星育ち、花組で満開!極美慎(花組公演『蒼月抄』『EL DESEO』観劇感想)

先日、花組東京宝塚劇場公演を観劇してきました。

今回は1階の下手の通路に近い前方席だったので、それほどオペラグラスも使わずに、全体も見渡せてキャストの表情も見られたのがよかったです。
ショーの客席降りでも、比較的近くを花組生たちが駆け抜けて行って、通路で踊っている下級生たちもずっと見ていられたのが嬉しかったです♪

この公演はひとみさ(永久輝せあ星空美咲)コンビにとって3作目の大劇場公演、そして星組から組替えしてきたしんくん(極美慎)の花組生としての大劇場デビューの公演となります。

花組東京宝塚劇場『蒼月抄』『EL DESEO』観劇

『蒼月抄』

平家の滅亡を、最後の総大将の平知盛を中心に描くこの作品。
壮大なセットと豪華なお衣装と、豪快な立ち回り、大階段を使っての鵯越の逆落としなどの演出、そして繊細なお芝居と、最初から最後まで見どころ満載で見応えのある作品でした。

愛息子知章を亡くした後の、知盛(永久輝せあ)の慟哭のソロ歌唱や、最後まで平家を思って戦い、自分の為の和睦は絶対にするなと言う重衡(聖乃あすか)の姿、そして最後に海に散っていく知盛の姿など、涙無くしては観られない場面の連続でした。

極美慎の平教経が素晴らしい

そして、その中でもしんくん(極美慎)演じる教経の存在が素晴らしかったです。

まずは、冒頭、40年後の壇ノ浦で、御高倉上皇と四条局を小舟に乗せて海に漕ぎ出す船頭を演じているのがしんくんなんですが、ここは壇ノ浦の戦いで海に沈んでわだつみとなった教経が船頭の姿で蘇ったという能の演目で登場するエピソードを取り入れているんだそう。

全く顔が見えないので、しんくんの声を知らなければ誰なのかはわからないんですが、個々でもしんくんのお芝居が素晴らしかったです。

そして、平家屈指の猛将で刀こそが忠義と信じる教経を、しんくんが実に魅力的に演じていました。
下手の花道にせり上がってくる教経のしんくんがめちゃくちゃかっこよかったです。

教経が登場するシーンで好きだった場面は、知盛の嫡男知章に刀の稽古をつけるシーン、
そして一ノ谷の戦いで義経を戦う場面、壇ノ浦の戦いの前に命からがら平家の陣営に戻ってくるシーンなど。

特にその平家の陣営に戻ってくるところでは、敵方にとらわれてしまった重衡の伝言を伝えるお芝居が素晴らしく、舞台の上部で敵と戦う重衡とシンクロして同じセリフを言うところでは涙が出ました。

『EL DESEO』

ショー『EL DESEO』は、指田珠子先生の2作目の大劇場でのショー作品。

前回の星組『VIOLETOPIA』は退廃的な雰囲気漂うレビュー作品だったので、今回のようなラテンショーは指田先生にとって初めてですね。
花組も最近は華やかなレビュー作品が続いていたので、ラテンショーは久しぶり。

ですが、さすが指田先生、いつもの宝塚のラテンショーとは一味違ういろんな新しい趣向がたくさんあって、新鮮に観ることができました。

中でもひとこちゃん(永久輝せあ)の色気ダダ漏れの場面がたっぷりあって、特にプロローグ後の「愛がメラメラ」では、銀橋で最前列のお客さんに濃厚なつりをやっていたり、最後のはけ際には上に向かってリップ音を響かせて投げキスをやったりと、客席からの「キャ〜キャ〜」言う悲鳴が聞こえてきそうでした。

フィナーレの最後のデュエットダンスは「とめどなくデュエット」という場面名が付いていて、なんと大階段上でひとこちゃんがみさきちゃん(星空美咲)に膝枕してもらったり、大人の男女の駆け引きの振付だったりと、なんかすごいショーを観ちゃったと終演後にため息が出るようなショーでした。

そして、そんな『EL DESEO』でもしんくん(極美慎)が大活躍。
すっとほのかちゃん(聖乃あすか)と二個一扱いだったのも印象的でした。

ショーでも極美慎が大活躍

まずはプロローグ冒頭、銀橋に熱帯雨林の蘭の花オルキデアの美女たちが登場するんですが、それがほのかちゃん(聖乃あすか)、しんくん(極美慎)、だいやくん(侑輝大弥)、らいとくん(希波らいと)の4人。

紫の大きなお衣装を着て妖艶に歌い、黒のレースの手袋を口で脱ぐ仕草も色っぽすぎて、特に私の席の少し斜め前にしんくんがいたので、その美しいお顔に目が釘付けでした。

「ダンスオフ」の場面

ひとこちゃん(永久輝せあ)の「愛がメラメラ」の後は、ほのかちゃん(聖乃あすか)としんくん(極美慎)の「ダンスオフ」の場面。

ここでは男役たちを率いる赤い衣装のほのかちゃんと、娘役たちを率いる緑の衣装のしんくんのダンス対決が繰り広げられますが、そこでのしんくんのキレキレのダンスに惹きつけられました。

どちらがイケてるかやり合って、途中お互い何やら言い合いをするんですが、そこは毎回アドリブで違うみたい。
結構はっきりと言い合う時は観劇した皆さんがSNSで教えてくれたりするんですが、残念ながら私が観た回はなんて言ってるのかはっきりわかりませんでした。

ここのアドリブを楽しみにしていたので、それはちょっと残念。

最後は仲直りして、仲良く肩を組んで奥に2人ではけて行くところになんかホッとしました(笑)

砂漠の場面のさそり

もう一つしんくんとほのかちゃんが二個一で登場するのが「砂漠」の場面。

ここではほのかちゃんが猛禽に、しんくんがさそりに扮してハンターのひとこちゃんを襲う様子を迫真のダンスで表現。
真っ赤な衣装を着てずっと真っ赤なスポットライトを浴びてさそりを表現するしんくんのダンスがとても素敵でした。

人間ではないもののダンスは、かつての星組トップスターの柚希礼音さんや礼真琴さんも得意でしたが、それを彷彿とさせるダンスでした。
星組の系譜を感じました。

男役群舞

「クンバンチェロ」など群舞の場面では常に対の位置にいるしんくんとほのかちゃん。

フィナーレの男役群舞の場面でもひとこちゃんを挟んで対の位置で踊っていますが、途中2人が絡むところがあって。
めちゃくちゃ近くまで顔を寄せ合ったり、ほのかちゃんがしんくんの後ろから肩に手を乗せて手を握ったりとかなり濃厚な絡みがあるんです。

そこは思わず「キャ〜」と心の中で叫んじゃいました。
同期での絡みは大変おいしいです!

そして、群舞でのしんくん、星男の熱さは残しつつ花男としてのオラオラ感がしっかり出ていたのが感動的でした。

パレードの2番手羽根

そして宝塚大劇場の初日に大いに話題になっていたしんくんの2番手羽根。
実際に目にして胸が熱くなりました。

星組時代は3番手扱いでしたが、星組最後の公演でも大羽根を背負うことはなく、かのんくん(天飛華音)と同じ大きさの肩羽根にとどまっていたので、花組に来て大きな羽根を背負うしんくんを見ることができた嬉しかったです。

パンフレットでも順番はほのかちゃんの後ではありますが、ほのかちゃんと同じ大きさの写真で、完全に2番手扱いなんですよね〜

花組への組替えはしんくんにとってきっといいことだったんだな〜と。
これからほのかちゃんと同期で支え合い、切磋琢磨しながら花組を盛り上げていくのかなと思うと心強いです。
その先がいったいどうなるのかはもちろん気になるところですが、今はこの状態でいくのかなと。

  

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