愛月ひかるの「星組パッション!」で締めた星組大千秋楽

一昨日はこっちゃん(礼真琴)の令和3年度文化庁芸術祭賞演劇部門新人賞受賞のニュースで、昨日は『モアー・ダンディズム!』のクリスマスアドリブの数々で盛り上がった星組。
その星組の東京宝塚劇場公演が今日千秋楽を終えました。

私はライブ配信で観劇しました。劇場で生で観劇するのにはかないませんが、テレビの映像と音量を上げたサウンドバーで楽しみました。

星組東京宝塚劇場『柳生忍法帖』『モアー・ダンディズム!』千秋楽ライブ配信

劇場で2回観劇したので、『柳生忍法帖』はよりストーリーに入り込めましたし、『モアー・ダンディズム!』はいろんな見どころを見逃さないようにしっかりと観ることができました。

『モアー・ダンディズム!』は昨日のクリスマスの日にクリスマスアドリブがいっぱいあったのをTwitterで目にしてたので、今日は千秋楽のアドリブがあるかな〜と期待していましたが、とくにありませんでした。

『柳生忍法帖』の方では輝咲玲央さん演じる殿がぞうりをもらう時に「115回目だよ〜」って言ったのが相当洒落ていました。
さすが輝咲さんです!

愛月ひかるサヨナラショー

愛ちゃん(愛月ひかる)のサヨナラショーは、宝塚大劇場の千秋楽では観られなかったのではじめて全部を通して観たのですが、素晴らしかったです。
愛ちゃんはじめ退団者の皆んなが本当にキラキラしていました。

「You Are My Sunshine」で愛ちゃんが下手から上手まで走りながら組子たちとタッチしていった時の組子の皆んなの笑顔もまた素敵でしたし、愛ちゃんとこっちゃんがハグしたのにもグッときました。

最後は『不滅の棘』の「スタア誕生~バンバン」で盛り上がって、15分と短いながらも内容の濃い素晴らしいサヨナラショーでした。

愛月ひかるからのメッセージ

タカラヅカニュースやスカイステージでの放送でもカットされてしまう退団者からのメッセージを組長さんが読むシーン。
これが見られるのがライブ配信のいいところです。

とってもいいことを皆さん書いておられるので、スカイステージでの放送の時カットせずに見せてほしいです。

愛ちゃんのメッセージの中で印象に残ったのは、『誰がために鐘は鳴る』の新人公演で初主演した時に大空祐飛さんから「補正無しでシャツ一枚になれるのは男役として武器になるよ」と言ってもらったということ。

そして、『神々の土地』でラスプーチンを演じた時、上田久美子先生から「カッコよく演じないでください」と言われたことと、この役で役者として認められたと感じ嬉しかったこと。

『不滅の棘』では木村信司先生から「足し算の芝居ではなく引き算の芝居をすることをこの役から学んでほしい」と言われたことが今の自分の男役の基本になっているということ。

それと、

『ロミオとジュリエット』の死の役で自由に演じることが楽しいと思えるようになったこと。

それら全てが男役の愛ちゃんを作っているんだとあらためて感じました。

愛ちゃんが何度も言っていた「今まで経験してきたことに無駄なことはなかった」という言葉はこういうことの連続があったから出てきた言葉なんですね。

愛月ひかるの退団ご挨拶

宝塚大劇場ではキキちゃん(芹香斗亜)が同期のお花渡しに来ましたが、東京では元宙組の蒼羽りくさんが来ました。

お花を整えた後、二言三言交わして二人でにっこりして、蒼羽さんが帰って行くのを愛しそうに見つめていた愛ちゃんが印象的でした。
宙組に配属された時からずっと一緒に切磋琢磨してきた同期はやっぱり特別でしょうね〜

愛ちゃんのご挨拶は

とうとうこの時がやってきてしまいました。宝塚に入った日からこの日のことは常に頭の片隅にあったように思います。宝塚が大好きな私は、寂しくて悲しくてどんな風になってしまうんだろうと考えない時はありませんでした

『散ることを知らずに咲いている花よりも終わりを知って色づいているもみじの方が愛しい』私が大好きだった台詞です。終わりがあるからこそ美しい、終わりを決めて走り抜けることができたから、今こんなにも清々しく晴れやかな気持ちでここに立っていられるのだと思います」

「宝塚という夢の世界で私と出会い成長させてくださったすべての方々。いつも大きな愛をもって私を信じ付いてきてくださったファンの皆様。心から感謝の気持ちでいっぱいです」

「宝塚を愛する全ての方々がこれからも幸せでありますように。今まで本当にありがございました」

と涙は全くなく、清々しい笑顔での力強いご挨拶でした。

「星組パッション!」は愛月ひかるの音頭で

3回目の幕が上がって客席がスタンディングオベーションになると、千秋楽恒例の「星組パッション!」をやることに。

が、今回は愛ちゃんが音頭を取ることになりまして、まずはこっちゃんが説明をしました。

それが最初は「熱いぜ!」から始まるのに、こっちゃん(礼真琴)ったら「愛さんが『燃えろ!』と言ったら」って言っちゃって(笑)

愛ちゃんに間違いを指摘されたうえに「今教えてくれたところ(笑)」と言われ「心がかき乱されてるから」とこっちゃん。

「説明もやろっか?」という愛ちゃんに「いいよ、大変だから」とこっちゃん。

そんな二人のやり取りが漫才みたいに面白くて、客席も組子も笑っちゃってました。

で、ちゃんと説明ができて「できたね〜、こっちゃん」としみじみ言う愛ちゃんと、「はい。自分で生み出したのに」と言うこっちゃんにまたもや笑っちゃいました。

そして、

愛ちゃん「熱いぜ!」

皆んな「星組〜!」

愛ちゃん「燃えろ!」

皆んな「星組〜!」

愛ちゃん「進め!」

皆んな「星組〜!」

愛ちゃん「星組〜!」

皆んな「パッショ〜ン!」

と無事に「星組パッション!」ができました!

愛ちゃん、「星組パッション!」の音頭ができて本当に嬉しそうでした。
それを観られたこちらもすごく嬉しかったです。

緞帳前の漫才のような礼真琴と愛月ひかる(笑)

緞帳が降りて終演のアナウンスが流れて「さよなら皆さま」が流れた後も客席の拍手はずっと鳴り止まず。
しばらくしてこっちゃんが、そしてその後から愛ちゃんが緞帳の前に出てきてくれました。

宝塚大劇場でもありましたからね。
東京でもやってもらいたいですよね〜

この緞帳前の二人のやり取りがまた漫才みたいで…

最初は「今のお気持ちは?」と真面目な質問で、愛ちゃんは

「ご挨拶でも言ったんですけど、退団するときってどんな気持ちなんだろう?って毎回思っていたので、今自分が泣くこともなく皆様の愛だけを感じて幸せな気持ちでここに立っていることが奇跡のように感じていて、ただただ幸せです
と答えました。

が、その後こっちゃんから

「明日何します?愛さん」

と訊かれた愛ちゃん

「え〜、何しよう?寝る?」

って。
客席大爆笑。
お返しに愛ちゃんからもこっちゃんに

「何するの?」

と訊いてきたので、

「…寝ましょうか」

とこっちゃん(笑)
とここまでも漫才みたいでしたが、その後愛ちゃんが

「私やめたら楽屋が静かになるんじゃないかと心配」

と言い出して、二人で

「どうしよう、どうしよう」

って言ってて。
愛ちゃんがいなくなったらせおっち(瀬央ゆりあ)が一人で喋ってるんじゃないかということで、こっちゃんがしっかり相手をしてあげて、せおっちが空回りしないように頑張るそうです(笑)

緞帳の向こうに向かって「ごめんね、なおちゃん(瀬央ゆりあ)」って呼びかけるこっちゃんにも笑っちゃいました。

カフェブレイクでの話で、楽屋で誰かがすべると愛ちゃんが芦名銅伯の台詞の「仕留めよ」と言って、せおっち(瀬央ゆりあ)が「ご命令だ、命はもらうぞ」と劇中のやり取りで返すというのが流行ってると言ってました。

その一連も無くなってしまうんですね〜

星組の楽屋って愛ちゃんとせおっちが笑いの中心だったんですね。

これからはしっかりとこっちゃんが愛ちゃんの後を継いで、せおっちの相手をしてあげてください。

最後は

「大丈夫、星組にはこっちゃん(礼真琴)を支えてくれる人がいっぱいいるから」

という愛ちゃんに

「愛さんと退団者の皆んなが星組にいてよかったなって思ってもらえるように、これからも頑張ります」

と返すこっちゃんでした。

「皆さん愛してます〜!」

と愛ちゃんが客席に向かって叫んでから袖に帰ることになったんですが、その後も二人で漫才のようなやり取りをして、二人の仲の良さにほっこり〜

この一連の流れはこのライブ配信でしか見られないので、本当に見られて嬉しかったです。

とても穏やかに暖かな気持ちで宝塚歌劇団の男役の愛ちゃんを見送ることができました。
愛ちゃん、ありがとう!!
心から感謝です。

  

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