6月21日に無事に花組宝塚大劇場での新人公演が行われました。
花組は『はいからさんが通る』『アウグストゥス』の新人公演が中止になり、前回の『元禄バロックロック』も東京の新人公演が中止になってしまいました。
ですので、今回無事に開催できたのが本当によかったです。
観劇された方の感想を見ると、主演の侑輝大弥くん、星空美咲ちゃんコンビをはじめメンバー皆んなのレベルがとても高い新人公演だったということでした。
今日のタカラヅカニュースでその模様を観ることができました。
花組 宝塚大劇場 新人公演 『巡礼の年』で侑輝大弥が主演
だいやくん(侑輝大弥)は研7にして初めての新人公演主演を射止めました。
実は知人が受験前からだいやくんを知っていて、その話を聞いてから勝手に親近感を覚え注目していました。
大きな目の端正な顔立ちと、173cmの高身長で男役として恵まれた体格の持ち主です。
ですが、下級生の頃はあまり印象的でなかったように思います。
今年1月に出演したタカラヅカニュースの『男役のすゝめ花組編』で語っていたように、昨年の水美舞斗主演『銀ちゃんの恋』でのジミー役がターニングポイントになったそうです。
そして、その後の『元禄バロックロック』の新人公演で演じたコウズケノスケ役(本役:水美舞斗)で強烈な印象を残しました。
それからの満を持しての主演抜擢は当然だと思うものの、本当によかったな〜と嬉しかったです(親心w)。
侑輝大弥:フランツ・リスト役の感想
冒頭のジョルジュ・サンド(太凰旬)との絡みから男役として出来上がってるな〜と思いました。
台詞を発する声が低くていい声です。
サンドをリフトするところも体格の良さが活かされてカッコいい。
ピアノの弾き語りも本役のれいちゃん(柚香光)と同じようにちゃんとやっていたようですね。
実はだいやくんはピアノがあまり得意ではないと知人は心配していたらしいんです。
でも、実際にちゃんと弾いているのを画面で見てホッとしました。
きっと相当努力したんでしょうね。
歌に関してはもうちょっと頑張ってほしいですw
短い映像ではありますが、お芝居に深みがあって上手いな〜というのも感じられたし、素晴らしい出来の新人公演主演だったのではないかと思いました。
侑輝大弥のご挨拶
終演後のご挨拶は新人公演の長でもあるだいやくん(侑輝大弥)が一人でしました。
「花組の侑輝大弥でございます」
と言った後、深々と頭を下げていたのが印象的です。
諸先生方、スタッフ、上級生とお客様に対しての感謝の気持ちを述べてから
「今回させていただいた貴重な経験を次に活かし、明後日からの本公演、そしてこれからの公演に活かしていけますよう新人公演メンバー一同一層精進してまいります。今後ともご指導ご鞭撻たまわりますようよろしくお願いいたします」
「本日は本当にありがとうございました」
と実にしっかりとしたご挨拶で、また深々とお辞儀をしていました。
タカラヅカニュースではカットされていましたが、観劇された方によると次に幕が開いた時に、
「明日、明日から早速本公演に出たい気持ちでいっぱいですが」
と言ったそうです。
どうやら明日は公演がないのにうっかり「明日から」と言ってしまってなんとか付け足したみたいです。
そんなところは下級生らしくて可愛らしい(笑)
そしてタカラヅカニュースではその後の
「明後日からの本公演も精一杯精進してまいります。本日は本当にありがとうございました」
とちょっと動揺した様子で話すところが流れました(笑)
振り返って列に戻る時に隣の鏡星珠くんに笑いかけたようで、鏡星珠くんと反対の隣の星空美咲ちゃんが笑っていたのが微笑ましかったです。
もしかしたらだいやくんが「やっちゃった」というような顔をしたのかもしれません。
そんなやり取りが想像できるこの3人の様子にほっこりさせられました。
できればちょっと言い間違ったり詰まったりしたところもカットせずに全部流してもらいたいなと思います。
そういうところにその人の人間性も出るのにね〜
でもとてもだいやくんの実直さが見えるご挨拶でした。
他のキャストについて
星空美咲:マリー・ダグー伯爵夫人(星風まどか)
星空美咲ちゃんは105期生で今回が新人公演初ヒロインですが、これまでにバウヒロインも経験し、東上公演ヒロインも2度も経験しているので、やはり一人レベルが違うという雰囲気です。
歌もお芝居も佇まいも素晴らしいです。
だいやくんとのデュエットでは、美咲ちゃんが引っ張っていっている感じでした。
さすがです。
鏡星珠:フレデリック・ショパン(水美舞斗)
106期の鏡星珠くんは2番手役のショパンに大抜擢されましたが、お芝居、歌ともに実力があり佇まいにも品があり、抜擢されたのも納得でした。
お顔が可愛らしく線も細くて小柄な印象なので、もっと学年が上がってくると貫禄が出てくるのかなと思います。
でも容姿、技術的には素晴らしいものを持っているので、これからが楽しみな男役さんです。
太凰旬:ジョルジュ・サンド(永久輝せあ)
だいやくんと同じく102期生で長の期のたおしゅん(太凰旬)。
この短いダイジェスト映像では星空美咲ちゃんに次いで完成度の高さを感じました。
本役のひとこちゃん(永久輝せあ)とはまた違った感じのジョルジュ・サンドで、ひとこちゃんより女性らしさが勝っていました。
でも芯の取った強い女性という感じがよく出ていて、お芝居の上手さが際立っていたように思います。
たおしゅんもだいやくんと同じ時に『男役のすゝめ花組編』に出ていましたね。
これからの活躍が期待される男役さんだなと思います。
今回は無事に新人公演ができて本当によかったなと思います。
下級生にとってこれほど勉強できる機会は他にないでしょう。
それだけに中止になってしまうのは残念というしかありません。
終演後のインタビューではだいやくんが、本役のれいちゃん(柚香光)から「もっと自然に、呼吸を大切にして」とアドバイスをもらったと話していたそうです。
東京の新人公演も無事に開催されて、今回見つかったたであろう課題を克服して、さらに成長していってくれるよう応援しています。
読んで頂き、ありがとうございました。
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