七城雅、105期一番乗り新人公演初主演の堂々とした姿(『応天の門』新人公演)

前回の『グレート・ギャツビー』では中止になってしまった宝塚劇場の月組新人公演ですが、今回の『応天の門』は2月21日に無事に行われました。

『応天の門』の新人公演の主演は105期の七城雅くんと103期の羽音みかちゃんがともに初主演、初ヒロインです。
その新人公演の様子をタカラヅカニュースで見ました。

月組 宝塚大劇場 新人公演 『応天の門』

ダイジェスト映像を見て

七城雅:菅原道真(本役 月城かなと)

きどくん(七城雅)は105期で新人公演初主演一番乗りです。

『今夜、ロマンス劇場で』の新人公演での大蛇丸役(本役 暁千星)で話題になりました。
その次の『グレート・ギャツビー』新人公演でトム・ブキャナン役(本役 鳳月杏)を演じて、存在感を見せていました。

そして今回が初主演。

172cmの長身で小顔ととてもスタイルがいいので平安時代の衣装がよく似合います。
それに童顔で可愛らしいので、本役のれいこちゃん(月城かなと)よりも10代という年齢に合ってるなと感じました。

真面目な感じが原作の道真のイメージとはちょっと違ってましたが、頭脳明晰な感じはよく出ていたと思います。
演技力もあり歌も歌えて安定感抜群、そして堂々とした舞台姿に期待大です。

羽音みか:昭姫(本役 海乃美月)

みかこちゃん(羽音みか)は103期で、今回新人公演の長の期で初のヒロインを射止めました。

昨年日本青年館で観劇した『ブエノスアイレスの風』のエバ役がすごくよかったです。
今回の昭姫役は勝気で姉御肌な女性なので、道真役のきどくん(七城雅)より上級生というところが役柄にぴったりだなと思いました。

鼻筋の通ったエキゾチックな顔が唐人の昭姫に合っていて、母性も感じさせる素敵な昭姫でした。

一輝翔琉:在原業平(本役 鳳月杏)

わか(一輝翔琉)は107期で、今回研2ながら2番手の業平役に抜擢されました。

昨年秋の全国ツアー『ブラック・ジャック』でブラック・ジャックの影役で強烈な印象を残しましたが、その前にも『今夜、ロマンス劇場で』新人公演の狭霧役で話題になりました。

今回の業平役、本役のちなつちゃん(鳳月杏)の貫禄にはまだまだでしたが、切れ長で涼し気な目元が貴族の雰囲気をよく出していました。
それに美形で大人っぽい顔立ちなので、色男の業平にぴったりです。
とにかくオーラがあります。

今後ますます活躍が期待できる男役さんで、新人公演主演に選ばれるのもそう遠くないなと思いました。

七城雅の堂々としたご挨拶

まずは今回の新人公演の長の白河りりちゃんのご挨拶から。

「この作品の歌にもあります『互いの心に寄り添い合い、疑うことなく信じ合える』、そんな仲間たちと東京の新人公演に向けてさらに努力してまいりたいと思います」

と作品中の歌詞を引用した言葉が印象的でした。
そして、きどくん(七城雅)のご挨拶。

「月組の七城雅でございます」

に客席から大きな拍手が起こっていました。
まず、はじめての新人公演主演に不安な気持ちだったけれど、周りの人たちのおかげでこの場に立てていると感謝の気持ちを述べました。
そして先ほどの白河りりちゃんと同じように

「理想をかなえるためには広い心で人と向き合うこと」

という作品の中にある言葉を引用して、

「巡り合った仲間から人との向き合い方、理解の仕方などを学び成長することは、今を生きる私たちにとってとても大切なことだと実感することができました」

となんとも立派なご挨拶で感心しました。
それから

「まだまだ未熟者ではございますが、これからも皆様の心に寄り添える舞台人になれるよう精進してまいります」

「日々ご指導してくださる先生方、いつも近くで導いてくださる上級生の皆様、そして本日この劇場に足をお運びくださいました全てのお客様に心からの感謝の気持ちを込めまして、本日はまことにありがとうございました」

と堂々とした完璧なご挨拶でした。

次のカーテンコールでは

「本日学ばせていただいたこと、感じたことを各々がしっかりと心に留め、明後日からの本公演、そして東京の新人公演に向けて精進してまいりたいと思います」

と意気込みを語って締めました。
最後まで研4とは思えないほど落ち着き払った様子が本当に頼もしかったです。

東京の新人公演ではまたさらに進化した姿を見せてくれるだろうなと期待しています。

  

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