いよいよ花組東京公演の千秋楽が明後日に迫ってきました。
本当に始まってしまうとあっという間です。
この公演では専科のかちゃ(凪七瑠海)と、花組生のあかちゃん(綺城ひか理)、まいらくん(泉まいら)が卒業しますが、かちゃのことは宙組の下級生の時代から見てきたので、ひときわ寂しい思いがあります。
タカラヅカニュースでは昨日と今日の2日に渡ってかちゃが花組のゲストコーナーに出演して、最後の思いを語りました。
卒業インタビュー 凪七瑠海
このコーナーのMCは花組スカイ・レポーターズのびっく(羽立光来)とりんちゃん(凛乃しづか)です。
かちゃ(凪七瑠海)自身は花組カラーのピンクの洋服を着てきてますが、びっくはかちゃがこれまで全組に出演してきたということでなんと全部の組カラーを取り入れた格好をしています。
りんちゃんも5組の組カラーを入れたイヤリングをしていて、二人の心遣いが素敵です。
スカイ・ステージの思い出
まずはタカラヅカニュースやその他の番組の思い出をいろいろ語りました。
かちゃといえば思い出すのは研3の時にやったスカイ・フェアリーズです。
このコーナーで当時の映像をあらためて見て懐かしさいっぱいです。
そのスカイ・フェアリーズの時の話や、2019年に放送された89期の同期5人での「ICHIGO-ICHIE」のコーナー、最近の突撃レポートなど映像を見ながらのトークが楽しいです。
タカラヅカニュース以外では「Brilliant Dreams」や「夢の音楽会」に出演したのが嬉しかったそうで、その当時のことを楽しそうに話していました。
そして、かちゃは専科生になってから「Cafe ふぉるだ」のMCを約5年にわたって担当していました。
最初は同じ専科生だった愛ちゃん(愛月ひかるさん)と交代だったのが、愛ちゃんが星組に異動してからは一人で担当していたので、全部で65人のうちのほとんどの下級生とトークしてきたんでした。
ゲストに来た下級生への愛のあるトークが素敵で、私も毎回欠かさず見る大好きな番組でした。
かちゃもゲストの下級生がリラックスして話せるように考えながら質問したりしていたそうですが、相手の子の考え方などを聞いて自分自身が勉強させてもらっていたと言っていたのが素敵だなと思いました。
かちゃの退団を機に番組が終わってしまうのがすごく残念です。
花組との思い出
ここでは専科生として花組に出演した時の思い出話にも花が咲きました。
まず最初に出演した花組公演が自身の主演公演の『蘭陵王』で、立ち回りなど大変なことが多かったけれど全員で協力して舞台を作ったことから、花組が大好きになったと言っていました。
その3年後に出演した『アウグストゥス』でのエピソードが面白かったです。
かちゃはクレオパトラ役でしたが、相手役のあきら(瀬戸かずやさん)とのラブシーンがあって、あっさりしたキスだと次の台詞への気持ちが入らないからもっと濃厚にやりたいと提案したそうです。
その提案に『アウグストゥス』ではアントニウスという男らしい役のあきらが乙女の様になっていたそうで、かちゃが「『蘭陵王』の時とは逆だからね」ってツッコんだというエピソードでした。
『蘭陵王』ではあきらは男性ながらかちゃ演じる蘭陵王に思いを寄せる役でしたからね(笑)
その他には2023年の全国ツアーに出演した時の話。
お稽古中のかちゃの誕生日に下級生が王冠を用意してくれたそうで、その王冠があまりに立派だったのでその後も使っていたとか。
公演中に毎回終演後に誰かがその王冠を被って王様になって、他のみんながその人の言う事を聞くということをやったんだそう。
一番最初に王様になったびっくは全員にダジャレを言ってもらったとか、かちゃは全員に何回でもいいからハグしに来てってお願いしたとか。
「みんなのことが愛おしすぎて、全員とハグしたいと思った」
とその時の事をニコニコと話して、ハグの再現までしてくれるかちゃを見てるとこちらも楽しくなっちゃいました。
下級生に伝えたいこと
りんちゃんから下級生へ伝えたいことを教えてくださいと言われたかちゃ、
「一番はやっぱり宝塚を愛してということ」
って。
これまでいろんなところで語ってきたことですね。
自分自身もその一心でここまで来たし、その思いさえあれば何でも乗り越えられるって。
もう一つは
「悲しい事も苦しい事も若いうちに経験しておいた方がいい」
ということだそうです。
自分もあの時のあの経験があったからよかったと心底思えるので、何かあっても目を背けずにちゃんと向き合ってほしいと言っていました。
そういえばかちゃはサヨナラ番組で、月組の『エリザベート』にエリザベート役で特出した時の事を、あの時は本当に辛かったけれどあの経験がその後に生きたという風に話していました。
他にもきっとこの22年の間にはいろいろ大変な事があったと思うので、その経験を元にした深いアドバイスだなと思います。
そして宝塚のことは
「技術だけでなく人間として成長できる素晴らしい場所」
「ライバルばかりなのに、こんなに愛情を持ってお互いを気遣える精神性の高い所は他にない」
と話し、
「なので、今ここにいる時間はすべてをかけて情熱を注いでほしい」
と熱く熱く思いを語るかちゃに胸が熱くなりました。
視聴者へ
最後はびっくから花束を受け取り、スカイ・ステージでいろいろな経験をさせてもらって、いろいろな方々との出会いがあったと少し遠い目をしながら語るかちゃ。
それからカメラを見つめながら
「私はもうこの画面を通して皆様にお会いすることはないかもしれないですけれども、どこかで元気にしております。一緒に宝塚を応援していけたらと思っております」
と視聴者へのメッセージを。
その言葉を聞いて改めて寂しさが募ってきちゃいました。
あ、でも退団後すぐに『1789』での出演が決まっているので、もしかしたらOGナビに出るかもしれないし、いつか樹里咲穂さんや七海ひろきさんや紅ゆずるさんの様に番組を持つこともあるかもしれません。
そんな期待をしつつ、明後日の千秋楽まで体に気を付けて悔いなく宝塚人生を全うしてほしいなと願わずにいられませんでした。
読んで頂き、ありがとうございました。
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