昨日の礼真琴退団という衝撃のニュースから一日経ちましたが、まだ動揺が収まりません。
そうなのかもしれないな〜と思っていたのに、いざ発表されてしまうとやはり寂しさが募ってしまいます。
今日は大阪のホテルでこっちゃん(礼真琴)の退団会見が行われ、各社のネット記事でその様子を知ることができました。
退団については、星組生達には千秋楽の前日の9月21日に伝えていたそうです。
そして相手役のなこちゃん(舞空瞳)にはこの公演のお稽古が始まってすぐに話したんだとか。
22日の千秋楽にはみんながこっちゃんの退団のことを知った上で公演していたんですね。
昨日と今日の2回に渡ってその千秋楽の模様がタカラヅカニュースで放送されました。
こっちゃんの退団のことを知って、また組子達も知っているんだなと思いながら千秋楽の映像を見ると、余計に感慨深いものがあります。
星組宝塚大劇場公演『記憶にございません!』『Tiara Azul -Destino-』千秋楽
ダイジェスト映像を見て
『記憶にございません!』の千秋楽映像では、黒田総理(礼真琴)が石を投げられるシーンなど初日の映像ではなかった場面もいくつか入っていました。
ダイジェストなのでどの場面もちょっとずつしか見られないですが、それでもやっぱりいくつかの場面で笑ってしまいました。
とくに閣僚のみんなが踊る場面や、家族3人でレストランで食事する場面は何度も巻き戻して見返したくなります。
ダイジェスト映像の最後はこっちゃん黒田啓介の「僕が本当に愛していたのは…」と言うところで終わってしまいましたが、とても熱がこもっていたような気がしました。
千秋楽だからかもしれませんし、なこちゃんの宝塚大劇場最後だったからかもしれません。
もちろん、そういうふうに見て聞いてしまっただけかもしれません。
だけど今、自らの退団のことも頭にあったからかと思ってしまいます…
ショーの『Tiara Azul -Destino-』は、元々がアルゼンチンのカルナバルを舞台にした熱い熱いショーということを抜きにしても、星組生達がいつも以上にギラギラと盛り上がっていたように感じました。
こっちゃんの退団をみんなが知っているということを知った上で見るから余計そういう風に見えるのかもしれませんが、劇場で生で観劇したお客さんはどう感じられたんでしょう。
そして、トップコンビ2人の場面はこの2人のデュエットやダンスを観られるのはもう東京公演だけなんですよね。
2人で裸足で踊る場面での見つめ合う2人の笑顔がいつも以上に特別に感じました。
舞空瞳サヨナラショー
なこちゃん(舞空瞳)のサヨナラショー、構成・演出は『Tiara Azul -Destino-』と同じ竹田悠一郎先生ということです。
なこちゃんや退団者の希望も聞かれたのだと思いますが、とても愛情あふれる構成だったと思います。
セットリストはご覧になった方がSNSでレポートしてくださったものを参考にしました。
1.いつか(『ロミオとジュリエット』より) 舞空瞳→礼真琴・舞空瞳
2.Swinging on a star(『Ray』より) 舞空瞳with男役
3.エジプトは強い(『王家に捧ぐ歌』より) 舞空瞳with娘役
4.Gran Cantante!!(『Gran Cantante!!』より) 煌えりせ、紅咲梨乃、水乃ゆり
5.ミッドナイト・ガールフレンド(『めぐり会いは再び next generation』より) 舞空瞳
6.運命に結ばれて(『ディミトリ』より) 礼真琴・舞空瞳
7.The next generation!(『めぐり会いは再び next generation』より) 全員
なこちゃんはミュージック・サロンで「礼さんのいない所では2人で歌ったデュエット曲は歌わない」と言って、デュエット曲は入れなかったそうです。
それでサヨナラショーでしっかり「いつか」と「運命に結ばれて」という2人の大切なデュエット曲を入れてきたのが泣けます。
「いつか」の最後に客席の方へ伸ばしたなこちゃんの手をこっちゃんが上から握る振りや、次の「Swinging on a star」へ繋がるところで袖にはけるこっちゃんがなこちゃんの顎をクイッとした仕草に、見ていて幸せな気持ちになれました。
最後の「The next generation!」では、星組生のみんなとハイタッチをしながら進んで行ったなこちゃんが上手の端で同期の子たちが作ったアーチをくぐり抜けて、最後はセンターにいるこっちゃんの元へ同期に背中を押されて駆け寄る演出も素晴らしかったです。
両手を取ってくるっと回った後、お辞儀をするなこちゃんへ後ろに下がりながら大きな拍手を贈るこっちゃんにもグッときました。
なこちゃん(舞空瞳)への愛がいっぱい詰まったこっちゃん(礼真琴)の笑顔でした。
カーテンコール
なこちゃんの退団者ご挨拶では
「どんな時も礼さんが絶対に手を離さずに私をここまで導き続けてくださいました」
という言葉が一番心に残りました。
なこちゃんはいつでもこっちゃんへの感謝の気持ちを一番にファンに伝えてきますよね。
恒例の退団者からの一言コーナーでも、なこちゃんがこっちゃんに向かって
「朝からこの瞬間に至るまで愛を感じ過ぎて突き刺さっています」
って言ったので、こっちゃんは自分も胸が痛い素振りをしながら
「あっ、どうしよう…」
と言うなど2人のやり取りが息ぴったりで、改めて素敵なコンビだな〜と思いました。
ところで、最後のカーテンコールの時に「星組パッション!」をやりましたが、今回はなこちゃんのサヨナラショーがあったので、こっちゃんは大羽根を背負っていない中での「星組パッション!」でした。
次の大劇場公演の千秋楽もこっちゃん自身のサヨナラショーがあるので、そこでも大羽根は背負わない状態での「星組パッション!」になるんですよね〜
つまり前回の『RRR』『VIOLETOPIA』が最後の大羽根を背負っての「星組パッション!」だったんだと思うと、それはそれでまた寂しくなってしまいました(涙)
緞帳前の礼真琴と舞空瞳
タカラヅカニュースの千秋楽映像は今回2回に分けての放送だったので、緞帳前にこっちゃんとなこちゃんが出てきて挨拶したところも見せてもらえるんだと思ってました。
ですが、なんとカットでした(号泣)
トップスターの退団公演しか見せてもらえないんですね〜
でも劇場やライブ中継・ライブ配信でご覧になった方たちがたくさんレポートしてくださっていて、中にはイラスト付きで詳しく教えてくださった方も。
それによると、まず緞帳前に2人仲良く出てきて、こっちゃんがなこちゃんに
「(緞帳前って)思ったより狭いのよ。(客席が)近いでしょ?」
なんてまるで世間話してるみたいだったり(笑)
それからオケの皆さんがお芝居でこっちゃんが付けているようなヒゲを付けて遊んでいるとバラしたり(笑)
そのヒゲについては指揮の西野淳先生がXで暴露してくれていました。
ビオラのSちゃんによる千穐楽恒例の楽員控室のドアの飾り付け!そして今回は右上には礼さんが言っていた皆が千穐楽に付けていた髭が!(^^;;この髭はホルンのAちゃんの手作りで、カーテンコールのあとで礼さんと舞空ちゃんが緞帳前に出てきたら皆で付けて2人を楽しませようと計画していたやつなんです! pic.twitter.com/K65UDHrJsZ
— 西野淳 (@JUNNISHINOcond) September 23, 2024
その後はこっちゃんから今の気持ちを言うように促されたなこちゃんがうっかり「アイッ」って言っちゃうと、それを受けて「掛け声?」ってツッコんだり、「幸せが突き刺さって痛かったです」となこちゃんが言うと「ごめんね、後で謝っておきます」と受けたり(笑)
まるで夫婦漫才のような2人だったようです。
そうかと思うとこっちゃんへの感謝の言葉を言って思わず涙ぐんだなこちゃんのおでこをペチッとやるなど、実に微笑ましい場面もあったとか。
改めて素敵なベストカップルだな〜と思いました。
一作後に退団するならやはり添い遂げ退団ではダメだったのか?という声もあるようですが、今回のなこちゃんのサヨナラショーを見て、なこちゃんが主役のショーをやれたこと、そしてこっちゃんが相手役のなこちゃんを見送るということができたのはよかったなと私は思いました。
今日の退団会見の模様はまたタカラヅカニュースでも放送されるはずです。
会見でのこっちゃんの表情や言葉を噛みしめたいです。
読んで頂き、ありがとうございました。
ブログランキングに参加しています。クリックして頂けるとうれしいです。
クリック先はブログランキングなので、他の宝塚歌劇のブログをご覧になれます。