先日星組東京公演を観劇しました。
トップ娘役舞空瞳の退団公演で、ことなこコンビを見られるのは最後となる公演。
そして、こっちゃん(礼真琴)が退団発表をしたことにより、トップスター礼真琴を見られるのも残り少ないと思うと、観劇にも気合が入ります。
そんな気持ちで観るからか、また舞台上の星組生達も同じ理由で気合が入っているのか、お芝居もショーもものすごく熱を感じました。
今回は東京公演が始まったばかりなのでお断りしておきます。
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ネタバレに類する内容が含まれているかもしれません。
星組『記憶にございません!』『Tiara Azul -Destino-』東京宝塚劇場公演観劇
『記憶にございません!』
『記憶にございません!』は開演前の幕横の選挙ポスターの掲示板や、国会答弁のような開演アナウンスに始まり、面白ポイントがたっくさんあって、最初から最後までずっと笑っていました。
原作の映画も見ていましたが、私は断然映画より面白かったなと思いました。
三谷幸喜さんには申し訳ないですが…(笑)
映画ももちろん面白かったんですが、鶴丸官房長官のゴルフ場での不正の写真のくだりや、聡子夫人が官邸を抜け出す秘密通路のくだりなど余分なシーンがカットされてよりわかりやすくなっていたと思います。
オープニングも映画と違って、国民が政治への不平不満を爆発させる、まるで『1789』のようなシーンから始まるのもよかったです。
パンフレットで潤色・演出の石田昌也先生が「フランス革命を扱った作品のようなオープニング」と書かれていたので、なるほどな〜と思いました。
他にもアメリカ大統領とのゴルフのシーンとか、料理を振る舞うシーンなどが省かれていた代わりに、啓介(礼真琴)と聡子(舞空瞳)の高校時代の場面が追加されて、2人の出会いがよりわかりやすくなっていました。
ラストのシーンも映画と違っていて、啓介と聡子の愛の比重が高くなっていたのも宝塚らしい変更でした。
もちろん「献金マンボ」や閣僚たちのナンバーなどたくさんのナンバーがあって、見事に宝塚化されていました。
それと、出演者達も見事に役にはまっていたのもよかったです。
誰もが個性豊かで目立っていて、舞台上のいろんな所でいろんなことが繰り広げられているので目が足りませんでした。
こういうコメディはきっと難しいんだと思いますが、誰もがいきいきと楽しそうにパッションを込めて演じているのが客席に伝わってきて楽しかったです。
何度でも観たくなる作品でした。
実際まだ観る予定なのでw、キャストそれぞれについての感想はまた改めて書きたいと思います。
『Tiara Azul -Destino-』
ショーの『Tiara Azul -Destino-』は竹田悠一郎先生の大劇場デビュー作品です。
竹田先生のこだわりがいっぱい詰まっていて、こちらも目が足りないショーでした。
まずオープニング、真っ暗な中に組子達がぞくぞくと銀橋へやってくるのがうっすら見えて「来るぞ来るぞ」とワクワクしていたら、音楽と共に照明が点いて銀橋の真ん中でなこちゃん(舞空瞳)がに男役たちを率いていて「キャ〜、カッコいい♡」ってなりました。
プロローグの後はアルゼンチンのカルナバルを舞台にストーリー仕立てで進んでいくんですが、こっちゃん演じるルカとなこちゃん演じるエリアナが運命の出会いをして恋を成就させる様が可愛くてキュンキュンするショーでした。
中詰めは客席降りもあって、全員が次々と登場してダンスバトルするパッショネイトな場面で、盛り上がりが半端ない。
客席もずっと手拍子していて大盛り上がりでした。
カルナバルが終わった後のありちゃん(暁千星)演じるイグナシオの失恋タンゴの場面はものすごくカッコよかったです。
そして、こっちゃんとなこちゃんの裸足のダンスも、フィナーレの「星に願いを」でのデュエットダンスも観ているこちらまで幸せになります。
オペラグラスでずっと2人の表情を見ていたんですが、なこちゃんがあまりに幸せそうな顔をしていて、そのなこちゃんを後ろから抱きしめるこっちゃんの愛おしそうな顔も素敵過ぎて。
何度も涙が出そうになりました。
そしてついに…銀橋でこっちゃんがなこちゃんにティアラを被せるシーンで号泣。
ここまで観ていて幸せになれるショーはなかなかないなと思うほどでした。
それと、このショーで私がもう一つ感動したのがフィナーレの男役の群舞です。
平澤智先生のあの難しい振りを一糸乱れず踊りこなす星男たちに大感動しました。
星組ってダンスの組だな〜と思うほど。
真ん中のこっちゃんやありちゃんに負けないほど、全員のダンスのレベルが高いんだろうなと思いました。
それにしても竹田先生すごいです。
神構成のショーでした。
これからの作品にも大いに期待します。
『記憶にございません!』同様何度でも観たいと思う作品です。
もう一度観られるのが幸せです。
読んで頂き、ありがとうございました。
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