月城かなとと鳳月杏の最後のほんわかやり取りが見られた千秋楽カーテンコール(『Eternal Voice 消え残る想い』 『Grande TAKARAZUKA 110!』千秋楽)

タカラヅカニュースで昨日と今日の2日間に渡って月組東京宝塚劇場公演千秋楽の模様が放送されました。

昨日は雪組の初日と一緒だったので、お芝居とショーの本編とサヨナラショーのダイジェストのみ、そして今日の放送で退団者ご挨拶とカーテンコール、そしてれいこちゃん(月城かなと)の会見の模様が流れました。

月組 東京宝塚劇場公演『Eternal Voice 消え残る想い』 『Grande TAKARAZUKA 110!』千秋楽

ダイジェスト映像

本編のダイジェスト映像ではお芝居、ショーともに退団者の活躍する場面が多く流れていました。
スタッフさんの愛情を感じますね〜

ショーのフィナーレでは退団者の7人が白いお揃いのコサージュを着けていて、うみちゃん(海乃美月)だけはドレスに着けられないので頭飾りとして着けていたんですが、それってこの前の卒業インタビューで話していた大劇場の千秋楽と同じですよね。
それを見ることができて感激しました。

サヨナラショーのダイジェストでは、大劇場の時のニュースでカットされていた『DEATH TAKES A HOLIDAY』の「Alone Here With You」でのれいこちゃんとうみちゃんのデュエットが入っていたのがすごく嬉しかったです。
最後の2人のキスのシルエットで終わるところまで流してくれました!

月城かなとの退団ご挨拶

宝塚大劇場では男役の正装の黒燕尾で大階段を下りたれいこちゃん、東京は緑の袴でした。
これはこの前の花組のれいちゃん(柚香光)と同じですね。

れいこちゃんへの同期からのお花渡しは、宝塚大劇場ではこっちゃん(礼真琴)でしたが、東京は専科のまゆぽん(輝月ゆうま)でした。
まゆぽんが専科へ異動するまでの約4年間を月組で共に過ごした間柄ですもんね。

まゆぽんは月組カラーの黄色のネクタイをしてカッコよく真っ白なカラーの花束をれいこちゃんに渡しました。

「どう?ちゃんと持ててる?」というようにれいこちゃんに訊かれて、まゆぽんはちょっと離れて前から見て「うん、大丈夫」という風に頷いてましたが、このなんともいえない温かい空気感が同期ならではだな〜と。

ご挨拶の言葉で心に残ったのは

「自分のこと以上に誰かの幸せを願うことを宝塚の男役に教えてもらいました」

という言葉でした。
いつも自分のことよりまず他人のことを一番に考える言動をするれいこちゃんですが、宝塚の男役を通してそれを学んだということなんですね。
そしてやはり

「これからも新しい月組と皆様の幸せを心から願っております」

とこれまで何度も口にしていた次の体制の月組のことを想う言葉でご挨拶を締めていました。

カーテンコール

退団者の一言コーナー

恒例の退団者からの一言コーナー。
退団者7人で並んでまずれいこちゃんが

「挨拶も無事終わってよかったね〜、ほっとしましたね〜」

と本当にほっとしたように他の6人に言ってました。
それを聞いて先日の卒業インタビューで話していた宝塚大劇場の千秋楽の時のエピソードが頭に浮かびました。

あの時れいこちゃんは他の退団者のことが心配で影段の上に上がってみんなを励ましながら送り出していたんでした。
きっと今回も緊張していた下級生がいたのかなと思いました。

まのあ澪ちゃん、一星慧くん、彩音星凪くん、空城ゆうくん、麗泉里ちゃん、そしてうみちゃん(海乃美月)と一言ずつ言っていった後、れいこちゃんの番。

「退団者全員と清々しくこの日を迎えられたこと、そして退団者のみんなが大劇場の時より元気に楽しくゴールに向かって全うできたことがよかった。それも全てお客様が毎日見守ってくださったおかげ」
ということをけっこう長々と話し
「全然一言に収まらなくってすみません」

と笑いを誘っておりました。
最後は

「本当に清々しい気持ちで私たち宝塚を卒業させていただきます。本当にありがとうございました」

と退団者たちと顔を合わせながら言うれいこちゃんが本当に清々しい表情をしていました。

月城かなとと鳳月杏

次のカーテンコールで一人で舞台に立っているれいこちゃんが

「このタイミングで次期トップの鳳月杏さんをお呼びしようと思ったんですけれども、楽屋で絶対やめてくれと念を押されてしまいましたので」

と言うと、客席から

「え〜〜〜」

という抗議の声が(笑)
それを聞いて

「え〜って言ってる〜」

と袖にいるらしいちなつちゃん(鳳月杏)の方に言い、なにやら目でやり取りをした後、観念したちなつちゃんが袖からやって来ました。

しょうがないな〜という顔で来るちなつちゃんに「フ〜フ〜フ〜」とれいこちゃん(笑)
客席からも大歓声です。
そばまで来たちなつちゃんに

「なんだ〜出て来るんじゃん!」

とバシッと肩を叩くれいこちゃん(笑)
ちなつちゃんの方は小さくなって

「いやちょっと恥ずかしかった今、そのフリがあったから『結局出てくるんだ』って」

とすごく恥ずかしそうに言ってて、それを聞いたれいこちゃん大笑いしてました。
あれ?れいこちゃんの方が3期下級生だよね?なんて思っちゃうほどの2人の仲の良さにほっこり(笑)
そして

「じゃあ、天紫珠李ちゃんも呼ばなくちゃじゃない?」

と2人で反対側の袖を見てると天紫珠李ちゃんが恐縮した感じで小走りでやって来ました。

「私が偉そうに言うことでもないんですけれども」

と前置きした上で

「人としてとても素晴らしい先輩である鳳月さんと、こんな努力家の人がいるのかという天紫珠李ちゃんがこれから作っていく月組が本当に楽しみでなりません」
「私、誰よりも客席で通い詰めて応援してると思います」

って。

「みんなが(2人に)付いて行くという空気がもう出来上がっている」

と言いながら袖を見て

「みんな手を振ってるもん、だって」

とれいこちゃんが言うのを聞きながらじゅりちゃん(天紫珠李)が目をうるませていました。

その後は昨日が新月で、今日は終わりじゃなくてもう新しい月組が始まっているんだと思いながら公演していたと話し、2人にバトンを渡せることが心から幸せだと言うれいこちゃん。
そして客席に向かって

「これからの月組を私と一緒にずっと応援してくださいましたら嬉しいです」

と言って3人でお辞儀して幕が下りました。
組子を呼ばないで幕が下りるのはちょっと珍しいパターンですね。
幕が下りてくる間ずっとれいこちゃんが2人の顔を交互に見ていたのが心に残りました。

これからの月組も大好き

その次のカーテンコールでは組子全員揃っていて、

「このメンバーがいてくれたからこそ幸せに退団することができた。そして毎日お客様が温かく見守ってくださったからこそこんなに幸せな気持ちで千秋楽を迎えることができた」

としみじみ語るれいこちゃん。

「今の月組も大好きですけれども、これからの月組もずっとずっと大好きで応援したいと思いますので、皆様も私たちと一緒にこれからの月組も見守ってくださいましたら心より嬉しいです」

と客席に向かっても、最後までこれからの月組を強調して言うれいこちゃんが印象的でした。

緞帳前のトップコンビ

今回も最後の緞帳前でのご挨拶も見られました。

花組のトップコンビの時はまるで漫才のような感じでしたが、今回の月組はいたってシンプル。
れいこちゃんから今の気持ちを訊かれたうみちゃんが感謝の気持ちを言葉にして、その後れいこちゃんも感謝の言葉を言ってました。

その言葉の中で印象的だったのが「私たち宝塚史上稀に見る不器用なトップコンビだったと思う」というれいこちゃんの言葉。

いえいえ〜全然そんなことないと思いますが、ご本人たちはそんな風に思っていたんですね。
お芝居、歌、ダンスとどれをとっても実力十分で素晴らしいコンビでしたよ。
でももしかしたらそれは器用じゃないからこそ相当な努力の上に築かれたものだったのかなと、れいこちゃんのその言葉を聞いて思いました。

劇場を出る月城かなと

記者会見の後、劇場を後にするれいこちゃんを組子みんなが見送る場面も映りました。

「本当に気持ちよく辞められたのはみんなのおかげだなと感謝しています。これからもみんなの活躍を祈ってますし、ちなつさん率いる月組を全力で応援したいと思います」

という言葉を贈っていました。

「ちなつさん」と名前を出した時にちなつちゃんがうんうんと大きく頷いていたのが映っていました。
こういうところにもれいこちゃんとちなつちゃんの素敵な関係性が出てるなと思います。
3期も学年が違うのに全くそれを感じさせない仲の良さ。

もちろんれいこちゃんはちなつちゃんを先輩として尊敬しているのも謙虚なところもすごく伝わってきますが、お互い言いたいことは遠慮なく言える関係、そしてちなつちゃんも普通にその関係を受け入れている、ちなつちゃんの方もれいこちゃんのことを尊敬しているのが伝わってくるんですよね。

この2人の関係性がすごくいいなと思っていたので、これからそれが見られなくなるのは寂しいんですが、ちなつちゃん(鳳月杏)が率いる月組のことを楽しみに応援していきたいと思います。

  

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