タカラヅカニュースの新コーナー『男役のすゝめ』も宙組編、星組編に続いて3回目。
今回は雪組編です。
このコーナーは組のベテラン男役の男役としてのモットーやスキルを聞くことができるのと同時に、組の売り出し中の下級生男役の人となりを知ることができます。
男役のすゝめ <雪組>
今回の雪組編では講師役としてまなはる(真那春人)が登場。
スカイ・レポーターズを卒業して最近露出が減って来ていたので、久しぶりの登場で嬉しいです。
まなはると一緒に男役の極意を語り合う下級生は<其の一>が聖海由侑、<其の二>が壮海はるまです。
<其の一>聖海由侑
めぐみちゃん(聖海由侑)は103期生で、大きな目が印象的な美形男役さんです。
『CITY HUNTER』の新人公演でしゅわっち(諏訪さき)の役の政を演じていました。
めぐみちゃんが男役に憧れたきっかけは、日本青年館で花組の『相棒』を観劇し、終演後に客席から出た扉の先に音楽学校のポスターが貼ってあったのを見て、入れるんだと知ったそうです。
その時から男役になりたいと思って、バッサリ髪を切ってリーゼントにして受験に臨んだんだそう。
めぐみちゃんは立っているだけの時でも細部まで男らしくありたいと思っていて、決まっている振りの間の動きや表情も抜け目なく男役らしくありたいという風に思っているそうです。
「自分の中の男役が途切れてはいけない」という言葉がカッコよかった!
まなはるも感心して「途切れてはいけない」とメモするふりをしてました(笑)
自粛時間中にたくさん上級生の男役の映像を見て研究していたそうで、お稽古が再開した時に鏡に映る自分の動きがそれまで見ていた上級生の人と比べて程遠いなと思ってしまったんだそう。
その時にもっと突き詰めなくてはいけないなと男役に対してのエンジンがかかったんだとか。
自粛時間開けに出演した『NOW! ZOOM ME!!』で上級生の姿を見て自分だったらどうアプローチしたらいいかとか、戦力になれるように芸名の自分をもっともっと出していかなきゃいけないと思ったと熱く語るめぐみちゃんがすごく頼もしい!
まなはるからは根底にある明るさやパワフルさが強烈な個性だと言われてました。
新人公演で演じた政役がすごく合ってて、政の男性像がよく表現できていたと褒められていました。
今後はまだお見せしたことのないタイプの男役を見せられるように、もっと精進していきたいと意気込んでいました。
男役としてもっともっと追求していきたいと熱く語るめぐみちゃんがこれからどんな男役像を見せてくれるのかとっても楽しみになりました。
ほんと頼もしいです。
<其の二>壮海はるま
しゃんたん(壮海はるま)も103期生です。
『CITY HUNTER』の新人公演で演じた海坊主役がすごく印象的でした。
しゃんたんが男役になりたいと思ったきっかけは、クラシックバレエを習っていて一緒に習っていた宝塚好きの先輩から受験を勧められたことだそう。
その時すでに170cmを超えていたとか。
でもテレビの音楽番組でタカラジェンヌを見た時はなんと娘役になりたいと思ったそうです。
170cm超えていたらそれは無理ですね〜(笑)
しゃんたんは秋田出身なので、なかなか観劇ができないのでスカイステージに入ったんですって。
それで初めて観た作品が壮一帆さん主演の『カナリア』
観終わった後には壮一帆さんの恋人になった気持ちだったとか(笑)
壮一帆さんのような男役になりたいと思って宝塚に入ったので、壮さんと同じ雪組生になれて壮さんと一緒に舞台を作ってきた上級生と今ご一緒できているのが幸せだと話していました。
自分が憧れた上級生がいた組に配属されるというのはやっぱり嬉しいもんなんでしょうね〜
しゃんたん(壮海はるま)はいろんなジャンルやカラーに染まれる舞台人になりたいと思っていて、今は“甘さ”について研究しているんだとか。
それと、『パッション・ダムール』に出演した時に岡田敬二先生から「男役も普段のお稽古場から髪型や稽古着にこだわるべきだ」と言われたことを意識していると話していました。
しゃんたんのターニングポイントになった役は『壬生義士伝』の新人公演で演じた松本良順という役。
本役のかちゃ(凪七瑠海)からたくさんのことを教えてもらったそう。
男役って本当に楽しいなと思えるようになったきっかけの役だそうです。
もう一つは『ほんものの魔法使』のピーター役。
新人公演以外で初めてもらえた役で、愛しい役だと思ってるし一生忘れられない役になるということでした。
確かにあのピーターという役は観ている人に壮海はるまというタカラジェンヌを印象づけた役だったと思います。
私もあの役でしゃんたんを認識しました。
まなはるからはしゃんたんはいつも適当にやることがないとイメージだそうで、その時その時の課題を真面目に考えているところが強みだと言われていました。
新人公演で演じた海坊主はメリハリがありながら繊細で、目指すものが明確な海坊主だったと褒めていました。
最後にはしゃんたんはこれからは包容力のある大きな男役になりたいと意気込みを語っていましたが、海坊主役には充分それが出ていたなと思いましたよ。
しゃんたんもめぐみちゃんと同様、今後の雪組を背負っていく若手男役だなと、この『男役のすゝめ』を見てさらに頼もしく思いました。
真那春人の男役としてのモットー
まなはるはこのコーナーでは聞き役に徹していましたが、しゃんたんから訊かれてまなはる自身の男役としてのモットーを少し語ってくれました。
これまでずっと役に対して食わず嫌いがないようにと思っていたそうで、新人公演時代にいろんな役をさせてもらったのが自分の土台にあると話していました。
振り幅の大きい役をやる時も男役としてのベースはしっかり持っているということは意識していたそう。
そして、自分が自分に興ざめしないようにというのは大切にしていたそうで、自分が冷めてしまったら観ている人はどうしようもなくなるからと言うのを聞いてなるほどと思いました。
まなはるはこれまでかなり個性的な面白い役を演じてきましたが、どれも確かに観ていて冷めてしまうというのはなかったなと思いました。
けっこういろんな役で笑わせてもらいました。
それはまなはるならではのこだわりをもって演じていたからなんですね。
どんな役も恐れずに演じるということをモットーにしていると話していました。
もう一つさすがだなと思ったのは、自分も下級生の姿を見て勉強したいという姿勢が素晴らしいなということです。
下級生のことをよく見ていて、その人の良いところやもっとこうしたらいいよってところもちゃんと言ってあげられるのがまなはるの素敵なところですね。
それとやっぱりお喋りが上手です。
スカイレポーターズとしてのお仕事がなくなってしまったのが残念ですが、これからもこのようなトークコーナーに出演してまなはるのトーク術を見せてほしいなと思います。
読んで頂き、ありがとうございました。
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