自らの退団に触れない轟悠(『婆娑羅の玄孫』突撃レポート)

本日轟悠主演『婆娑羅の玄孫』のシアター・ドラマシティ公演の千秋楽でした。
そして、昨日はライブ配信がありました。

私は見ることができなかったのですが、轟さんの希望の日舞がたくさんあり、殺陣の見どころもあって、植田紳爾先生の轟さんへの愛情がたっぷり詰まった作品のようです。

星組 シアター・ドラマシティ公演 『婆娑羅の玄孫』 突撃レポート

タカラヅカニュースで『婆娑羅の玄孫』 の突撃レポートが放送されました。

新スカイレポーターズのヒーロー(ひろ香祐)の2度目のお仕事ですね。
出演は主演の轟さんとこの公演のヒロインのはるこちゃん(音波みのり)です。

3人で公演の見どころについていろいろ話していましたが、轟さんの言葉の端々に共演する星組生たち、しいては宝塚の後輩たちに残していきたい自分の姿勢というようなものを感じました。

舞台に対する姿勢

日々の姿

二幕の幕開きで轟さんは獅子鬘を付けて踊るそうですが、由緒のある鬘をお借りしているそうです。

その鬘の顔横の毛が汚れないように一本づつ包んであって、それを出番ぎりぎりに外してつげの櫛で綺麗にとかしてから着けるそう。

それを下級生の飼ってるワンちゃんのしっぽの毛に似ているといった笑い話を交えつつサラッと話していました。
スカイレポーターズの二人は轟さんの話を感心して聞いていました。
轟さんのそういう姿勢を日々、あらためて学んでいるのでしょう。

何かに気付いて成長する

最後の意気込みのところで

「今になって台詞のここの意味に気が付くという発見があります。何年いたんだ、私は!ペン(おでこを叩く)ですけど、遅いということはない。今でも明日でもいいから何かに気付いて、そして学んで皆んなと共に一歩一歩進んでいきたい」

と自分のこととして話していました。
もちろん自分に対しての言葉でしょうが、あわせてその姿を後輩たちへ見せているように見えます。

 

また、殺陣に参加していないはるこちゃんが稽古場の椅子に座って殺陣のお稽古を見学している時に、何かを得ようと真剣に見ていたと褒めていました。

ここでも、自分の出番以外でも何かを得るために真剣に見ることの大切さを説いているのかなという気がしました。

自らの退団に触れない轟さん


この公演の初日で、カーテンコールのご挨拶の時轟さんは自分の退団に関しては全く触れませんでした。

この突撃レポートでもヒーローから「轟さんのお芝居最後の公演ですが、いかがですか?」と振られましたが、その“最後の”という部分には触れません。

思えば退団の記者会見で、「雪組から専科へ異動した時に、自分が退団するときは大階段を降りたりサヨナラショーなどをせずに静かに退団したいと思った」というような話をされていました。

今回の公演も自分の最後のお芝居ということではなく、いつもの公演と同じように務めたいという気持ちなのでしょうか。

植田紳爾先生や周りの人たちへの感謝は口にしても、自分の退団に関することはほとんど口にしない姿勢が貫かれています。
退団前のディナーショーでは私は退団を語ってほしいのですが。

NOW ON STAGEで下級生たちにアドバイスする姿に(自分の退団関係なく)”いつもの公演と同じように”何かを学んでほしいという気持ちが見て取れました。

下級生たちの方は轟さんから学べる最後のチャンスだと涙を流しながら言っていましたが…

星組の出演者には、東京公演の千秋楽まで轟さんの「今でも明日でもいいから何かに気付いて、そして学んで皆んなと共に一歩一歩進んでいきたい」という言葉を大切にしてほしいです。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

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