星組『1789』の初日映像と礼真琴のご挨拶、そして公演中止について

昨日6月2日に初日の幕が上がった星組『1789』。
関係者に体調不良者が出て開演時間を2時間半遅らせたり、台風の影響で交通機関に乱れがあったりで、客席にいくつか空席があったそうです。

人気作品でチケット難な公演なのに、何とも勿体ないことでした。

それでも休演者なく無事に幕が上がりホッとしていたところ、今朝なんと公演中止のお知らせがありました。
今回は出演者の体調不良が判明したということなので公演中止は仕方がないことですが、本当に心配なことです。

この公演からまた初日が金曜日になったので、タカラヅカニュースの総集編で初日の様子を放送してくれました。

星組 宝塚大劇場公演『1789 -バスティーユの恋人たち-』初日

ダイジェスト映像を見て

初日の映像は、本編は一幕のみが、そしてフィナーレ部分がダイジェストで流れました。
どの場面も短い間だけでしたが、それでもキャスト全員の熱量が伝わってきました。

初演や東宝版との違いについて

冒頭は初演の月組版ではバスチーユが開門されるところから始まっていましたが、今回の星組版では東宝版と同じ構成でロナン(礼真琴)の父親が殺されるところからでした。

他にも先日の稽古場レポートで話されていたように、初演と東宝版のミックスでいいとこどりの演出構成になっているみたいです。

東宝版で書き下ろされた「革命の兄弟」は大好きな曲で、場面としてもいい場面だったので、これが入っているのはすごくよかったです。

そして一幕のラストは初演と同じ「声なき言葉」で終わっていて、東宝版とは違う終わり方なのですが、初演のこの終わり方は好きだったので嬉しいです。

二幕は観劇された方のレポートによると、デムーラン(暁千星)のソロは「世界を我らに」から「武器を取れ」に変わっているとのことです。
この部分は私が一番気にしていたところなので、非常に嬉しいです。

それと稽古場情報でも話されていましたが、二幕序盤のロナン・オランプ・アントワネット・フェルゼンの四重唱の「世界の終わりが来ても」がカットされて、ロナンの新曲の「愛し合う自由」になっているようです。

客席降りについて

残念ながら話題の客席降りの場面は流れませんでした。

初日を観劇された方のツイートによると、一幕でロナンとオランプ(舞空瞳)が脱獄するところと、二幕の冒頭で革命家や市民たちが客席の通路を通って舞台に上がるところで客席降りがあるとのことです。

フィナーレについて

フィナーレはけっこうたくさん流れました。

まずはせおっち(瀬央ゆりあ)の歌唱指導のところ。
本編では憎々しいアルトワ伯を演じているせおっちがピンクの衣装でキラッキラの笑顔で登場するのが見られました。
歌っている曲は初演の美弥るりかさんとは違って「二度と消せない」でした。

そして男役の群舞は予想通り本編では使われなかった「夢よ永遠に…」をアレンジした曲でした。
アレンジの仕方も想像していた通り(笑)
ローズピンクの衣装でめちゃくちゃカッコいい群舞です♡

打って変わってトップコンビのデュエットダンスはベージュっぽいシックな衣装で、すごく大人っぽい振付なのが印象的です。

礼真琴の初日のご挨拶

組長のちぐさん(美稀千種)から

「宝塚でフレンチ・ロックといえばこの人しかいないでしょう!」

と紹介されてw、こっちゃん(礼真琴)が初日のご挨拶をしました。

まずこっちゃんは開演時間変更についてのお詫びと悪天候の中足を運んでくださったお客様へのお礼、そして全員そろって初日を迎えられたことへの安堵の気持ちを述べました。
そして

「明日からも千秋楽まで全員で駆け抜けられるように、心を一つに努めてまいります」

と意気込みを語りました。
その後は今回客席降りが復活したことを思ってのことだと思いますが、

「前回の大劇場公演と比べて、お客様との距離がより近く感じられる」

と言い、

「皆様も私たちの圧を肌で感じていただいて、一緒に盛り上げていければと思います」

と劇中の歌の歌詞ももじって言ったこっちゃんでした。

専科の輝月ゆうまについて

2回目のカーテンコールで専科から出演している同期のまゆぽん(輝月ゆうま)のことに触れました。

こっちゃんはまゆぽんとは14年ぶりに同じ舞台に立つそうです。

すごく嬉しそうにその話をするこっちゃんの隣で、同じく同期のせおっちもニコニコと嬉しそうだったのがなんとも素敵でした。
同期っていいな~って思って見ていました。

「星組生一同(まゆぽんから)たくさんたくさん学ばせていただきたいと思いますし、一日一日噛みしめて過ごしたいと思います」

って。
その後

「皆様も楽しみに劇場に観にいらしてください」

と言ったのは、お客様にも同期との共演を楽しんでもらいたいという思いもあったのかな~?

組替えする瀬央ゆりあのことも

3回目のカーテンコールで

「お楽しみいただけましたでしょうか!?」

と客席に訊くこっちゃんに客席から大きな拍手が!
その後ちょっとしんみりした顔になって

「今回は卒業するメンバーが3人、そして…」

と隣のせおっちを振り返って

「組替えが決まっている瀬央さんと、このメンバーでできる『1789』、え~…」

と言った後少し言葉に詰まったこっちゃん。
となりのせおっちもカメラさんが映してくれましたが、やっぱりすこし寂しそうな表情だったのがなんとも言えません。

「噛みしめていきましょう」

と言葉をつないだ途端

「嚙みしめてってもう4回ぐらい言いましたね」

と自分にツッコんでましたが、ちょっとしんみりしちゃったことへの照れ隠しかな?
その後の

「舞台に立たせていただけることがまだまだ奇跡のように思う状況ですので、気を引き締めて明日からも務めてまいります」

というこっちゃんの言葉が胸にしみました。

最後は明るく

もう一回幕が開いて

「外の天気は今どうなっているでしょうか?」

と客席に訊いてみるこっちゃん(笑)
これには客席から笑いが起きていましたが、前回の『赤と黒』の初日に今の天気は?と客席に訊いて「誰にもわからないよね~、みんなここにいたんだもんね~」と言った時のことを思い出していたんでしょう(笑)
こっちゃん自身もその時のことを引き合いに出して

「誰にもわからないということを前回学びました」

って(笑)
それから

「皆さんお帰りの際はどうぞお気をつけてお帰りくださいまして」

って言ってしまい

「あ、ちゃうちゃうちゃう(笑)お帰りくださいましてじゃなくて、お帰りくださいませ」

と噛んだことで笑いに持っていったこっちゃんがさすがです。
最後は笑いながら

「そして、また、劇場でお会いできることを楽しみにしております。本日は本当にありがとうございました!」

とご挨拶を締めたこっちゃんでした。
今回のカーテンコールではほぼ笑顔でいたこっちゃんでしたが、お辞儀をして顔を上げた瞬間とか他にもふとした瞬間に少し笑顔が消えていたのがちょっと心配でした。

やっぱりお疲れなのかな~とか、重圧とか精神的にまいったりしてないかな~とかその瞬間に思ってしまいました。

最後は言い間違えてしまったことでいつものこっちゃんの笑顔が戻っていたのですが、やっぱり少し心配になってしまったカーテンコールでした。

星組『1789』の公演中止について

こっちゃんがご挨拶で「明日から千秋楽まで駆け抜けたい」というような言葉を言うたびに、胸が苦しく感じてしまいました。

今のところ6月8日までの公演中止が発表されていて、6月9日からの公演については6月7日の18時までに案内があるということです。

体調不良者が複数いるなら代役の調整にも時間が必要ですね。
星組は昨年の全国ツアーで『モンテ・クリスト伯』を代役で乗り切りました。

今回は小池修一郎先生の作品で、小池先生は代役稽古での通し稽古をやることで有名ですので、きっとこの『1789』も前もって代役の準備はしていたんだろうなと思います。

それでも出演者たちにとっては相当の負担がかかると思うので、安易に代役で早く再開してほしいとは言えないのですが、きっと星組生もまゆぽんもすごい熱量で立ち向かっていってるのではと思います。

再開したなら千秋楽まで駆け抜けてもらいたいなと思います。

この公演では楽しみな客席降りもあります。
「体調不良」がどういうものなのかわかりませんが、どうか体調不良者の一日も早い回復と公演の再開を祈っています。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

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