめちゃくちゃ似合ってるんだとか(笑)
誰よりも熱くノリノリでやってるそうです。
とにかく掛け声がすごいそうで…(笑)

掛け声といえば瀬奈じゅんさんですが、さすが瀬奈じゅんさんファンのおだちんです!
私が観劇した時も、ずっとノリノリなおだちんが目に入ってきました。

銀橋を渡る時に最前列のお客さんにめちゃくちゃアピールしてました。
最前列のお客さんが羨ましかったです。

一人で銀橋を渡った後上手の花道に引っ込む時にカッコつけて客席に向かって手を振ったりもしてて、おだちんいつの間にかあんなにキザったりするようになったんだな~となんか感慨深かったりして…(笑)

今回は2階席の下手の端の方でしたので、そのおだちんがよく見えました。
ですが前回の花組公演の時はその上手の花道のすぐ横でしたので、あの席ならおだちんがすぐ側だったのにな~なんて思ったりして…

「秘密の花園」の場面のソロ歌唱

この『Deep Sea』で大いに話題になった場面の一つが「秘密の花園」の場面。

麗しい美女になったちなつちゃんとれいこちゃんがカップルで組んで妖しく踊る場面ですが、二人の横で素晴らしい美声で歌っているのがおだちんです。
あまりに素晴らしくてびっくりしました。

最近おだちん歌が本当に上手くなったな~と思っていましたが、ここでのソロの歌唱は驚くほど上手でした。

かなり長い場面で、一人でずっと歌っていて、音程が低いところから娘役かと思うほど高いところまで行きます。
綺麗なファルセットで歌っていました。

音程が高いだけでなく歌っている場所もセットのすごく高い所だと話していましたが、確かに相当高い場所まで行ったり来たりしながら歌っていて、それもすごいな~と感心。

まあオペラグラスでれいこちゃんとちなつちゃんばかり追っかけていたので、あまりおだちんは見られてないんですがね~(苦笑)

とにかくここのおだちんの歌の実力の高さにはものすごく感心しました。

もう押しも押されぬ月組の3番手ですね

前回の大劇場公演『グレート・ギャツビー』の前に3番手だったありちゃん(暁千星)が星組に組替えしていなくなったので、いよいよおだちんが3番手かな~と思いましたら、パンフレットの写真が小さかったり舞台写真の数が少なかったりと、まだ正3番手と認められていないのかな~という感じでした。

でも今回のパンフレットではちなつちゃんと同じ大きさの写真でした。
舞台写真の枚数も4枚に増えましたしね。

3番手になったのねと嬉しかったです。

ショーでおだちんが真ん中になる場面がなかったのは寂しかったですが、あのソロの歌といい確実に実力をつけてきていますね。

音楽学校の合格発表のインタビューで「憧れは瀬奈じゅんさんです」と言ってるのを見てからずっと注目してきたおだちんがここまで大きくなってくれて本当に嬉しいです。
これからもいろんな役や場面で活躍してくれるのを楽しみにしています。

   

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