月組は今『グレート・ギャツビー』のお稽古中ですが、今日公式サイトで来年2月からの月組大劇場公演の演目が発表されました。
お芝居は月刊コミックバンチで連載中の灰原薬氏による『応天の門』で、平安京を舞台にした歴史サスペンス作品ということです。
作・演出は田渕大輔先生。
原作は知りませんでしたが、検索してみるとかなり面白そう。
月組の平安時代ものは久しぶりですね。『夢の浮橋』以来かな。
ショーは『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』で、稲葉太地先生によるラテンショーだそうです。
平安ものとラテンのショーの組み合わせといえば2008年〜2009年の『夢の浮橋』『Apasionado!!』を思い出しました。
『グレート・ギャツビー』 の役作り
タカラヅカニュースでは7月16日から始まる月組『グレート・ギャツビー』の稽古場情報が放送されました。
出演はもちろんトップ男役のれいこちゃん(月城かなと)と組長のるうさん(光月るう)です。
れいこちゃんはギャツビーらしいダブルのジャケット、るうさんはガソリンスタンドの経営者のウィルソン役なのでそれらしいツナギを着ての登場です。
二人でお稽古場での様子、役作りなどについて話してくれました。
役作りの苦労について
月城かなと:ジェイ・ギャツビー
今回新しい場面として、ギャツビーが裏社会でどんな気持ちで生きてきたかという場面と、裏社会から離れてデイジーと生きて行く覚悟をするという場面が追加されたそうです。
デイジーへの一途な想いだけでなく、裏社会で生きてきた男だという面もしっかり描かれるんだとか。
デイジーと離れて裏社会で生きてきた5年間についても、しっかり出していきたいと話していました。
そこで「5年間って長いですか?」って話になって、男役だからあっという間に感じるのかな、女性にとっては違うのかなと二人で話していたのが面白かったです。
デイジーにとって5年という時間はギャツビーを待っていられなくてトムと結婚してしまうほど長い時間なのね〜と(笑)
確かに5年間ってあっという間な気もします。
でもきっと愛する人を待っているデイジーにとってはとてつもなく長い時間だったんでしょう。
その違いも役作りに役立つということですね。
光月るう:ジョージ・ウィルソン
るうさんは前回の日生劇場での再演にもピロクシー役で出演していました。
「まだ可愛い可愛い下級生だった」って言うるうさんに対して「いえいえ全然可愛くない」って言っちゃって「あ、可愛くなかったということじゃなくてバリバリ」と慌てたれいこちゃんがおかしかったです(笑)
今回はこの『グレート・ギャツビー』の世界で一番報われない役回り、重い部分を担うウィルソンという役ですが、素のるうさんと全く逆のキャラクターということで苦労しているようです。
先日のお稽古で元気に見えてしまって、小池先生から「眼鏡かけた方がいい、もっと病気がちな方がいい」と言われ、病気がちに演じると「るうさん、そんなおじいさんじゃないよ〜」と言われてしまったと(笑)
小池先生のものまねで言うるうさんが面白いです。
いろんな人が小池先生のものまねをするのを見ますが、真似をしたくなるんですね〜、小池先生って(笑)
配役を見た時に他にウィルソンをできる人が思い浮かばないのでるうさんでなるほどと思いましたが、最初はやっぱりキャラが違うかもと思いました。
るうさんにとっても役作りに苦労する役なんですね〜
鳳月杏:トム・ブキャナン
元はトムは3番手役だったということでちなつちゃん(鳳月杏)がトム役だという発表にはびっくりしました。
でもこのトムという嫌な男の役をきっとちなつちゃんなら魅力的に演じるだろうなとすごく期待しています。
だけど元々人のいい性格のちなつちゃんにとって役作りは難しいものだったようです。
元々の人のよさをあえて消そうとしてついつい殿様みたいになっちゃっていたらしくて、ここでも小池先生から「あなた殿様みたいだよ」とダメ出しされていたと二人が明かしてくれました。
二人から暴露されてるのが面白い。
今後NOW ON STAGEなどでそういう役作りの苦労についてちなつちゃん自ら語ってほしいです。
風間柚乃:ニック・キャラウェイ
おだちん(風間柚乃)もニックの役作りには苦労しているそうです。
おだちん自身は口に出す前に自分の中で考えてから話すタイプだそうですが、ニックはもっと屈託なくぽんと口にしちゃうタイプで。
おだちんはついそこに隠された真実は何かと探ってしまうそうで、ニックはそんなんじゃないよと指摘されているそうです。
そんな風にみんなお稽古場で苦労しているという話が興味深かったです。
専科のお二人について
英真なおき:ヘンリー・C・ギャッツ/運転手
雪組『CITY HUNTER』の時に体調不良により休演され大変心配しましたが、この公演で復帰されるということでホッとしました。
じゅんこさん(英真なおき)が幕開きに運転手役で登場することで、一気に『グレート・ギャツビー』の世界に連れて行ってくれると話していました。
そういうところはじゅんこさんの力ですね。
そしてギャツビーの父親のヘンリー・C・ギャッツ役。
最後の登場場面はじゅんこさんの演技にぐっときちゃうとか。
これまで数々の父親役で味のある演技を見せてくれたじゅんこさんのお父さん役。
それも楽しみの一つです。
輝月ゆうま:マイヤー・ウルフシェイム
前回の日生劇場版でマイヤー・ウルフシェイムを演じた越乃リュウさんがあまりにもピッタリで、コミカルな中にも小ずるい面、裏社会の人間らしい面がすごくよく出ていました。
まゆぽん(輝月ゆうま)もそういうマイヤーを上手く演じてくれるだろうなと思います。
そして、前回はギャツビー役のあさこさん(瀬奈じゅん)とリュウさん(越乃リュウ)の仲のよさが役にも表れていていいな〜と思っていましたが、今回も同期同士の関係性がいい感じになりそうな予感です。
まゆぽんのマイヤーもすごく楽しみです。
新しい『グレート・ギャツビー』が待ち遠しい
今回は一本ものの大劇場公演ということではじめてフィナーレが付きますね。
そのフィナーレについても構成などを教えてくれました。
るうさん(光月るう)もイケイケで踊るらしいですし、れいこちゃん(月城かなと)は出ずっぱりで大活躍らしいですし、フィナーレも素敵な感じになりそうです。
これまでの初演、再演の場面や曲も残しつつ、新しい場面や新曲もいくつかあって、新しい今の月組版の『グレート・ギャツビー』となるということです。
チケットもなんとか確保できましたので、観劇する日が待ち遠しいです。
初日まであと少し。お稽古頑張ってくださいね。
読んで頂き、ありがとうございました。
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