9月12日に宝塚大劇場で星組、東京宝塚劇場で雪組の新人公演が行われました。
しばらく宝塚大劇場での新人公演ができていなかったので、両方でできるようになったことは本当によかったなと思います。
星組も雪組も主演は104期生で、最終学年ですが主演ができたことは嬉しいです。
同じ日に行われたので、タカラヅカニュースでも同じ日の放送となりました。
雪組の方は宝塚大劇場の新人公演の時に感想を書いたので、今回は星組の方に触れます。
星組 宝塚大劇場 新人公演『記憶にございません!』
ダイジェスト映像を見て
今回の『記憶にございません!』はコメディー作品ということでやはり相当お芝居が難しいのかなと思います。
短い映像の中でも、主演の黒田啓介役の御剣海くんはじめ苦戦しているように見えました。
最初の黒田総理が「えっ、俺?」という時の御剣海くんの表情は嫌〜な総理感がよく出ているなと思いましたが。
本公演の皆さんの間のとり方とかセリフの言い回しが絶妙なので、比べるとどうしてももっと頑張ってと思ってしまいます。
でもその中でもヒロインの聡子役の綾音美蘭ちゃんは達者だな〜と思いました。
以前にせおっち(瀬央ゆりあ)の『CAST』に出ていた時に、この子面白いな〜と思ったんですが、さすが長の期の長だけあってしっかりしています。お芝居も上手な印象でした。
そして柳先生役のつんつん(稀惺かずと)、寿賀さん役のうたち(詩ちづる)、古郡役のあみちゃん(大希颯)はちらっと映っただけでもさすがだな〜と思う感じです。
新人公演主演やヒロイン経験があり、本公演でも大きな役を任されているだけのことはありますね。
それと、野々宮役の馳琉輝くん、篤彦役の早瀬まほろくんが印象に残りました。
御剣海くん、前回の『RRR』の新人公演でのラーマ役がとても光っていたので、これからに期待しています。
御剣海の新人公演主演ご挨拶
今回ヒロインの綾音美蘭ちゃんは長の期の長でもありますので、最初にご挨拶しました。
今回新人公演デビューした演出の雑賀ヒカル先生の名前を出して感謝の気持ちを伝えるなどとてもしっかりとした立派なご挨拶でした。
そして、新人公演初主演の御剣海くんのご挨拶。
星組にとっては宝塚大劇場での新人公演は2作品ぶりで、メンバーの中には初めて経験する人もいるそうですが、今回ありがたい機会をいただけたこと、たくさんの人の支えがあったことへの感謝の言葉を一生懸命話していました。
最初から緊張した様子で少しテンパっているようにも見え、
「今回、お稽古していくにあたって何度も立ちはだかる…」
と言ったところで涙が溢れてきたようで
「すみません、泣くつもりはないんです」
って(笑)
咄嗟にそういう言い訳が出てくるのはさすがです。
それで客席から笑いが起こったことで、だいぶ落ち着きが戻ったと見えて、その後は
「立ちはだかる高い壁に心が折れそうになったり、不安になった日々もありましたが」
としっかりとご挨拶を続けることができました。
「『僕は怖い』と歌いながらも、『僕には無理だ』と言いながらもどの瞬間も必死に生きて、一生懸命もがき続ける啓介の姿に背中を押され、時には自分自身を重ね、今ここに立っています」
というご挨拶には感心しました。
その後は新人公演メンバー全員が見つけた課題を糧にこれからに活かしていきたいと。
「本公演も全身全霊で務めてまいります!本日は本当にありがとうございました!」
と大きな声で言って最初のご挨拶を締めました。
次のカーテンコールでは
「今日本番を終えて、いろんなことがありましたが、今はちょっと緊張とかで思い返せる状況ではないのですが」
なんて言うので、また客席から笑いが起こっていました。
この緊張状態でこんな言葉が出てくるところ、御剣海くんただ者ではないのでは…(笑)
「一旦時間を置いて落ち着いた頃に冷静に今日をちゃんと振り返ります!はい!」
って(笑)
新人公演初主演でこんなご挨拶をした人はなかなかいないと思います。
最後は
「明後日からの本公演、そして東京の新人公演も今回はありがたいことにございます」
と言ってから
「2回できることの喜びを噛み締めて、全身全霊で一生懸命頑張ります!」
と力を込めて言い切ってご挨拶を終えました。
途中泣いてしまってもしっかりと笑いを取ってくる御剣海くん。
前から注目はしていましたが、今回のこのご挨拶でまたさらに気になる存在になりました。
東京の新人公演、そして今後の活躍にも期待しています。
読んで頂き、ありがとうございました。
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