礼真琴が北翔海莉さんと『夢の音楽会』で正に夢のデュエット!

OG

スカイ・ステージのオリジナル番組の中でとくに好きな番組が『夢の音楽会』です。
これまで放送時に組の3番手や2番手だった男役、そして最近は専科生の瀬央ゆりあ水美舞斗凪七瑠海とトップスター以外の男役がホストになって憧れのOGをゲストに招く番組でした。

それが今回はなんと星組トップスターのこっちゃん(礼真琴)がホストとなって、Special Editionとしての『夢の音楽会』が放送されました。
ゲストはこっちゃんが尊敬する元星組トップスターの北翔海莉さん。

Special Editionなので、通常30分番組のところを15分延長して45分間の番組となっています。
これまでは特別編の時に流れたメイキング映像も今回は見せてもらえました。

夢の音楽会 Special Edition「北翔海莉・礼真琴」

北翔海莉・礼真琴のトーク

北翔海莉さんをゲストに選んだ理由

北翔海莉さんはこっちゃん(礼真琴)の2代前の星組トップスターですが、星組で同じ舞台に立っていたのは約1年半と長くはありません。
でもこっちゃん達95期の初舞台が宙組公演の『薔薇に降る雨』『Amour それは…』で、その時宙組生だった北翔さんとの思い出を振り返りたいという思いがあるそうです。

それも今公演中の宝塚大劇場公演が111期生の初舞台公演で、そのことから自分の初舞台公演を振り返って初心に戻りたいというのが北翔さんをゲストに選んだ理由なんだそう。
なんともストイックなこっちゃんらしい理由だなと思いました。

対して北翔さんは、宝塚を退団してから9年で、9年も経ったのに自分のことを覚えていてくれたんだ〜と感動したって(笑)
そして今大活躍中の「まこっちゃん(礼真琴)」からお声をかけてもらったと喜んでいました。

また2人の関係としては、北翔さんの相手役だった妃海風さんがこっちゃんと同期なので、その妃海風さんを介して近い距離でいたという話もありました。

礼真琴から北翔海莉さんへの質問

トークの中ではこっちゃんから北翔さんへ訊いてみたいことというのもありました。

たくさん訊きたいけれども一つだけということで、北翔さんがトップ時代、多忙な中どうやって毎日の舞台のクオリティを常に保ち続けていたかということを質問したこっちゃん。

それに対する北翔さんの答えに感心させられました。

舞台上でピアノの弾き語りや竜笛、三味線、オカリナなど、その作品だけしかやらないものを与えられたんだそうですが、そういう時って自分がそれまで培ってきたものではないものに挑戦する恐怖心があったとか。

自分はすごく怖がりで、失敗する怖さも知っている。
なので、その失敗した時にどうしてあの空いた時間に復習しておかなかったんだろうと後悔するのが嫌なので、たとえ10分でも隙間があれば練習していたんだそうです。

なんと北翔さんは失敗してしまった時に人に見られないようにシャワーを浴びながら泣いたりしていたそうで、こっちゃんが言う通りそんなイメージがなかったから驚きました。
でもそれが怖いから開演前の10分でも、少しの休みでも練習しておこうと思ってやってきたそうで、それが北翔海莉という人間を作ってきたという話がすごくカッコいいなと思いました。

やっと取れたチケットを持って観に来てくださるお客さんにどれだけのものを伝えられるか。
そのたった3時間の公演で、その人の人生が変わるくらいのメッセージをもらったり、背中を押してもらったりというのがあるのが宝塚の舞台だと思うから、その人たちのために手を抜くことはできなかったということも言っていました。

そんな覚悟を持って舞台に立っている人がいるからこそ、宝塚の舞台は感動をもらえるんですよね〜

北翔海莉・礼真琴のデュエット

こっちゃんがデュエット曲に選んだのは、こっちゃんの初舞台公演、そして北翔さんのプレお披露目公演の全国ツアーで再演された『Amour それは…』の中で歌われた「フロリダの風Ⅰ」と主題歌の「YOUME AMOR」をメドレーで。

そしてもう1曲は2016年のコンサート公演『LOVE & DREAM』の中で歌われたディズニー映画『アラジン』の「Friend Like Me」です。

「フロリダの風ⅠRevolution)~YOUME AMOR(夢・アモール)」(『Amour それは…』より)

1曲目は宙組で初演され、北翔海莉さんのトッププレお披露目公演として全国ツアーで再演された岡田敬二先生のロマンティック・レビュー『Amour それは…』からのメドレーです。

最初の「フロリダの風Ⅰ」は初演では北翔さんと蘭寿とむさんのデュエット、そして再演ではこっちゃんと十輝いりすさんがデュエットで歌った場面。

全国ツアーでこっちゃんは北翔さんが歌った下のパートを歌っていたんだそうですが、今回別々のパートを歌わないといけないので、こっちゃんの方が当時歌っていなかった上のパートを歌いました。

2人でこの曲の思い出をたっぷり語ってくれましたが、こっちゃんは自分が歌った時よりも初演で北翔さんが歌った時の記憶の方が強いそう。
貸切公演の度に北翔さんがその貸切公演に合わせて字数ぴったりに替え歌にして歌ったエピソードも聞かせてくれました。
アドリブの天才と呼ばれていた北翔さんならではのエピソードですね。

デュエットの後もまたいろんな話を聞かせてくれました。

今回改めて譜面を見て歌ってみて、当時は本当に譜面通りじゃなく自由に歌っていたな〜って思ったと北翔さん。
こっちゃんもみちこさん(北翔海莉)はこんな風に歌ってなかったなと思いながら歌ったそうで、それを記憶していたことが嬉しかったって言ってました。

そういう風に譜面通りではなく自由に歌うことって、もちろんそれが許されている場合だけだと思いますが、元の曲の本質を自分の物にしていないとできないことですよね。
それができる北翔さんはやっぱり宙組生の時からすごかったんだな〜とその話を聞いて改めて思い知らされました。

「Friend Like Me」(『LOVE&DREAM』より)

もう1曲こっちゃんが選んだのは、ディズニー映画『アラジン』でジーニーが歌う「Friend Like Me」。
これは2016年のコンサート公演『LOVE&DREAM』で北翔さんが歌った曲です。

北翔さんはもっとシックな歌が選ばれるかと思っていたらこの曲がきたので「なんでこれにしたの?」って訊いてました。

こっちゃんは『LOVE&DREAM』の時に発売されたディズニーとのコラボCDでこの曲を何度も繰り返し聴いていたそうで、本家のジーニーと同じレベルでこの曲を歌える人が存在するんだと衝撃を受けたそうです。

それと、みちこさんと自分の共通点は何かなと考えた時に人がやっていないことに挑んでいくことかなと思って、この番組で他の人がやらないような曲をやったら面白いんじゃないかと考えて選んだって言ってました(笑)

番組のお知らせがあった時にこの曲が入っていたのを見て、私もすごく楽しみにしていました。
北翔さんが七色の声で歌うのは知っていましたが、こっちゃんの声でも聴いてみたかったのでね。

聴いてみて2人とも本当にすごいな〜と感心。
この曲の時だけジーニーの様にブルーの服に着替えていたのも楽しかったですし、歌う時は全然じっとしていなくて上へ行ったり下へ行ったり横にも移動してパフォーマンスしていた2人。
最高のパフォーマンスでした。

歌った後のトークで出た話も素敵でした。

北翔さんが現役の時に、目の障害を持ったお客さんにどこまで自分の声だけで楽しませることができるのかというのが課題だったと。
その中でのチャレンジの一つがこの曲だったということです。

なるほど、確かに声だけ聴いていても楽しめる曲です。
それと、型通りにしなきゃいけないこともあるけど、もっと自由に自分らしく遊び心を持って、自分自身が楽しまなければお客さんも楽しくないよって。
それをこっちゃんを通して下級生達に伝えてほしいということも言っていました。

 

今回の『夢の音楽会』も2曲のデュエットでは2人の素晴らしい歌声を聴き、楽しいパフォーマンスを目にすることができましたし、トークではとっても深い話を聞くことができました。
2人の声の相性がぴったりで、もっと聴いていたいデュエットでした。

北翔さんの話を聞いてると、何でもできると周りからは見えているけれど、実際にはめちゃくちゃ努力の上に出来上がった実力なんだなというのがよくわかります。

こっちゃんも歌・踊り・お芝居と何でもできるんだけれど、いろんな人がこっちゃんは本当に努力の人だと話すのをこれまで聞いていたので、2人はそういうところ似ているんだなって思いました。
こっちゃんにとって最後のご褒美となったこの番組ですが、私達ファンにとっても嬉しい素敵な番組でした。

トップスターのこっちゃんもこの番組に出たので、これから他の組のトップスターも出るのかなと期待。
これからもずっとこの番組が続いていきますように。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

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