希波らいとの元気いっぱい、笑いいっぱいの千秋楽ご挨拶(花組『儚き星の照らす海の果てに』千秋楽)

昨日の谷正純先生の訃報には大変驚きました。
昨年の雪組の『ベルサイユのばら』の演出をされていたので…
まだ72歳という若さ、これからもいろいろな作品を見たかったのに。
御冥福をお祈りいたします。

今日のタカラヅカニュースでは星組大劇場公演で初舞台を踏む111期生の初舞台ロケットのお披露目の模様が放送されました。
お稽古場で生田大和先生と一緒にキラキラした目で見守る星組生たち。
それに負けないキラキラの目でラインダンスを踊る初舞台生達の姿が眩しかったです。
これからさらにお稽古を重ねて、大劇場の舞台でフレッシュな姿を見せてくれる日が楽しみです。

さて、フレッシュといえば、主演のらいとくん(希波らいと)はじめ花組のフレッシュな面々が素晴らしいパフォーマンスを見せたバウホール公演『儚き星の照らす海の果てに』が3日に千秋楽を迎えました。
タカラヅカニュースでその千秋楽の模様を見ました。

花組 宝塚バウホール公演『儚き星の照らす海の果てに』千秋楽

誰もが知っているタイタニック号の沈没をテーマに、この作品がデビュー作となった中村真央先生の脚本と構成・演出が素晴らしいと初日から評判になっていました。
千秋楽の回はライブ配信も行われたんですが、残念ながら私は観ることができず。
タカラヅカニュースで千秋楽の模様を見るのを楽しみにしていました。

主演のらいとくん(希波らいと)ののびのびとした演技や歌唱、そしてヒロインの二葉ゆゆちゃんとの同期コンビならではの息の合ったお芝居が素敵でした。

主演コンビ以外にも今回2番手役に大抜擢された夏希真斗くん、らいとくん演じるトーマスの親友を熱演した美空真瑠くん、そして見事な闇堕ちぶりを演じた愛乃一真くんがすごく評判良かったんですが、ダイジェストで見てもさすがだなと思わせられました。

そして、若いキャストの中でピリッと締める専科の一樹千尋さんと英真なおきさんの流石の貫禄。

セットや様々な演出にも感心させられて、とくに沈没のシーンのコロスのみんなが布を使って海を表現するところには感動しました。
これは早く全編を観たいです。
スカイ・ステージで放送されるのが待ち遠しい。

希波らいとの千秋楽ご挨拶

カーテンコールでは、まずこの公演の長のとわくん(峰果とわ)のご挨拶で専科のお二人を紹介し、それからこの千秋楽の翌日に宙組へ組替えになる二葉ゆゆちゃんのことも紹介しました。
「花組で培ったゆゆの娘役魂を今後も見守り応援していただけたら」
という言葉がなんとも優しい響きでした。

そして、主演のらいとくんのご挨拶。

トーマス・アンドリューズという主人公の誠実で信念を強く持っているところがキーとなっている作品で、その役を魅力的に演じることにプレッシャーや葛藤もあったけれど、何よりカンパニーのみんなが温かくて、幸せな日々を過ごせたと話しました。

その後は専科の一樹千尋さんと英真なおきさんを交互に振り返りながら、本当にたくさんの学びをいただいて、大きなお力添えに感謝の気持ちでいっぱいだと。
それから

「カンパニーの皆さん、スタッフの方々、この作品を生み出してくださった真央先生、そして何より劇場に足をお運びくださった皆様、ライブ配信を見守ってくださっている皆様と出会えた奇跡は宝物です」

と感謝の気持ちを伝え、

「彼(トーマス)が愛と夢のかけらを残し、未来へ託した思いを胸に次へ繋げていき、これからも舞台からたくさんの愛を皆様にお届けしてまいりたいと思います」

と最初のご挨拶を締めました。
らいとくんの言葉から、いかにこのトーマスという役を大事に思っているのかが伝わってきます。

小道具についての裏話も

次のカーテンコールでは
「ライブ配信をご覧の皆さん、見えていますでしょうか〜?」
なんてカメラに向かって語りかけてから
「見えていますよね、それはね」
とお茶目ならいとくん(笑)

で、ここでライブ配信ならではの見どころということで、小道具のこだわりについて少し教えてくれました。

モーリス(愛乃一真)がアレクサンダー(峰果とわ)の所に見せに行く設計図には「傾いた設計図」と名前が書いてあって、実際に傾いているそうなんです。
そして自分(トーマス)がアレクサンダーに持って行く設計図には「完璧な設計図」という名前が書いてあるんですって。

「嫌味ですみません」と言うらいとくんに大きな笑いが起こっていましたが、すみませんと言いつつモーリスに対してマウントを取った感じのらいとくんが面白かわいいです。

そういう細かいところもライブ配信で見てほしいということみたいですが、これを言ってる時にはもう本編は終わっているんですがね〜(笑)
スカイ・ステージで放送される時にしっかりと確認させてもらおうと思います。

最後まで笑顔でいっぱいのカーテンコール

最後の幕が上がった時には、これで終わってしまうのが本当に寂しいと言って

「この緞帳をね、下ろしたくないがゆえに、もう後半日ぐらいここで喋っていようかと思ってしまう」

なんて言いながら緞帳が下りてくるのを下から遮るような仕草をして笑いを取るらいとくん。

「でもね、進行さんに怒られてしまうのでね」

って袖の方を見てました(笑)
最後は

「ここで得た事は本当に大きくて、こらから次に花組全員で集結した時に、ひとさん(永久輝せあ)率いる花組でさらなる大きなエネルギーとして皆様にお届けできるよう精進してまいります」

としっかりとしたご挨拶で締めていました。
終始笑顔で、時折笑いも交えつつ落ち着いたご挨拶がさすがでした。

研3の時に『花より男子』でF4の西門総二郎役で大抜擢されてからすぐに上がってくるのかと思ったんですが、けっこうゆっくりとした歩みだったらいとくん。
それでも新人公演主演を2度経験し、今回のバウ初主演での経験を経てこれから花男としてどんどん大きくなってくれるのではないかと期待が増しました。
次の『悪魔城ドラキュラ』での活躍も楽しみです。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

ブログランキングに参加しています。クリックして頂けるとうれしいです。
クリック先はブログランキングなので、他の宝塚歌劇のブログをご覧になれます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

 


宝塚歌劇団ランキング