昨日6月7日に花組宝塚大劇場公演が幕を開けました。
『悪魔城ドラキュラ』も『愛, Love Revue!』も好評のようで、明日のタカラヅカニュースを見るのが楽しみです。
そして、宙組の別箱公演がもうすぐ初日を迎えます。
まずはずんちゃん(桜木みなと)のプレお披露目公演『ZORRO THE MUSICAL』が来週6月14日に開幕です。
タカラヅカニュースではその稽古場レポートがPart1、Part2の2回に渡って放送されました。
スカイ・レポーターズのさよちゃん(小春乃さよ)をMCに、なんと主演のずんちゃんと2番手役のもえこ(瑠風輝)が登場して、それぞれの役や見どころについて語りました。
宙組 東急シアターオーブ公演 『ZORRO THE MUSICAL』 稽古場レポート
稽古場レポートにトップスターが登場するのはなかなか稀です。
実は同期の雪組のあーさ(朝美絢)もプレお披露目の『愛の不時着』の稽古場レポートに登場したんですが、あの時は一人でした。
今回は2番手役のもえこ(瑠風輝)も一緒だというのも珍しいパターンです。
もえこはこの公演を最後に星組へ組替えします。
そのあたりの話も聞けそうで楽しみにこのコーナーを見ました。
主な役について
この『ZORRO THE MUSICAL』は元は2008年にロンドン・ウエストエンドで初演の後、世界各地で上演された人気ミュージカルなんですが、今回の宝塚版は谷貴矢先生のオリジナル要素が含まれたストーリーとセリフになっているんだそう。
世界中で愛されているゾロですが、ずんちゃん曰く、舞台や映画などいろんなストーリーがある中でも今回のはかなりかっこよくまとまったお話なのではないかということでした。
それぞれの役について簡単に話してくれました。
桜木みなと:ディエゴ/ゾロ
ずんちゃん(桜木みなと)が演じるディエゴはお兄さんのラモンへのトラウマを抱え、ちょっとなよなよした青年がゾロの仮面の力を借りて勇気を出し戦っていくという役どころだそう。
元々はけっこう弱めの青年で、そこは兄のラモンと似ているという話でした。
兄弟のどちらがお父さんかを継ぐかというところからお互いに対する嫉妬があるそうです。
谷先生から言われた「女のほうが強くて、男の方が弱いんだよ」という言葉を役作りのヒントとしているんだそう。
瑠風輝:ラモン
もえこ(瑠風輝)が演じるラモンはディエゴの兄で、この作品では一番の悪で、すべての元凶となっている人物です。
幼少期に愛に飢えて、弟のディエゴに嫉妬し性格がひん曲がってしまったこじらせ兄貴なんですって。
なんでも闘牛士のマントを身にまとっていないと自分を保てない、そういう弱さをもった人物。
今までやったことがない役だけれど、このキャラクターを愛して作り上げていきたいと意気込んでいました。
春乃さくら:ルイサ
さーちゃん(春乃さくら)が演じるルイサはディエゴとラモンの幼馴染で、3人で一緒に育ってきたけれど途中で別れてしまったという過去があるんだとか。
とにかく強い女性で、ラモンから剣を顔先に突きつけられても引き下がらない、絶対に負けないという信念がある人なんだそうです。
ずんちゃんからも「もう誰にも止められない」「あいつは強い!」なんて言われていました(笑)
その他の役について
主な役としては、この3人以外に天彩峰里が演じるイネスがいて、このイネスも強い女性の一人。
そして、ラモンと絡みのあるのがひなこ(風色日向)が演じるガルシアで、このガルシアとイネスの関係が応援したくなるような素敵な関係だそうです。
2人のほっこりするような可愛いナンバーもあるらしいです。
あとは、ラモンの忠実な部下のゴンザレス(嵐之真)がどうも結構なできそないらしくw、このあたりは少しコミカルなところもあるみたいです。
見どころ
フラメンコ
この作品の見どころとしては、まずは本格的なフラメンコがあります。
ギター奏者が横で演奏する中、ずんちゃん(桜木みなと)がフラメンコを踊るところもあるそう。
本来のフラメンコは踊り手と、パルマという手拍子をする人と、カンテという歌い手がいるそうなんですが、なんとずんちゃんはそれを一人でやるそうなんです。
そのずんちゃん、お稽古の最初の頃はステップが全然踏めなくて、完璧にできなくてもそれっぽくかっこよく見える方法はないかとちょっとズルな気持ちが働いちゃったそう(笑)
でもそんな意識じゃ太刀打ちできないもので、そこはきっちりと基礎からやっていって、熱量を持って取り組むのが大切だと初心に返って頑張ったそうなんです。
そのフラメンコの場面、パルマの手拍子の音がすごく大切で、これが聞けないとみんながバラバラになってしまうんだそうです。
なので、この手拍子が始まってもお客さんは手拍子しないでもらいたいそうです。
「自分たちが手拍子を始めても、皆さんも一緒にしてくださいねってことじゃないですからね」
とカメラに向かって注意喚起するずんちゃん(笑)
「私達が真剣になったら、きっと皆さんも食い入るように見てくださるんじゃないかと思うので」
と食い入るように見るジェスチャー付きで話すずんちゃんでした(笑)
立ち回り
そしてもう一つの見どころが立ち回り。
かなりすごいことやってるそうです。
ゾロといえば剣を使ったアクションが見どころになると思うので、楽しみにしている人も多いでしょう。
その立ち回りはエンターテイメント的な要素も含まれていて、面白く見られるようになっているとか。
どうやらゾロの影という人たちが4人いるそうで、ここにいたゾロがあれ?あそこに!?なんてこともあったりw、ゾロがそこにもあそこにもなんてことがあったりもするみたいです。
その話をし始めたもえこに「あれは影とかじゃなくて全部ゾロだから」とそれは言っちゃダメ的にたしなめるずんちゃんでしたが(笑)
そして、ゾロとラモンの決闘シーンも見もの。
ずんちゃんはこの2人の決闘シーンは心が痛かったそうです。
一幕の最初からラモンが悪として存在しているので、いずれは決闘で決着をつけるしかないのは分かっているけれど、憎しみを超えた兄弟の絆も感じ、苦しい場面でもあったようです。
ラモンとしてはこの決闘を待ち望んでいたというのも切ないところです。
組替えする瑠風輝へ
さて、この公演を最後にもえこが星組へ組替えします。
ずんちゃんともえこといえば『カルト・ワイン』のバディぶりが思い出されます。
あの作品は本当に素敵な作品で、2人の関係性も本当によかった!
そのもえこがずんちゃんのお披露目公演で最後になるというのもなんとも言えません。
さよちゃんから今の心境を訊かれたもえこ、
「まだ実感は全くないけれど、このゾロという作品で新しいことに挑戦するみんなの新しい一面を見られたことが嬉しい。ずんさんのお披露目に横にいさせていただけることが嬉しい」
とか
「宙組生最後の日までみんなからのエネルギーなどいただけるものはいただいて、自分の身になったらいいなと思ってます」
なんて笑顔で言ってました。
で、
「でもこれが最後だなんて思っている暇がない」
ともえこが言ってる横で、
「私は実はあ〜、もえことは最後だな〜ってことは思ってやっているんですけど」
と言い始めたずんちゃん。
ここからみるみる涙目になっちゃったずんちゃん、
「すごく素敵に育って、すごく頼りがいがあって」
と何目線かわからないけどと言いながらもえこに言葉をかける姿にこちらもウルウル。
2人で決闘をする場面は素の状態で嘘がなくやり合えているのがジーンときて熱かったと言った後で
「寂しいってことです。要約しました」
って。
私もこの公演を観に行く予定なんですが、純粋にゾロの物語やフラメンコや立ち回りといったエンターテイメントを楽しむというだけでなく、やっぱりずんちゃんともえこコンビの最後だという目で見てしまうだろうなと思います。
ずんちゃんのトップお披露目もすごく嬉しいですし、いろんな楽しみがある公演です。
すごく期待しています。
読んで頂き、ありがとうございました。
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