先日宙組東京宝塚劇場公演『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』 『Capricciosa!!』を観劇してきました。
評判のいいこの2作品、どちらも本当に面白かったです。
多くの方がおっしゃるようにショーが2本という感じでした。
結局『HiGH&LOW』の原作のドラマも映画も観ないで観劇に臨んだんですが、ある程度の背景と世界観を知っておけば充分楽しめました。
ストーリーは小学校の同級生だったコブラ(真風涼帆)とカナ(潤花)が偶然再会し、余命半年のカナが死ぬまでにやりたいことをコブラがかなえるというシンプルな話に、『HiGH&LOW』に登場するSWORDの5チームとオリジナルの苦邪組との抗争が絡んでくるというものでした。
プロローグはそれぞれのチームのメンバーがチームのテーマソングにのって大階段を降りて来ながら歌い踊り、めちゃくちゃテンションが上がります。
お芝居の途中でも各チームの場面があって、そこでもメンバーたちのパフォーマンスがショーのように展開されます。
ストーリーが終わった後にまたフィナーレがあって、それがまたショーの様相を呈していました。
ずっとワクワクしながら観ていて、95分があっという間に経っていました。
そして、『Capricciosa!!』はイタリアの伊達男カプリチョーザ(真風涼帆)がイタリアの各都市をめぐりながらいろんな人たち、いろんな出来事に出会う様を一緒に体感する大人な雰囲気のショーでした。
こちらもずっとテンションが上がりっぱなしで、あっという間に終わってしまい体感5分という感じ。
この2作品とも、ずんちゃん(桜木みなと)がとても魅力的で、出てくるたびにオペラグラスで追っかけて目が離せませんでした。
桜木みなとのスモーキー役がカッコ可愛い『HiGH&LOW』
『HiGH&LOW』でずんちゃん(桜木みなと)が演じたのは無名街という街を守るRUDE BOYSのリーダー、スモーキー。
原作では窪田正孝さんが演じていてファンの間でも人気の高い役だということです。
ずんちゃんのスモーキー、少しボロボロになったパーカーのあるお衣装で、ウェーブのかかった前髪がなんとも可愛らしくて素敵なんです。
病気を抱えるスモーキーの演技
重病を抱えているというスモーキーはずっと猫背で具合悪そうにしています。
しょっちゅう咳き込んだり、血を吐くシーンもありました。
いつもは元気印のずんちゃんからかけ離れてるような役柄です。
でもずんちゃんの演技はもうスモーキーにしか見えなかったです。
天涯孤独の者たちが集まってできた無名街の人々を家族とみなして、その家族を守るためには命も引き換えにするような熱さがあるスモーキー。
見た目はクールだけれど、内面の熱さがにじみ出るお芝居がものすごくかっこよかったです。
誰よりもキレッキレのダンスと立ち回り
動き回った後は息切れしたり咳き込んだりするのに、いざ踊る時は誰よりもキレッキレなのがめちゃくちゃカッコいい♡
とくにプロローグでRUDE BOYSのメンバーを引き連れて大階段を降りて来て歌い踊るずんちゃんにため息が出ました。
ずっとオペラグラスでずんちゃんを追っかけていて目が離せませんでした。
最後の立ち回りもスピード感あって本当にすごかったです。
あの立ち回りだけでももう1回観たかったな〜
『Capricciosa!!』の各場面で桜木みなとが大活躍
お芝居の『HiGH&LOW』で顔色の悪いお化粧で、前髪で顔が隠れている分、ショーではキラッキラのお化粧に前髪を上げてお顔全開のずんちゃんが観られます。
このショーでのずんちゃんの前髪はいろんなパターンがあるそうで、「ずんちゃんの前髪ガチャ」と呼んでその日の前髪がどんなだったかTwitterでレポートされてる方が何人かいらっしゃいます(笑)
私が観た回はセンター分けで両端を少し垂らしているパターンだったかな〜
プロローグ
プロローグは洋風チョンパで、銀橋に組子がズラーッと並んで照明が点くところから始まります。
グリーンの衣装を着たキキちゃん(芹香斗亜)を中心に真っ赤な衣装を着たずんちゃんたち組子が並んだ様は圧巻でした。
最初男役は皆んなサングラスをかけててそれも色っぽいんですが、外すところがまたセクシー♡
ずんちゃんがサングラスを外した後ニヤッと笑うところを見逃しませんでしたよ。
キャー♥って感じでした(笑)
ヴェネツィアの美女
今回稽古場情報やNOW ON STAGEでもよく話題にのぼっていたずんちゃんの美女の場面。
まずはずんちゃん扮するカピトペーネはもえこ(瑠風輝)扮するゴンドリエーレのゴンドラに乗って登場しますが、その時に被っている大きな帽子の似合うこと!
お人形さんのようでした。
その後ゆりかちゃん(真風涼帆)のカプリチョーザを誘惑しながら一緒に踊るんですが、そこの二人が妖艶で美しい。
ずんちゃんは『Délicieux!』でじゅんはなちゃん(潤花)とゆりかちゃんを取り合う場面がありましたが、今回は独り占めできましたね(笑)
最後に二人でせり下がって行くんですが、そこのずんちゃんが「ゆりかさんは私のものよ」というようなドヤ顔で、ニヤリとしながらせり下がって行ったのにドキッとさせられました。
あの表情はすごい!
中詰めのアドリブ場面
中詰めで、途中ゆりかちゃん、キキちゃん、ずんちゃんの3人で下手の花道の辺りに行くところがあります。
そこでの3人のやり取りがどうやらアドリブになっているようです。
タカラヅカニュースで初日のその場面が流れましたが、ずんちゃんとキキちゃんが曲に合わせてサッと客席の方を向き、それをゆりかちゃんにもやるようにと促すような仕草をしていました。
私が観た回は、ずんちゃんが執拗にゆりかちゃんの顔を見つめていて、ゆりかちゃんが「もうやめて」と言わんばかりに照れくさそうにしていて、客席の笑いを誘っていました。
あの場面のアドリブはずんちゃんが先導してやっているのでしょうか。
嬉々として楽しそうにやってるずんちゃんがあまりにも可愛すぎました。
ミラノのオペラの場面
ミラノのオペラの場面は、ゆりかちゃん、じゅんはなちゃん、キキちゃんの三角関係の場面として、いろんなところで語られてました。
なので、この3人の、とくに冒頭のじゅんはなちゃんとキキちゃんのお芝居が見逃せないのですが、でもやっぱりオペラの出演者のカンタンテ役のずんちゃんに目が行ってしまいました。
このシーンの冒頭で歌うずんちゃんの伸びのある歌声が素敵ですし、あまりに王子様のようにキラキラしているずんちゃんから目が離せませんでした。
オペラグラスでも観たいし、でもそうすると後ろのじゅんはなちゃんとキキちゃんのお芝居も観られないしで、本当に気持ちが忙しい場面でした(笑)
パレード
パレードでのずんちゃんは『Délicieux!』の時のような丸い羽根ではなかったですが、他の人とは違う白くて大きな肩羽根を付けていて、お衣装も他の人と違う柄のある特別なお衣装でした。
『Délicieux!』の時が他の人と同じお衣装だったのと比べると少しレベルアップしたのではないでしょうか!
大階段を降りてくる時もキラッキラの笑顔でしたが、最後幕が下りる瞬間まで元気で太陽のように明るく踊りまくっていて、本当最後まで目が離せませんでした。
それにしても、今回はじめて宝塚を観た人は、あのスモーキーとこのキラッキラの元気いっぱいの人が同じ人だとはわからないのでは…と心配になります(笑)
桜木みなとの今後がますます楽しみです
ずんちゃんってうんと下級生の頃からしっかり役がついて抜擢されてるな〜と思ってましたが、宙組の上級生の層が厚くて他の組の同期と比べて出遅れてる感がありました。
でもこの唯一無二の太陽のようなキャラクターで、他の誰にも出せないスター性があると思います。
昔は歌がもう少しだな〜と思うところはありましたが、今回ソロの歌を聴いていても伸びがある歌声で音程も安定感があり、成長したな〜と感じました。
そしてお芝居でもさらに実力がついてきたなと思います。
『カルト・ワイン』の演技も素晴らしかったですが、どちらかというとずんちゃんの持ち味を活かしたキャラクターでした。
でも今回のスモーキー役は本来のずんちゃんとは全く違うキャラクターで、それをこんなに魅力的に演じることができたのはずんちゃんにとって大きな収穫だったのではと思います。
来年6月以降に宙組が新しい体制になったら、きっとずんちゃんは2番手男役になるでしょうし、宙組初の生え抜きトップになる将来もあるでしょう。
ううう〜っ、楽しみすぎます!!
読んで頂き、ありがとうございました。
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