芹香斗亜の最後の稽古場情報(宙組『宝塚110年の恋のうた』『Razzle Dazzle』 )

12月もいよいよ10日あまり、今年も残り少なくなってきました。
年が明けると、宝塚大劇場では元日から宙組公演が始まります。

ということで、タカラヅカニュースではこの宙組公演の稽古場情報が放送されました。
この公演はトップスター芹香斗亜の退団公演となっているので、この稽古場情報はキキちゃん(芹香斗亜)の最後の稽古場情報となります。
組長のまっぷーさん(松風輝)と一緒に公演の見どころや役について語り、卒業公演に臨む今の想いなども話しました。

宙組大劇場公演 『宝塚110年の恋のうた』『Razzle Dazzle』 稽古場情報

『宝塚110年の恋のうた』はこんな作品

お正月公演で日本物のショーということで、チョンパから始まるようです。
そしてこのショーはキキちゃん(芹香斗亜)演じる藤原定家の式子内親王への許されざる恋を軸としたストーリー仕立てとなっているようです。

登場人物としてはキキちゃんの定家の他には、ずんちゃんが演じる俳優(わざおぎ)という謎の人物と、専科の京三紗さんが演じる和歌の神様の衣通姫(そとおりひめ)がいるようです。

事前にこのショーのために宝塚の日本物の恋にまつわる名曲をリクエストとして募集されていましたが、その中から選ばれた曲を元に場面が構成されるようですね。

キキちゃんは藤原定家という通し役なわけですが、その定家が源氏物語や七夕や新選組の世界に入っていろんな役に扮するということです。
なかなか面白い構成のショーだなと思います。

110年の宝塚の歴史の中から選曲された日本物の名曲で綴られていくわけですが、一曲だけこのショーのオリジナル曲があるんだとか。
「定家葛」という曲で、式子内親王を愛した藤原定家が死後も彼女を忘れられず、ついに定家葛に生まれ変わって彼女の墓にからみついたという伝説を元に、二人の和歌を歌詞に盛り込んだとても素敵な曲だそうです。
この曲の場面は定家と式子内親王のラブストーリーの見せ場となっているとのことです。

『Razzle Dazzle』はこんな作品

『Razzle Dazzle』はショーとは打って変わって、1950年代のアメリカを舞台とした華やかでおしゃれなジャズの世界観のお芝居。

幕開けはキキちゃん演じるレイモンドがナイトクラブ「Razzle Dazzle」の新たなオーナーとなったよというショーアップされたシーンから始まるそうです。

主人公レイモンドの成長物語

キキちゃん演じるレイモンドは“ハリウッド一裕福な孤児”として有名で、後見人のリチャード(松風輝)の娘で幼馴染のアビーとの結婚を望まれつつもその気になれない、恋に恋する若者。
「Razzle Dazzle」のオーナーになるも赤字続きで、お金の使い方もわからない世間知らずの坊ちゃんのようです。

そのレイモンドが親友のトニー(桜木みなと)に持ちかけられた賭けで田舎娘のドロシー(春乃さくら)と出会ってというハリウッド映画にあるようなストーリーです。
宝塚の作品だと轟悠さんの『再会』を思い出しました。

ドロシーは映画女優を夢見てハリウッドまで出てきた娘で、リチャードが経営する映画会社の撮影現場もまたこの作品の舞台となるそうです。

レイモンドはその映画の撮影現場でいろんなエキストラの人たちと出会うことによって自分の生き方について考えるようになるんだとか。
つまりレイモンドの成長物語なんですね。

瑠風輝が初の女役に挑戦

この作品の配役が発表になった時に大いに話題になったのが、もえこ(瑠風輝)のシャーリーン・ムーアという役名でした。
人物相関図が公開されるとそのシャーリーンはお騒がせ女優でレイモンドの元彼女だとわかり、また騒然としてました(笑)

もえこ本人も「あ〜、どうしたらいいんだろう」と悩んだそうですが、今では楽しんで役を作っているそうで、キキちゃんのレイモンドとの関係性も面白くて見どころとなっているそうです。
もえこの初めての女役、すごく楽しみです。

フィナーレも見どころいっぱい

後物のお芝居なのでフィナーレが付きます。
KAORIalive先生の振付で、萌ポイントが凝縮された華やかさだけでなく爽やかさもあるナンバーなんだそう。
銀橋でのシーンが見どころという話が出ましたが、ぜひ楽しみにしていてくださいということでした。

卒業公演にかける想い

コーナーの最後にまっぷーさん(松風輝)から卒業公演においての思いを訊かれたキキちゃん。

作品を作っていくということに関しては今までと何も変わらないとした上で、お芝居の中に卒業を思わせるような台詞があったりすると、愛があるな〜と感じたりすると話していました。
ただ今は良い作品にしなければと自分自身の課題に向き合っている最中なので、エモーショナルな気持ちになっている時間はないなと思っているそうです。

「お客様にただただ夢の時間を3時間過ごしていただきたいというのが私の一番の願い」
「あ〜良いもの観たな、楽しかった、明日も頑張れるって思っていただけたらそれほど嬉しいことはないです」

とも言っていました。
前回の『Le Grand Escalier』の稽古場情報の時とは全然違って、終始笑顔で身振り手振りも交えながら話すキキちゃん。

キキちゃんの卒業後は組替えで何人かがやってきて組の体制もけっこう変わります。
まずは来年の年明け早々に始まる公演を楽しみにしたいと思います。

  

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