1月1日に初日の幕が開いた月組宝塚大劇場公演が本日千秋楽の幕を降ろしました。
私も平日ながらライブ配信を観ることができました。
月組 宝塚大劇場『今夜、ロマンス劇場で』『FULL SWING!』ライブ配信
お芝居『今夜、ロマンス劇場で』は映画の世界観がうまく表現されていて、見ごたえのある素敵な作品でした。
映像から舞台への切り替わりもすごく工夫されていてよかったです。
結末を知っているので、お話の最初からずっと切ない思いで観ていたのですが、最後の大団円がハッピー感満載で、観終わった後ホワホワしました。
映画でも素敵なシーンでしたが、舞台ならではの華やかさでしたね〜
また千秋楽ならではのアドリブも散りばめられていて楽しかったです。
少し残念だったのが、雨の中オカリナを探すシーンと二重の虹の場面が映画ですごく印象的だったのでどんな風に表現されるのかなと思っていたら、そこはほぼカットでした。
まあ、組子たちが総出で出る歌とダンスの場面も必要なので、全ての要素は入れられませんからね〜
でも藤棚のシーンは見事でした。
ショー『FULL SWING!』は三木章雄先生らしい大人なジャズ満載のショーでした。
今までの三木先生のショーでよく聴いていたジャズナンバーが耳に心地よかったです。
セットも豪華でこれはぜひ劇場で生で観たいです。
ちなつちゃん（鳳月杏）、ありちゃん（暁千星）、おだちん（風間柚乃）が真ん中で大活躍の場面も多かったです。
初日の映像を観た時は、この3人がれいこちゃん（月城かなと）を支えてこれからの月組を盛り上げていくんだな〜という気持ちだったのですが、ありちゃんは組替えでいなくなってしまうんですよね〜
残念…
星組へ組替えする暁千星のご挨拶
ショーの後、この公演で退団する姫咲美礼ちゃんの大階段を降りての退団ご挨拶の準備をする間、緞帳前で組長のるうさん（光月るう）のご挨拶がありました。
そして5月27日付で星組へ組替えするありちゃん（暁千星）が呼ばれ、ありちゃんもご挨拶しました。
「月組に配属されてから約10年間、本当に手のかかる下級生でした」
と話し始めたら、客席からクスクスと笑い声があって
「そうなんです(笑)」
って。
「月組の皆んなとこれからもいろいろな作品を作ることを楽しみにしていたので寂しいですが、星組という新たな環境でも月組で学んだことを活かして頑張りたい」
「とは言いつつ、東京公演、小劇場公演とまだありますので、最後まで月組の暁千星をよろしくお願いいたします」
と少し寂しそうに、でも頑張って笑顔を作りながら話しました。
るうさんから
「一つずつ山を乗り越えながら頼もしいお兄さんに成長いたしました」
と言われ照れくさそうに笑うありちゃん。
その後も
「素直で優しくて皆んなから好かれる人気者です」
と言われたのでありちゃんが口を押さえて恐縮していたら、るうさんからまた
「人気者だよ」
と言われたのが素敵でした。
このやり取りがなんとも微笑ましくてよかったです。
月城かなとの千秋楽ご挨拶
まずは感染対策に協力してくださったお客様、そして劇場に来ないことを選択した方たちそれぞれが月組公演に思いを寄せてくれたことへの感謝の気持ちを述べたれいこちゃん（月城かなと）。
ご挨拶の途中感極まった感じで少し言葉につまりながらも
「これからの月組もどうぞよろしくお願いいたします。本日まで本当にありがとうございました！」
と最後はとても力強い口調でご挨拶したれいこちゃんでした。
その後は休演している4名のことに触れ、
「4人とも相当パワーアップして帰ってくると思います」
って(笑)
それは頼もしい！
千秋楽の今日に復帰できた菜々野ありちゃん以外の、蓮つかさ、きよら羽龍、一乃凜、朝雪薫の4名が東京公演で大活躍するのを楽しみにしたいと思います。
月城かなと大劇場でのはじめての月組ジャンプ
4回目だったかな？幕が上がった時に千秋楽恒例の「月組大ジャンプ」をやることに。
「おのおのの気持ちを込めて精一杯飛びたいと思います」
説明をするれいこちゃんをよそに周りの組子たちはそれぞれストレッチしたりと忙しそう(笑)
観劇された方によると、今回初めて月組大ジャンプをやるみちるちゃん（彩みちる）に隣のるうさんが「分かる？」みたいに訊いて、みちるちゃんが「大丈夫です」というようにガッツポーズをしていたそうです。
そんなこんなもあって、れいこちゃんが
「ここに居ない4名の分も…」
と言ってるのに聞いてなかったとみえて、れいこちゃんから
「聞いてます？」
と言われてました(笑)
「皆さんもここに居ない4名の分も思いを込めて叫びましょうね」
とれいこちゃんが笑いながら言うので、客席からも笑いが起こってました。
そして、
れいこちゃん「月組〜！」
全員「バンザ〜イ！」
と無事に宝塚大劇場でのれいこちゃんはじめての「月組大ジャンプ」をやることができました。
やっぱり今ではこれをやって初めて一人前の月組トップスターって感じですもんね〜
「月組大ジャンプ」をやれたれいこちゃん、とっても嬉しそうでしたし、それをリアルタイムで目撃できて私も嬉しかったです。
公演中止になった他組への思いも
緞帳が降りて終演アナウンスが流れ、「さよなら皆様」が流れ始めてもお客さんの拍手が鳴り止まず、「さよなら皆様」が止まってれいこちゃんが緞帳前に出てきてくれました。
ね〜、やっぱりあれで終わっちゃうのは寂しいですよね〜
「この日が迎えられてホッとしております。ですが、公演を中断せざるを得なかった組、公演ができなかった組もございます」
と花組や雪組へ思いを馳せたれいこちゃん。
「組は違えど大切な仲間です」
というれいこちゃんの言葉に胸がいっぱいになってしまいました。
昨日花組のれいちゃん（柚香光）が雪組への思いを語ったのと同じですね〜
そして、
「今年一年、一日でも一公演でも多く舞台に立つ姿をお見せできることを願ってやみません」
と話すれいこちゃんの真摯な言葉が胸に響きました。
最後は
「また皆様にお会いできることを楽しみにしております。本日まで本当にありがとうございました！」
とニコニコしながらカニ歩きで袖に帰って行ったれいこちゃんでした。
この緞帳前のご挨拶はきっとタカラヅカニュースではカットされてしまうと思うので、ライブ配信でここまで見られたのがすごく嬉しいです。
こうやって他組への思いを聞くと、「宝塚は一つ」というのを改めて感じます。
そんなことを思いながらライブ配信を観終わって公式サイトを開いたら、なんと明日初日を迎える予定だった瀬央ゆりあ主演の星組バウホール公演の初日延期の発表が！
カーテンコールの時点でれいこちゃんがそれを知っていたかは分かりませんが、れいこちゃんの同期のせおっち（瀬央ゆりあ）主演の公演が中止になるというのはまた悲しいお知らせです。
雪組『ODYSSEY』のように全公演中止にならずに無事幕が上がることを祈るばかりですが、改めて今月組公演が完走できたのは奇跡のようなことなんだな〜と実感しました。
本当にコロナが憎いです。
一刻も早く収束してくれることを願ってやみません。
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