永久輝せあの愛でいっぱいの『ドン・ジュアン』千秋楽ご挨拶

先週は花組の『ドン・ジュアン』『Liefie』の千秋楽と雪組『ベルサイユのばら』の新人公演が重なって、今週のタカラヅカニュースは大忙しとなりそうです。
まずは今日『ドン・ジュアン』の千秋楽と、雪組の新人公演の模様が放送されました。

8月1日の『ドン・ジュアン』の千秋楽、永久輝せあのご挨拶です。

花組 御園座公演『ドン・ジュアン』千秋楽

初演の雪組版が大好きだったので、今回の花組の再演もぜひともライブ配信で観たいと思っていたのですが、残念ながら急用が入り観ることができませんでした。
なので、千秋楽の映像を楽しみにしていました。

ダイジェスト映像を見て

8月1日に千秋楽の幕を下ろした『ドン・ジュアン』。
初日の映像を見ても思いましたが、この公演、演者が熱いのはもちろんのこと、客席の熱さも伝わってくる気がします。

雪組の初演も素晴らしかったですが、短い映像でもまたさらに進化しているのが見えました。
そして、演者が違うのはもちろんセットや演出も変わっているので、全く別の作品に見えます。

ドン・ジュアンのひとこちゃん(永久輝せあ)は初演の望海風斗さんとも違う、激しさの中にどこか“静”も感じるドン・ジュアンでした。
みさきちゃん(星空美咲)のマリアは包み込むような母性が感じられるマリアで、ひとこちゃんとの並びが本当に美しいです。

初日映像ではあまり映っていなかったドン・カルロの希波らいとくん、ラファエルの天城れいんくん、エルヴィラの美羽愛ちゃんの見せ場も多く見られました。

そしてやっぱり凄かったのが亡霊役のあかちゃん(綺城ひか理)です。

初演の香綾しずるさんの亡霊の存在感がすごくて驚かされたものでしたが、あかちゃんの亡霊は初演ともまた違う亡霊で、画面に映る度に圧倒されました。
とくにエルヴィラがラファエルをたきつけるシーンでラファエルの後ろから引きずり込むようにまとわり付くところ、そして「嫉妬(Jalousie)」の場面でドン・ジュアンとシンクロで動くところの不敵な笑みには鳥肌が立ちました。

初日映像では見られなかった決闘の場面が見られたのもよかったです。
盆が回りながらセットを上下に使ったど迫力の殺陣、凄かったです。

永久輝せあの千秋楽のご挨拶

カーテンコールはまずは紫門ゆりや副組長のご挨拶でしたが、専科から出演の英真なおきさんと美穂圭子さんを紹介した時に、美穂圭子さんが感極まった感じで泣きそうになっていたのが印象的でした。
英真さんもですが、初演と今回の再演に続けて出演したことできっと感慨深いものがあったんだと思います。

そしてひとこちゃん(永久輝せあ)のご挨拶。

最初に潤色・演出の生田大和先生から初日の前日に言ってもらった「一日一生」という言葉を挙げて、その言葉通り一日一日一生分を燃やし尽くして、今日まで全員でたどり着くことができたと話しました。
それからこの作品を通して「世界は愛に満ちている」ということを強く実感したと。

“愛”とはとても純粋であるがゆえに、余計な物や違う物が混ざってしまって一瞬見失うことがあるけれども、確実にそこに“愛”はあるということを改めて気づくことができたそうです。

「お客様のいる客席、舞台袖、そして私達の中にも愛が満ちていると思えたことがこの公演の一番大きなギフトでした」

「この作品のセビリアの人々のように激しくは生きられないけれども、本当に大切な物はどんな人の中にも存在するということをこの作品から感じていただけていたらいいなと願っております」

と語って、

「愛を込めまして!本日は本当にありがとうございました!」

と力を込めて大きな声で最初のご挨拶を締めたひとこちゃんでした。

「ビバ!ノソトロ!」

2回目のカーテンコールではひとこちゃんからも専科のお二方へを紹介し、そして3回目のカーテンコールで客席がスタンディングオベーションになったことで興奮しw、みんなで「オレ!」「オレ!」と盛り上がってました。

その後、初日のご挨拶で「この作品には何か魔物のようなパワーがあって引きずり込まれてしまう」という話をしたことを挙げて、
「本当に引きずり込まれました!」
とひとこちゃん(笑)

そして一度でも『ドン・ジュアン』に触れたお客さんは立派な『ドン・ジュアン』カンパニーの一員なので、フラメンコのハレオ(かけ声)で「俺たち最高!」という意味の「ビバ!ノソトロ!」を皆さんと一緒に言いたいと言い出しました。

ということで、ひとこちゃんの

「『ドン・ジュアン』カンパニー!」

の音頭の後、出演者、客席が一斉に

「ビバ!ノソトロ!」

と叫んで大盛り上がりのうちに幕が下りました。
こんな風に公演にちなんだかけ声で客席と一緒に盛り上がるのは望海風斗さん譲りだな〜と思って見てました。

最後に「Changer」をもう一度

4回目のカーテンコールでは

「この作品が大好き過ぎて、明日からこの楽曲に包まれることがないんだなと思うと本当に寂しい」

としみじみと語った後、今度はお客さんも一緒に「Changer(変わる)」を歌いたいと言い出すひとこちゃん。
これには隣のあかちゃん(綺城ひか理)もみさきちゃん(星空美咲)も大喜び。

歌詞がわかる人は一緒に歌っていただいて、わからない人は左右に揺れていただいて、振りがわかる人は振りも一緒にやっていただきたいって。
この曲は初演でパレードの最後にみんなで歌っていた曲ですが、今回の再演でもこれがパレードの最後に歌われていたのかな?

ひとこちゃんの
「音楽をお願いします」
の声でスタッフさんが「Changer」のサビの部分から曲をかけてくれました。

お客さんも多くの人が振りもやっているようです。
「Changer」本当にいい曲ですね〜

こんな風にカーテンコールで舞台上と客席が一体となって楽曲を歌って終われるなんて最高の千秋楽だな〜と感動。
プレお披露目公演の千秋楽なので、花組ポーズをやったのかなと思ってたんですが、花組ポーズではなくこういう千秋楽での盛り上がりも素敵です。
きっと花組ポーズは大劇場公演に取っておくのかなと思います。

最後はとってもやりきったような晴れ晴れとした、でも感極まったような表情で力いっぱい手を振るひとこちゃんが素敵でした。
最初のカーテンコールからですが、幕が下りる度に隣のあかちゃんとみさきちゃんと順番に顔を見合わせて頷く姿も素敵でした。

  

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