7月26日に初日を迎える月組大劇場公演『GUYS AND DOLLS』のお稽古も佳境に入っているようで、キャストボイスも第3弾のるねぴ(夢奈瑠音)とみちるちゃん(彩みちる)のが公開されました。
そして今日、タカラヅカニュースでちなつちゃん(鳳月杏)と組長のみとさん(梨花ますみ)の稽古場情報が放送されました。
月組 宝塚大劇場公演 『GUYS AND DOLLS』 稽古場情報
新演出での再演
『GUYS AND DOLLS』は宝塚では1984年に大地真央さん主演で月組で初演されて以来、2002年に月組紫吹淳さん主演で、2015年に星組北翔海莉さん主演で再演され、今回が3回目の再演です。
ですが、今回演出の稲葉太地先生が新たに脚本と訳詞も変えて、新しい『GUYS AND DOLLS』になっているそう。
今までの宝塚版になかったセリフや曲も増えて、ガラッと印象が変わっている場面もたくさんあるんだとか。
また、同じ曲でもアレンジが違っていたり歌う場所や人が違うことで、宝塚版が好きな人にも新鮮に観てもらえるんじゃないかなって。
ブロードウェイ版に近い感じになっているそうです。
私はブロードウェイ版は知らないですし、宝塚版もだいぶ前にスカイ・ステージで星組版を観ただけなので、どこがどう変わっているのかわかるかなという感じなんですが、きっと今の時代に観ても古さを感じない『GUYS AND DOLLS』になっているんだろうなと楽しみになりました。
個性的な出演者の面々
鳳月杏:スカイ・マスターソン
ちなつちゃん(鳳月杏)が演じるスカイは実は純粋で優しい人なんだと。
カッコいいギャンブラーな部分と、人間らしい部分との対比が面白く、そういういろんな面を見せられたらいいなと思ってお稽古しているんだそうです。
みとさん(梨花ますみ)もスカイはとても紳士的で、ネイサン(風間柚乃)との違いを感じていると話していました。
風間柚乃:ネイサン・デトロイト
そのネイサンをおだちん(風間柚乃)が演じるわけですが、スカイとネイサン、2人の男性の違いがこの作品のポイントになっているとのことです。
おだちんが演じるネイサンは、これまでにないまた新しいネイサンとなっているそうで、そこも楽しんでもらいたいということでした。
天紫珠李:サラ・ブラウン
スカイとネイサンの賭けの対象となるサラを演じるのがじゅりちゃん(天紫珠李)ですが、サラの救世軍としての真面目なところがじゅりちゃんの真面目なイメージに合っているって。
それがハバナに行った時の解放されたところが、じゅりちゃんの素のチャーミングで面白い部分がいい感じで出ているらしいです。
礼華はる:ナイスリー・ナイスリー・ジョンソン
ぱるくん(礼華はる)が演じるナイスリーは今回はこれまでとだいぶ違った使われ方の役になるみたいです。
初演では未沙のえるさんが、そして星組版では美城れんさんが演じていた役で、今回は3番手スターのぱるくんが演じるわけですからね。
また、舞台上でサンドイッチやチキンを食べていたりコーラを飲んでいたりするそうで、そういう可愛いキャラになっているとも言ってました。
そして、これまでの宝塚版ではナイスリーは歌っていなかった二幕の「Sit Down, You’re Rockin’ the Boat」をブロードウェイ版と同じくナイスリーが歌うんだそうです。
この曲、2022年の東宝版でナイスリー役を演じた田代万里生さんが歌っていたのを聴いたことがあるんですが、かなり難しい曲だったのを覚えています。
みとさんが初演の時と全く違うかなり難しいアレンジになってると言っていたので、ぱるくんにとっては挑戦の曲になるんだと思います。
役替わりのミス・アデレイド
この公演ではネイサンの婚約者のアデレイド役を娘役のみちるちゃん(彩みちる)と男役のあみちゃん(彩海せら)が役替わりで演じます。
同じ役でもそれぞれのアプローチで見せ方が全然違っていて、それがとても面白いって。
意外と男役のあみちゃんの方が可愛いところがあったり、娘役のみちるちゃんの方が男前に感じるところがあったり。
相手役のネイサンを演じるおだちん(風間柚乃)も2人に対する掛け合いを少しずつ変えていて、それがまた新鮮に見えるそうです。
男役から娘役に挑戦するあみちゃんも、この公演で退団するみちるちゃんも、本当にどちらのアデレイドも観たいです。
2回分のチケットを取れるよう頑張りたいです。
その他の登場人物
ギャンブラーのメンバーでは、ベニーを演じるるねぴ(夢奈瑠音)や、ビッグ・ジュールを演じるうーちゃん(英かおと)が本当に個性豊かでコメディーセンス抜群だそう。
ちょっとした間やセリフの言い回しで笑いが取れるのがすごいって言ってました。
それと救世軍のメンバーでは、専科から出演のまりんさん(悠真倫)が安定感があって一緒にお芝居していて安心するそうです。
まりんさんは月組は2023年の『月の燈影』以来ですが、みとさんもちなつちゃんも花組時代に一緒にお芝居していたというのもあるんでしょうね。
救世軍の他のメンバーも個性豊かな面々が揃っているのと、それぞれ楽器を持っているんだとか。
実際に演奏するわけではないけれど、オーケストラの方たちに指導してもらってちゃんと演奏しているように見えるよう練習しているそうです。
見どころ
プロローグ
これまでの宝塚版ではオーバーチュアがあったそうなんですが、今回はいきなりプロローグになるそう。
ニューヨークの街並みにいろんなキャラクターが動いている様子から始まるそうで、下級生まで全員が出てちょこちょこと見せ場があって楽しいプロローグになっているんだとか。
いろんな役の人たちの顔見せがあって、少しずつ踊りもあって、あっという間にプロローグは終わってお芝居に入る流れとなっているということでした。
フィナーレ
またフィナーレもお芝居からの延長でロケットにつながるという変わった流れになっているんだとか。
ニューヨークの街並みからラジオシティ・ミュージックホールへ移り、そのラジオシティのロケットが始まるというコンセプトだそうです。
本編の延長線上でフィナーレが始まるといういつもとまた違った構成のフィナーレなので、そこも見どころの一つということでした。
プロローグにしてもフィナーレにしても、稲葉先生は新しいことをいろいろやってくれているみたいで、稽古場情報の話を聞いていて、新しくなった宝塚の『GUYS AND DOLLS』がますます楽しみになりました。
読んで頂き、ありがとうございました。
ブログランキングに参加しています。クリックして頂けるとうれしいです。
クリック先はブログランキングなので、他の宝塚歌劇のブログをご覧になれます。