今日のタカラヅカニュースでは星組稽古場情報のPart2が放送されました。
昨日の『阿修羅城の瞳』に続いて、今日はショーの『エスペラント!』について見どころなどが語られました。
こっちゃん(礼真琴)とちぐさん(美稀千種)が各場面についていろいろと教えてくれたので、ある程度このショーの内容がわかりました。
各場面で気になるワードがあって、観劇するのが楽しみになりました。
そして、コーナーの最後にはちぐさんとこっちゃんが涙ぐみながらお互いについて語るところもあり、とても見応えたっぷりの稽古場情報となっていました。
星組 宝塚大劇場公演『エスペラント!』 稽古場情報
『エスペラント!』の見どころ
まずショーのタイトルの『エスペラント!』について。
公式サイトの作品解説には「エスペラント(=希望を胸に抱く人)たち」という表記があります。
このショーのテーマが「希望・願い・祈り」なので、希望を胸に抱く人たちが主人公として登場する場面が続いていくのかなと想像します。
こっちゃん(礼真琴)とちぐさん(美稀千種)の話によると、エスペラント語という言語があって、何ものでもないというイメージから生田大和先生がこのエスペラントという言葉をタイトルにしたということみたいです。
調べてみると、エスペラント語というのは母語の異なる人々の間での意思伝達を目的とする国際補助語として考案された人工言語なんだそう。
それをタイトルにした生田先生の深い考えがありそうです。
通し役としてありちゃん(暁千星)が画家の役で各場面に出てくるという話もありました。
プロローグ
プロローグはとにかく華やかだそうです。
「エスペラントの男S」のこっちゃんが登場して歌うところから始まるそうなんですが、それがもう本当に素敵なんですって。
出演しているみんなも見惚れて出番を忘れてしまう程なんだとか。
みんなの衣装が地球上に溢れている美しい物を集めたというイメージの柄や色味になっていて、それぞれ色のテーマがあるんだそうです。
プロローグの後には画家のありちゃんが絵筆を振ると、絵の具たちが目を覚まして踊り出すというなんとも詩的なシーンもあるそうで、話を聞いているだけでも色彩鮮やかな様子が目に浮かびました。
摩天楼の場面
続く三井聡先生振付の摩天楼の場面。
いろんな職業の人たちが仕事に追われているという中でこっちゃんが登場するそうなんですが、生田先生と相談してこっちゃんはデザイナーだという裏設定があるとか。
仕事に没頭している中で見失っていた身近の美しい物に気づくというストーリーみたい。
それにはロマンスもあるそうで、そのせっかく見つけたロマンスをタクシー運転手のちぐさんが邪魔するんですって(笑)
ここで再度ちぐさんが
「礼真琴ファンの皆様すみません」
と深々と頭を下げていて、こっちゃんが
「2回目(笑)、米印2回目って書いといてください、ここに」
なんて言ってました(笑)
この2人の和気あいあいとした雰囲気が本当にいいです。
中詰め
中詰めは水族館の様な所から始まり、いつの間にか海底のレビューとなるそうです。
いろんな生き物がいる中、ちぐさんはサンゴなんだそうでw、サンゴは硬いから硬い踊りを踊るそう。
カクカクとした動きをやって見せてくれましたよ(笑)
その生き物達の中にはこっちゃん達イケメン魚がいて、魚なのにスーツにハットで宝塚の男役らしい格好で出てくるんだとか。
そのカッコいい姿のこっちゃんとありちゃんが2人で踊るところがあるという話にもワクワクしちゃいました。
そのカラフルでラテンな中詰めから一転して、クジラのお腹の中でのちょっと妖しい場面へとつながるそうで、沢山の人形を作る画家のありちゃん、その一番のお気に入りの人形のこっちゃん、クジラのお腹の中に迷い込んだ少女のうたち(詩ちづる)の3人の絡みも楽しみです。
「青い星」
千住明さんに作曲をしてもらった「青い星」という曲についても語られました。
千住明さんからの楽曲提供は、いつか星組の為に書き下ろしてほしいというこっちゃんの希望だったみたいです。
これまでもその思いを伝えていたそうで、最後の公演でそれが叶って本当に嬉しそうなこっちゃん。
そのこっちゃんの希望が叶ったというところも、このショーのテーマにハマっているなという気がします。
美しくて壮大で素敵な曲だということで、この曲もすごく楽しみにしています。
フィナーレの黒燕尾
111期生の初舞台ロケットに続いてフィナーレになります。
そのフィナーレの黒燕尾は桜木涼介先生の振付で、なんとも一筋縄ではいかない黒燕尾なんだそう。
トップお披露目公演のショー『Ray-星の光線-』の黒燕尾も一筋縄ではいかない黒燕尾で、最後にまたそのような黒燕尾に挑戦できるというのが私らしいなと話すこっちゃん。
こういうところほんとこっちゃんらしい。
確かに『Ray-星の光線-』の黒燕尾はそれまで見たことがなかったような複雑な振付で、めちゃくちゃカッコよくて、私にとっても今でも時々映像を見てしまうほど大好きな黒燕尾の場面です。
あれに匹敵するような場面になるのかなと思うとワクワクします。
今回は男役だけでなく娘役も混ざって、すごくハッピーな曲で楽しく踊るそうなので、そこも楽しみです。
退団を前にして
組替え、退団する組子のこと
コーナーの最後に組替えや退団する組子の話になりました。
まずは専科へ組替えする小桜ほのかちゃん。
星組に入ってきた時からいろんな実力で引っ張ってくれた存在で、星組だけにとどまらずこの先につながっていくのが素晴らしいと。
そして花組へ異動する慎くん(極美慎)
ずっとこっちゃんの側で育ってきた慎くんがこれほど逞しくなって、今後花組を観るのも楽しみになったって言ってました。
退団者の中でもとくになつこさん(白妙なつ)はずっと組を支えてくれて、ちぐさんにとっては副組長として組長の自分を支えてきてくれた存在なので、やっぱりちぐさんは寂しそうです。
他の3人の退団者も、いい意味で退団を意識せずに今を生きている感じが素敵だと話すこっちゃん。
こんな風に組長さんやトップさんに語ってもらって、退団するみんなも組替えする2人も嬉しいだろうなと聞いていて思いました。
礼真琴と美稀千種がお互いを語る
こっちゃんの退団に関しては、まずちぐさん(美稀千種)が下級生の頃からのこっちゃん(礼真琴)のことを語り始めました。
星組生になってすぐ『太王四神記』でいきなり赤のダンサーチームに入れられたと。
そんな抜擢にも負けずに、ダンス力だけでなく役として踊る力があったって。
何でもできるとみんなには思われていると思うけど、こっちゃんにしかわからないプレッシャーがあったと思うし、これだけできるのにさらに追求し続ける努力を惜しまないところが舞台人として本当に尊敬すると話すちぐさん。
自分だけじゃなくちゃんと周りを引っ張っていって、一緒にいい作品を作り上げようとする思いがこっちゃんにある。
「だから今の星組があると思う」
と最大の賛辞をおくりながら、みるみる目が潤んでくるちぐさん。
「これ以上喋ると仕事にならないので」
なんて笑いでごまかしてましたが(笑)
そしてこっちゃんもちぐさんのことを、
「私が知った頃にはもう星組を率いる立場でいらっしゃって、手の届かないほど上級生だったちぐさんと今こうして(番組に)出させていただいているのは当時の自分から考えたら信じられないこと」
と話し、
「ちぐさんにたくさん助けていただいて今の自分があるので、本当に感謝の気持ちでいっぱいでございます」
というこっちゃんの話を聞きながら、また涙ぐんでいるちぐさん。
こっちゃんも目をウルウルさせていたけれど、2人そろって「ありがとうございます」と深々とお辞儀して泣くのをこらえてる感じでした。
ラストスパートでも追求を
最後はこの公演にかける意気込みをとちぐさんから言われて、「はい」と気合を入れたこっちゃん。
最後の公演ではあるけれど、そんなことを考えていられないくらいお芝居もショーも追求しなければならないことで溢れていると。
それは自分だけじゃなくて星組生みんなも、そして初舞台生の111期生もみんな日々頑張っているという話をしました。
「客席で皆様の笑顔を見られる日を楽しみに、ラストスパート務めてまいります!」
という言葉で締めたこっちゃん。
ラストの公演でも追求することを諦めず、それも自分のことだけじゃなく組子みんなのこと、そして初舞台生のことまで応援してほしいという思いも伝わってきて、ここまで5年以上組のトップを務めてきたこっちゃんならではの言葉だな〜と思って聞いていました。
こっちゃんが話している間、ちぐさんの鼻をすする音が聞こえてきていたのにもなんかグッときちゃいましたが(笑)
最後は「皆様、お楽しみに〜」と2人で可愛らしく両手を振る姿にもほっこりさせられて、笑いあり涙ありの気持ちが忙しい最後の稽古場情報でした。
いろんな見どころを教えてもらって観劇へのワクワクが大変増しましたが、こうやって一つ一つカウントダウンが進んで行くんだな〜と思うとやっぱり寂しいですね。
読んで頂き、ありがとうございました。
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