今月また『夢の音楽会』が放送されました。
今回ホストを務めたのは専科のマイティー(水美舞斗)です。
7月のせおっち(瀬央ゆりあ)に続いて専科生が登場しましたね。
マイティーは元雪組男役の彩吹真央さんをゲストに招きましたが、なんとこの二人は昔からのご縁があるそうです。
彩吹真央・水美舞斗のトーク
二人の昔からのご縁
彩吹真央さんは現役時代花組と雪組に在籍していたので、マイティーとは花組つながりだな〜と思っていたら、もっと深いつながりがありました!
最初から「ゆみこさん(彩吹真央)」「みなみちゃん」と呼び合っていてすごく親しそうだなと思ったら、なんと彩吹さんのお母さんとマイティーのおばあさんがお友達だったそうで、マイティーが小さい時からの知り合いなんだそうです。
「2歳ぐらいの時に初めてゆみこさんの舞台を拝見した」とマイティーが言った時に、彩吹さんはその年齢差がすぐには理解できなかったとみえてw、「その時に(自分が宝塚に)入ってたわけじゃないよね?あ、入ってたのか〜」とうろたえてたのが面白かったです。
マイティーはそれからもずっとおばあちゃんに連れられて宝塚を観ていて、彩吹さんが通っていたバレエ教室やコドモアテネに通い、コドモアテネの制服までもらったという話でした。
そこまでご縁が深かったとはびっくりです。
マイティーが宝塚に入って花組に配属された時は彩吹さんは雪組生だったので一緒の舞台には立てませんでしたが、2010年の4月に彩吹さんが退団するまでの約1年間は一緒に在籍していたというのも感慨深いですね。
最初にマイティーが「私にとって宝塚といえば彩吹真央さんと言っても過言ではない」と言っていたのはそういうことだったんですね〜
彩吹真央からのアドバイス
マイティーから彩吹さんへの質問は「ショーでの歌唱表現について」でした。
お芝居だと感情を乗せやすいけど、ショーの時にどうやって歌詞に色付けをするのかという質問。
彩吹さんの答えは、歌詞を台詞にように咀嚼して、歌詞の言葉の情景を想像してその時自分はどう感じるのかというのをメロディーの寸前に実感し、メロディーを歌う瞬間に言葉に出すということを繰り返しているということでした。
歌詞の意味を忠実に感じて発語するということを曲が鳴ったら自然にできるまで練習するということもおっしゃってました。
さすが彩吹真央さん!なんとも深いです。
彩吹真央・水美舞斗のデュエット
マイティーがデュエットに選んだ曲は2005年の花組のショー『エンター・ザ・レビュー』の主題歌の「夢を見れば・・・」と、2006年の花組公演『ファントム』から「You Are My Own」でした。
「夢を見れば・・・」(『エンター・ザ・レビュー』より
『エンター・ザ・レビュー』は私も大好きなショーで、この「夢を見れば・・・」という曲もすごく頭に残っています。
彩吹さんが当時の思い出を語っていましたが、トップの春野寿美礼さんが「ボンジュール」の部分を元々メロディ通りに歌っていたのをお稽古の最後の方から台詞のように歌うようになったというエピソードを聞かせてくれました。
曲調も明るくて元気の出る歌なので、時々顔を見合わせながら楽しそうに歌っている二人を見ているのも楽しかったです。
当時なかったハモリをつけてもらって歌ったそうですが、二人の声の相性がとてもいいので、聴いていて耳が幸せでした。
マイティーはずっと緊張していたそうですが、一方でゆみこさんと一緒に歌ってる〜と思うとにやけてきてしまったって言ってました(笑)
最後に右足をちょっと左足に重ねるお茶目なポーズをしてましたが、そんな気持ちがその仕草に表れていたのかな?
「You Are My Own」(『ファントム』より)
もう一曲は彩吹さんが花組時代にキャリエール役で出演した『ファントム』の「You Are My Own」です。
物語の終盤に銀橋でファントムにキャリエールが親子だと告白する歌ですね〜
メロディーも素晴らしいですけど、この曲の情景が感動的で私も大好きな曲です。
春野寿美礼さんと彩吹さんの歌ったこの曲はとくに二人の声が素晴らしくて、聴いているだけで涙が出てくるほどでした。
マイティーはこの番組の話があった時にゆみこさんとこの曲を歌いたいと思ったそうですが、一緒にデュエットできる光栄より、まずゆみこさんが自分に向かって歌ってくださることが嬉しくてにやけてたって(笑)
また2006年の公演当時、マイティーは劇場で観劇してこの場面を見た時に「私、やっぱりここに入りたい」と改めて思ったきっかけの作品でもあるそうです。
そしてこの曲についても彩吹さんからエピソードが。
初演の宙組の舞台稽古の現場にたまたま行くことがあって、この曲が始まる時に「聴いて帰り」と言われて聴いたんだそう。
その時に大感動して、その後花組で上演されると決まった時にできればキャリエールがやりたいと思っていたら、キャリエール役に決まってすごく嬉しかったということでした。
それだけでも感動的なエピソードだな〜と思っていたら、もう一つ花組のお稽古場でのエピソードもありました。
その『ファントム』のお稽古中に彩吹さんの雪組への異動が決まったそうなんですが、組子への発表をした直後にこの場面の初めてのお稽古があったとか。
組替えの話を聞いて組子が泣いてくれた流れでこの場面だったから、それはもうみんなが泣いて泣いて大変だったというエピソードでした。
二人のこの曲の歌唱は、1曲目の『エンター・ザ・レビュー』とは全く違っていました。
歌い出しのところから二人とも役に入り込んでいて、とくにマイティーは彩吹さんの最初のフレーズを聴いているところから目をうるませていたのがすごいな〜と。
彩吹さんはそのマイティーの顔を見て、予定になかった「エリック」という台詞を思わず言ってしまったって。
最後は2人ともが歩み寄ってハグしてました〜
あれも思わずやってしまったんですね。
それにしても素晴らしい「You Are My Own」でした。
音楽堂で歌っているのに、2人が銀橋で歌っている姿が見えましたもん。
本当に耳福でした♪
彩吹真央さんは演技指導に
彩吹真央さんは現在宝塚歌劇団で演技指導をされています。
マイティーがいた時の花組だと『はいからさんが通る』や『うたかたの恋』で演技指導に入っていましたね。
そして現在マイティーが出演中の月組全国ツアー『琥珀色の雨にぬれて』でもされています。
彩吹さんが退団した時は2番手男役ですごく惜しまれて退団しましたし、当時ファンの間ではものすごく物議を醸していたので、今彩吹さんがこうやって劇団と関わっているのがとても嬉しいです。
こんな素敵な未来がわかってたら、あの時ファンはもっとずっと心穏やかに過ごせたのに…(笑)
マイティーも初めて出演する月組で、信頼する“ゆみこさん”がスタッフとしているのはすごく心強いことでしょう。
とくに『琥珀色の雨にぬれて』には彩吹さんも出演したことがあるので、余計に心強いと思います。
番組の最後には、小さい時に自分を舞台を見てくれていたみなみちゃんが、今宝塚の舞台に立ってお客さんに夢を伝えてくれている、(自分の男役を)継承してくれているのが素晴らしいと話していました。
本当に感慨深いものがあるでしょうね。
「今日せっかくお父さんになれたから、父親の感覚で改めてもっともっと応援していきたいなと思いました」
「街で会っても『お父さん』って言ってください」
なんてマイティーに言ってて、本当に親しげな和気あいあいとした雰囲気が素敵な『夢の音楽会』でした。
読んで頂き、ありがとうございました。
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