花組の博多座公演まで早くもあと2週間とちょっとになりました。
『マジシャンの憂鬱』の再演という演目が発表されて、驚きと喜びが沸き起こった日からあっという間でしたね。
お稽古もだいぶ進んだ頃だと思いますが、タカラヅカニュースでは『マジシャンの憂鬱』の稽古場レポートが放送されました。
MCは花組スカイ・レポーターズのびっく(羽立光来)とりんちゃん(凛乃しづか)。
2人とも博多座公演に出演します。
そしてゲストはシャーロット役のなつきちゃん(鈴美梛なつ紀)と、ギゼラ役のことのちゃん(朝葉ことの)の2人です。
花組 博多座公演 『マジシャンの憂鬱』 稽古場レポート
出演メンバーの役どころ
鈴美梛なつ紀:シャーロット
まずは『マジシャンの憂鬱』という作品の思い出などを話したんですが、なんとなつきちゃん(鈴美梛なつ紀)は初めて宝塚の作品を生で観たのがこの『マジシャンの憂鬱』だったんですって。
観劇後衝撃が抜けずに、1週間くらい毎日パンフレットを見たりしていて、家族もみんな好きになってDVDを購入して何度も鑑賞したそうです。
その気持ちわかります。
私もこの作品で宝塚と瀬奈じゅんさんにハマりました。
私の場合はテレビの放送ででしたが、それから何度も録画を見てはセリフや歌詞を全部覚えるまでになりました(笑)
なつきちゃんが今回演じるのはシャーロットで、初演では憧花ゆりのさんが演じていた役です。
ヒロインのヴェロニカ(星空美咲)と一緒に皇太子ボルディジャール(聖乃あすか)の妃マレーク(美羽愛)の侍女兼ボディーガードをしている女性です。
マレークが事故死してからは、ボルディジャールの命令でヴェロニカやもう一人の侍女エヴァ(三空凜花)と一緒にその死の真相を探っているという役柄。
透視能力を持っていると評判になっているマジシャンのシャンドール(永久輝せあ)に目をつけて、手伝ってもらうために無理やりシャンドールをボルディジャールの元に連れて行こうとするんですよね。
その際変わった構えをする武術を使ってシャンドールを拉致しようとするんですが、そこで立ち回りがあるとのこと。
娘役なのでその立ち回りが難しく、ひとこちゃん(永久輝せあ)やりんちゃん(凛乃しづか)に蹴りなどを教えてもらったそう。
あれ?りんちゃんも娘役なんですが…(笑)
初演の憧花ゆりのさんのシャーロットがとても味のあるいいキャラクターだったのでw、なつきちゃんのシャーロットにも期待しています。
朝葉ことの:ギゼラ
ことのちゃん(朝葉ことの)もこの作品を東京宝塚劇場で生で観劇したそうです。
18年前の作品なので、なつきちゃんもことのちゃんも小学生ですよね。
そんな小さい頃に観劇した想い出深い作品に出演できるってすごいことだな〜と改めて思いました。
さて、ことのちゃんが演じるのはシャンドールの家に居候している5人の仲間たちの内、唯一の女性のギゼラです。
5人はシャンドールの透視を本物に見せるために陰でいろんな調査をするんですが、実はそれぞれが別の職業を持っています。
ギゼラは占い師なんです。
時々占いをしては悪い結果が出たと言って素っ頓狂な声を出すかなり個性的な人物。
初演では当時月組の組長さんだった出雲綾さんが演じていて、素晴らしい歌手だった出雲綾さんの為のソロで歌うところもありました。
ことのちゃんも歌が上手な娘役さんなので、ソロの歌唱が楽しみです。
主な役について
永久輝せあ:シャンドール
ひとこちゃんが演じるシャンドールは、上流階級相手にクロースアップマジックを見せるマジシャンです。
物語の冒頭でそのマジックを披露する場面があるのですが、そのひとこちゃんのマジック芸がすごいらしいです。
福岡での取材会でひとこちゃんが話していましたが、ひとこちゃんのお兄さんが手品部に入っていて、自分もマジックのキットを買って練習したことがあるほどマジックが好きだったそう。
初演の瀬奈じゅんさんはプロのマジシャンの方に来ていただいて直接指導を受けていたそうですが、きっとひとこちゃんもかなり練習してるんだと思います。
ひとこちゃんの冒頭のクロースアップマジックも楽しみの一つです。
星空美咲:ヴェロニカ
美咲ちゃん(星空美咲)が演じるヴェロニカはなつきちゃんのシャーロットと同じく皇太子妃マレーク様の侍女兼ボディーガードです。
シュッとした強い女性ではあるけれど、恋に奥手で、ダンスやお化けが苦手といったところもある内面は可愛らしい女性です。
コミカルなお芝居の場面もあり、美咲ちゃんがどんなヴェロニカを演じるのか楽しみです。
聖乃あすか:ボルディジャール
初演で霧矢大夢さんが演じていた皇太子ボルディジャールをほのかちゃん(聖乃あすか)が演じます。
ボルディジャール様は、なつきちゃん曰く喜怒哀楽を激しく表現するところが愛おしいと。
マレーク様を愛するがゆえに非常に熱情的になっちゃって、シャンドールからも「まさに殿下はパッショネイト!」と歌われるほどなんですよね〜
あの愛すべきキャラをほのかちゃんで見られるのが今から楽しみです。
専科の二人について
今回専科から高翔みず希さんと凛城きらさんが出演します。
初演でも専科からの出演だった未沙のえるさんのシュトルムフェルド役を高翔さんが、矢代鴻さんが演じたアデルハイド役を凛城さんが演じます。
墓守の夫婦なんですが、正塚晴彦先生独特の絶妙な間といったものが最高なお芝居を初演のお二人がされていて、大好きな2人でした。
高翔さんと凛城さんのお二人もお稽古場で絶妙な間で何回見ても笑わせてくれてるそうなので、今回の再演での専科のお二人のお芝居も楽しみです。
見どころの場面について
見どころの場面として挙げられたのは、まずはシャンドールのテーブルマジックの場面。
そしてその前にもプロローグで大掛かりなイリュージョン的な仕掛けもありますが、それも見どころの一つという話もありました。
あと、そこが挙がるんだ〜と思ったのは、記者会見の場面で「奇跡のマジシャン」というナンバーで大勢でコミカルな踊りを踊るところ。
あそこのみんなの振りも面白いし、侍女の3人が最初はスンと立っているのに途中から可愛い事をやっているのが要注目という話が出てました。
確かにあの場面は楽しいです。
シャンドールさんが真っ白な燕尾服を着ているのもいいし、みんなに崇められて困惑するシャンドールさんの表情もすごくいいんです。
そして話に出てた侍女の3人については、ヴェロニカが思わずみんなの振りを真似してしまってシャーロットにたしなめられるという瞬間があって、きっとそのことを言っているんだろうなと思います。
初演の彩乃かなみさんヴェロニカと憧花ゆりのさんシャーロットのその場面は何度見てもクスッとなって、私も好きな場面でした。
もちろん話に出た場面だけでなくたくさんの見どころの場面があります。
一応ミステリー的なストーリーになっていますが、謎解きなどがメインではなくそこに至るまでのシャンドールとヴェロニカの関係の変化だったり、登場人物同士の軽妙なやり取りだったりが魅力の作品です。
ナンバーも素敵な曲がいっぱい。
これほど大好きな作品が再演されるというので私自身もワクワクしています。
大劇場から博多座に変わるのと、フィナーレが付かない先もののお芝居に変わるのと、そして初演から18年経っているので脚本的にも変わるところがあるのかなというのはありますが、初めての再演が今から楽しみで仕方ないです。
読んで頂き、ありがとうございました。
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