待望の再演、月城かなと・海乃美月お披露目公演『川霧の橋』稽古場レポート

月組は月城かなと・海乃美月プレお披露目博多座公演が10月11日に、風間柚乃主演のバウホール公演が10月7日に初日を迎えます。
タカラヅカニュースでも昨日の『LOVE AND ALL THAT JAZZ』の稽古場情報に続いて、今日は博多座公演『川霧の橋』の稽古場レポートが放送されました。

月組 博多座公演 『川霧の橋』 稽古場レポート

出演はスカイ・レポーターズで『川霧の橋』では権二郎役の春海ゆう、そしておよし役の結愛かれん、千代松役の柊木絢斗の3人です。

『川霧の橋』は31年ぶりの再演となります

『川霧の橋』は山本周五郎の「柳橋物語」「ひとでなし」の二作品をもとに柴田侑宏先生が描きあげた作品で、1990年に月組のトップコンビ剣幸さんとこだま愛さんのさよなら公演として上演されました。

それ以来ファンから再演の希望が多く寄せられていたようですし、タカラジェンヌからもやってみたいという声が多かった作品です。
その待望の『川霧の橋』が31年ぶりに同じ月組の新トップコンビのプレお披露目として上演されるのは感慨深いものがあります。

私は生では観たことがありませんが、何年か前にスカイステージで一度観ました。
細かいストーリー展開は忘れてしまったのですが、有名なあのラストの橋のシーンは目に焼き付いています。

あらすじとしては、棟梁から跡継ぎの座を約束されていたれいこちゃん(月城かなと)演じる大工の幸次郎はうみちゃん(海乃美月)演じるお光を密かに想っていたけれど、幸次郎に跡継ぎの座を奪われたありちゃん(暁千星)演じる清吉が先手を打ってお光に嫁になってくれと申し出る。

そんな中、江戸の下町が大火に見舞われ、平穏な生活を営んでいた若者たちが大火を機に大きな運命の流れに弄ばれて…
というお話です。

主な登場人物

幸次郎 – 大工の棟梁家・杉田屋の次期棟梁・・・月城かなと(初演:剣幸)

お光 – 研ぎ職人・源六の孫娘・・・海乃美月(初演:こだま愛)

半次 – 幸次郎の後見人・・・鳳月杏(初演:涼風真世)

清吉- 幸次郎のライバル・・・暁千星(初演:天海祐希)

稽古場レポート出演者の役は

結愛かれん:およし

今回稽古場レポートに出演のゆいちゃん(結愛かれん)はおよし役。
初演では麻乃佳世さんが演じられた役です。

麻乃佳世さんは研4で涼風真世さんの相手役として娘役トップに就任された方です。アイドルみたいに可愛い方でした。
その麻乃佳世さんがトップ就任直前に務められたおよしをゆいちゃんはどう演じてくれるのでしょう。

およしは幸次郎のことをずっと思っていたけれどなかなか気持ちを伝えられず、やっと伝えて夫婦になれるとなったら病気になってしまって…
という役だそうです。

一人の人をずっと思い続けるという役が今まで無かったのですごく嬉しいそうです。
そして毎日お稽古場でれいこちゃんにキュンキュンさせてもらってるそう。

お光とは年齢が2つ下でずっと一緒に長唄や踊りのお稽古をしていた仲良し。
でも幸次郎とお光が密かに思い合っていた事は知らずに、幸次郎への思いを伝えたという展開のようです。

幸次郎、お光、およしが久しぶりに再会する場面では、およしはただ純粋に「お光ちゃん久しぶり〜、元気だった?」という気持ちだけど、幸次郎一人が気まずい思いをしているんだそうです。

その場面での3人の感情の違いがお客様に伝わればいいなと思ってるんだそう。

そのおよしの存在があるからこそ、幸次郎とお光のお互いへの気持ちが深まっていくので、およしはすごく大事な役だということです。

なんとなくその3人の場面を思い出してきました。
けっこうはらはらやきもきする場面だったような…

柊木絢斗:千代松

みよっしー(柊木絢斗)は大工仲間の一番下っ端で年下の千代松役。
物事を深く考えずにすぐに口にしてしまうちょっと抜けているところのある役だそうです。

でもその明るさで大工の活発な感じが出せればいいなと思っているんだそうです。
江戸弁はいろいろ普段の言葉遣いと違うけれど、ちゃんとお客様に伝わるように話すよう心がけているそうです。

月城かなと・海乃美月コンビの”あの”名場面に期待です

れいこちゃんが演じる幸次郎はぶっきらぼうで不器用だけど人情があって、好きな女性を命がけで守ってくれる男性です。

そして紆余曲折があった末にやっとお光と結ばれて迎える最後のあの橋の場面。

橋の上でお光が蛍を取ってと幸次郎に言って幸次郎が取ってやって。
そしてその後銀橋を渡りながら幸次郎がお光の胸元を掴んで

「もう、何処へも行くな!」

って言うんですよね〜
それからちょっと乱暴に胸元を直してやる幸次郎にキュンキュンする場面です。

ゆいちゃんもぐっさん(春海ゆう)もあの場面は泣けるし、名場面なので演じる方も緊張するし観ている方も緊張するのではと話していました。

そしてあの場面に向けての盛り上がりを自分たちが担っていければいいなとも話していました。

この稽古場レポートでも最初に話していましたが、れいこちゃんとうみちゃんのコンビはこれまでも小劇場公演でコンビを組んできて、安定の二人です。

2018年6-7月
『THE LAST PARTY』主演コンビ

2019年1月
『Anna Karenina』夫婦の役(主演コンビではありません)

2021年2-3月
『ダル・レークの恋』主演コンビ

その二人のこれまでとはまた違う日本物の人情芝居がとても楽しみです。
そして、あのラストの名場面をこの二人で観られるかと思うと期待でいっぱいです。

この公演もライブ配信があります

この博多座公演『川霧の橋』『Dream Chaser -新たな夢へ-』も10月30日の16:00公演でライブ中継・ライブ配信があります。
博多座へは観に行けないので、ライブ配信で観られたらなと思っています。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

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