10月21日に千秋楽を迎えた帆純まひろ主演のバウホール公演『殉情』。
当日ライブ配信も行われましたが、平日だったため残念ながら観られず…
初日の幕が開いてからずっとすごく評判がよかったので観たかったのですが、本当に残念でした。
今日のタカラヅカニュースでようやく少しだけですが観ることができました。
帆純まひろ主演『殉情』が好評の内に千秋楽
千秋楽のダイジェスト映像を見て
初日の映像を見た時も、ホッティー(帆純まひろ)はじめ出演者のお芝居のレベルの高さに感心しましたが、千秋楽はより多くの場面を見せてもらえたので、あらためてその素晴らしさに感心しました。
とくにホッティーの佐助、評判通り素晴らしかった。
佐助の春琴への愛情の深さ、一途さが溢れ出るお芝居で、ソロの歌唱は歌声に伸びがあって安定感もありました。
これまでホッティーの演技力、歌唱力に今ひとつ物足りなさを感じていたのが嘘のようでした。
そして、春琴役の朝葉ことのちゃんもこれまで目立った役がついていなかったのが信じられないくらい歌、お芝居の実力がありました。
この春琴役で多くの人に実力を認識されたのではないでしょうか?
これから大きな役がついていくといいなと思います。
他にはお蘭役の詩希すみれちゃん、千吉役の天城れいんくんがTwitterなどでの評判通りよかったです。
詩希すみれちゃんのお蘭、艶っぽかった〜
歌声も澄んでいて上手ですし。
天城れいんくんの千吉は調子がいいだけの太鼓持ちなのかと思ったら、こんなに悪なんだ〜とびっくり。
Twitterで連日れいんくんについて書かれてあったのはこのことか〜と納得しました。
あとは利太郎役の峰果とわくんがさすがの存在感。
利太郎・千吉・お蘭の3人の千秋楽のアドリブも間と表情が良くてさすがだな〜と感心感心。
とわくん(峰果とわ)は後半のはなこ(一之瀬航季)チームにも利太郎役で出演するので、そちらの方も楽しみですね。
それにしても、これはライブ配信で観られなかったのが本当に残念でした。
帆純まひろの千秋楽ご挨拶
組長のあおいさん(美風舞良)が千秋楽のご挨拶の最後に
「最後にもう一度呼ばせてください!佐助!」
とホッティーに呼びかけ、粋な演出♡
ホッティーは待ってましたとばかりに嬉しそうに
「はいっ!」
と佐助の声で可愛くお返事しました。
ここは「はい」より「へえ」の方がよかったんじゃないかな〜と思いましたが(笑)
まずは
「本日は千秋楽の舞台をご覧いただきありがとうございました。花組の帆純まひろでございます」
とご挨拶し、客席から大きな拍手がありました。
初日から千秋楽まで完走できたことへの喜びの言葉を言った後、
「劇中で佐助を演じていても感じますが、人は大切なものができた時に失いたくなくて怖くなるんだなと」
と話し始めました。
出演者やスタッフの皆さんと『殉情』という作品を作り上げていく中で、この作品が自分にとってどんどん大切なものになっていったそう。
それで、どうかお客様に観ていただけるように、公演できる時間を失いたくないと、そしてみんなやお客様が元気でいられるようにと朝夕拝んでいたそうです。
そのおかげで
「念願かなって今日という日を迎えられました。本当にありがとうございました」
と嬉しそうに言うホッティーに客席からも温かい拍手が起こりました。
お芝居しているホッティーを見ていても、こうやって話しているホッティーを見ていても、どれだけホッティーにとってこの作品が宝物になったのかひしひしと伝わってきます。
もう一つ話したことは、公演の中日にあるスタッフの先生が観に来てくださって、
「みんなお客様にさらに成長させてもらってるんやね」
と声をかけてくださったという話。
それまでホッティーは佐助として生きるということに必死になっていたけれど、その言葉にあらためてお客様のありがたさを実感したということでした。
「どんな時も幕の向こうにお客様が待ってくださっていると思えるから、私たちは成長できるんだなと実感いたしました。いつもありがとうございます」
とお辞儀するホッティー。
この作品を通してあらためていい気付きがあったということですね〜
とってもいい話だな〜とちょっと感動…
その後はライブ配信を観ている人にも
「楽しんでいただけましたでしょうか〜?」
と呼びかけて、今はライブ配信でどこにいても宝塚の舞台が観られるけれど、ライブ配信を観たお客様に「劇場に足を運んでみたい、そのために頑張りたい」と思ってもらえるような作品を作っていきたいと話しました。
最後は10月30日から始まる一之瀬航季チームにも触れて、
「心は共に、この『殉情』という作品が少しでも多くのお客様の心に届きますようにと願っております。本日は本当にありがとうございました」
と1回目のカーテンコールを終えました。
ここまで聞いて、あらためてホッティーのトークの達者さに感心しました。
初日はだいぶ緊張していたと見えて何度も噛んだり、隣のあおいさん(美風舞良)に「大阪弁で『頑張ります』ってどうやって言うんですか?」なんて訊いたりと、いつものホッティーらしさがないな〜と思ってたんですが。
でもきっとこの公演期間中に毎回ご挨拶することで、緊張も解けて本来のホッティーらしさが戻ってきたのかなと思います。
今までもスカイ・ステージの番組や、上級生のディナーショーなどでのMCで、ホッティーのトークの上手さ、頭の回転の早さに感心させられていましたが、千秋楽のご挨拶もやっぱり素晴らしいなと思いました。
日本物の“花組ポーズ”
客席がスタンディングオベーションになったのを見て
「はい、皆様お立ちいただいたということで、日本物バージョンの花組ポーズをしたいと思います」
って。
ホッティーにとっては初めての花組ポーズの説明だと思いますが、流暢に説明していきました。
お客さんも着物を着ている気持ちになって、足はあまり開かずに、娘役さんは少し内股にって(笑)
だけど、
「(出演者の)みんなで『花組〜』と言いますので、(客席の)皆さんで『最高〜』と」
と言ってしまって、客席の皆さんは声を出したらいけないんだとハタと気づいたようでw、
「言ってはいけません。私が『花組〜』と言いますので、出演者の皆さんで『最高〜』と、(お客様は)思いの丈を叫んでいるつもりでポーズをなさってください」
と慌てて言い直してました。
そんなホッティーも可愛らしいです。
そして、
ホッティー「花組〜!」
出演者全員「最高〜!!」
と無事にホッティー初の花組ポーズをすることができて
「はい、満足です」
って嬉しそうなホッティーでした。
最後のカーテンコールにはもう一度
「10月30日からの一之瀬チームにしっかりとバトンを渡してまいりますので、皆様そちらの方もお楽しみいただけたら嬉しいです」
とはなこ(一之瀬航季)チームの宣伝もしっかりして
「本日は本当にありがとうございました!」
と千秋楽のご挨拶を終えました。
帆純まひろのこれからに大いに期待です
ビジュアルの良さと明るいキャラで、タカラジェンヌとしての見た目は申し分ないホッティーですが、2019年に『CASANOVA』で主演をやって以降はそれほど大きな役がつくこともなく、一期下のほのかちゃん(聖乃あすか)に先を越された感があります。
いいもの持ってるのに何か一つ足りない感じがしてもったいないな〜と思っていたのが、『TOP HAT』でべディーニ役をやってから、どんどん輝きが増していったように思います。
そして、この『殉情』の佐助役。
ホッティーにとってひと皮もふた革も剥けることのできた公演だったのではないでしょうか。
きっとこの佐助役はホッティーにとって大きな転機になったと思いますし、この『殉情』という作品は宝物になったでしょうね。
これから、ますますお芝居と歌を頑張ってお稽古して、さらに成長していってくれることを期待しています。
これまでもずっと応援していたタカラジェンヌですが、これからますます目が離せなくなりました。
精一杯応援してま〜す!
読んで頂き、ありがとうございました。
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