5月23日に初日を迎える宙組宝塚大劇場公演に向けて、稽古真っ最中のずんちゃん(桜木みなと)と、まっぷーさん(松風輝)が稽古場情報に登場しました。
この公演がトップになって大劇場公演2作目のずんちゃんと、この公演で卒業するまっぷーさんの和気あいあいとした空気の中、ときに大はしゃぎしながら、そしてラストには少ししんみりと。
そんな温度差もまた魅力的な稽古場トークが繰り広げられました。
宙組 宝塚大劇場公演 『黒蜥蜴』『Diamond IMPULSE』 稽古場情報
『黒蜥蜴』―耽美で濃密な心理戦、それぞれの役どころ
江戸川乱歩の「黒蜥蜴」といえば、2007年の花組公演『明智小五郎の事件簿-黒蜥蜴-』で宝塚ファンにもお馴染みだと思いますが、今回の宙組版『黒蜥蜴』は、三島由紀夫の戯曲を元にした生田大和先生の演出による、耽美で独特な世界観が特徴の作品。
ずんちゃん(桜木みなと)は名探偵・明智小五郎役に挑みます。
誰もが知る名探偵でありながら、「三島由紀夫×生田大和」というフィルターを通したことで、より文学的で奥深い人物像に。
セリフも普段使わないような言葉が連なり、さーちゃん(春乃さくら)演じる黒蜥蜴との駆け引きは“丁々発止の攻防戦”。
ずんちゃん自身も「どう役を作り上げるか探り途中」と語りながら、その難しさと魅力に向き合っている様子が伝わります。
一方のまっぷーさん(松風輝)は、黒蜥蜴率いる一味の一人・松吉を演じます。
「まさかの“松かぶり”」って(笑)
いわゆる“犯罪者集団”でありながら、単純な悪ではない、どこか異質な空気感をどう表現するかに試行錯誤しているとのこと。
「普通じゃない」世界観の中でのリアリティ作りに苦戦しつつも、じっくりと役を深めている印象です。
そしてこの作品の核とも言えるのが、明智と黒蜥蜴の関係性。
ただの対立ではなく、「それが愛に変わるのか?」という問いが浮かび上がる、濃密な心理戦。
ずんちゃんも「お客様にも考察しながら観てほしい」と語る通り、観る側の想像力も試される作品になりそうです。
さらに、専科のまりんさん(悠真倫)演じる岩瀬庄兵衛をはじめとした岩瀬家の“普通ではない家族”の存在も物語に深みを加えますが、ミステリーゆえに詳細は伏せられ、「喋れない!」と笑いながらも期待を煽る2人の様子が印象的でした。
本日公式サイトで公開された人物相関図とこの稽古場情報での内容も参考に、公演を心待ちにしたいと思います。
『Diamond IMPULSE』―盛り上がりが止まらない怒涛のショー!
一転してショー『Diamond IMPULSE』の話題になると、2人のテンションは一気に急上昇。
まずプロローグからずんちゃん(桜木みなと)が“あんな所から登場する!”という驚きの演出に、「どうなるんでしょうね〜」と期待と不安が入り混じる様子。
続くマイティー(水美舞斗)扮するマイッティとじゅっちゃん(天彩峰里)扮するミネッティの怪盗シーン、そしてずんちゃんが“女の子をはべらかす”場面など、見どころが次々と語られていきます。
中でも大盛り上がりだったのが、中詰めのシーン。
なんと約11分間、ロックバンドスペクトラム(SPECTRUM)の楽曲だけで構成された圧巻のメドレーで、「もう宝塚!って思いました!」とずんちゃんも大興奮。
まっぷーさん(松風輝)の超カッコいい「ワッチコン!」から始まって、盆が回り、SHUN先生の振付けで男役ダンス・娘役ダンスが次々と展開し、さらには衣装チェンジまであるという豪華さに、まっぷーさんも「見どころたくさん!」と太鼓判を押します。
そして、その熱気の中“ダイヤモンドの真ん中から登場”するずんちゃん。
思わず手を挙げて「はい、出ます」と答えるやり取りに、稽古場の楽しさがそのまま伝わってきます。
さらに忘れてはならないのが、112期生の初舞台ロケット。
ここで語られたのが、ずんちゃんとまっぷーさんの共通点――2人とも宙組初舞台で、しかもロケットの振付が御織ゆみ乃先生だったという縁。
まっぷーさんにとっては今回が卒業公演。
ずんちゃんがトップスターとして舞台に立つ今、その舞台に初舞台生がいるという巡り合わせに、「本当に幸せ」としみじみ語る姿が胸に響きます。
「初舞台生が羽ばたくように、私も羽ばたいて」と話すまっぷーさんの言葉を聞いて、ずんちゃんもまた「そうやって宝塚って繋がっていくんだな」と、その縁の深さを実感している様子でした。
大はしゃぎの先にある、少しの寂しさと大きな想い
時々大はしゃぎしながら終始笑いの絶えない2人のトークでしたが、最後はやはりまっぷーさんの卒業に触れ、少ししんみりとした空気に。
それでもずんちゃんは、「お客様に喜んでもらえる舞台を」「驚いてもらえる振り幅を」と前向きに語り、出演者の仲間たちと一緒に魂を込めて舞台を作り上げる決意を見せてくれました。
大はしゃぎでの楽しい見どころトークと、積み重ねてきた時間への想い。その両方が詰まった今回の稽古場情報。
宙組の新たな挑戦と、ひとつの節目となるこの公演――そのすべてが、舞台上でどのように花開くのか。
今から期待が高まるばかりです。
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