月組東京宝塚劇場公演『RYOFU』『水晶宮殿』が7月19日に千秋楽を迎えました。
『RYOFU』は、ちなつちゃん(鳳月杏)演じる呂布の圧倒的な存在感と、緊張感あふれる人間ドラマが最後まで見応えたっぷり。
ショー『水晶宮殿』は、齋藤吉正先生らしい華やかで幻想的な世界観の中に、月組生の魅力がぎゅっと詰まったショーで、客席を夢の世界へと誘ってくれました。
この公演では奏羽美緒さん、羽音みかさん、瑠皇りあさんの3名が卒業でした。
温かな空気に包まれたカーテンコールとなりました。
月組 東京宝塚劇場公演『RYOFU』『水晶宮殿』千秋楽
千秋楽のダイジェスト映像、『RYOFU』では、退団者の3人を含め月組生の見せ場がまんべんなく入っていて、改めて観劇した時の感動が蘇ってきました。
そして『水晶宮殿』では、中詰めの客席降りなど楽しかった場面が盛りだくさん。
開幕してすぐはとんちきショーなどと言われたりもしていましたが、細かいところで辻褄が合わないこともありつつ、華やかな場面、大人っぽい場面、ダークな場面などメリハリがきいていて、とても宝塚らしいショーで、私は大好きです。
この二作品を2回劇場で観られたことは、幸せなことだったな〜としみじみ思います。
鳳月杏の千秋楽ご挨拶
まずは組長のみとさん(梨花ますみ)が千秋楽のご挨拶を。
中国史を題材にした『RYOFU』では、所作や武器を使った立ち回りなど新しい挑戦が多かったこと、『水晶宮殿』では齋藤先生ならではのスペクタクルな世界観を日々楽しみながら演じられたことを振り返り、支えてくれたお客様への感謝を伝えました。
続いて退団者3名を紹介し、それぞれが温かな卒業の挨拶を届けました。
そして最後は、
「お芝居では力強く呂布を演じ、ショーではファンタジーの世界で様々な魅力を見せてくれました鳳月杏が皆様にご挨拶申し上げます」
と、ちなつちゃん(鳳月杏)を紹介し、ちなつちゃんがご挨拶をしました。
まず、お稽古が始まった2月から約5か月間、一人ひとりが役と向き合い、舞台で確かに命を燃やした公演だったと振り返ります。
ちなつちゃん自身も呂布として過ごした日々は「ヒリヒリした緊張感と刺激的な毎日」だったと語り、呂布が最後に愛を知ったように、人は人生の幕切れにも新たな感情に出会うのだと思うとコメント。
そして、この日卒業する3人にも「今のそれぞれにしか分からない特別な感情」があるはずだと寄り添い、このメンバーでこの瞬間を共有できた幸せを語りました。
2回目のカーテンコールでは、お客様が作り上げてくれた『RYOFU』の緊張感や、『水晶宮殿』で客席の笑顔を近くで見られた喜びを語り、2026年後半の月組、そして卒業する3人の新しい人生への応援を呼びかけました。
退団者3人との温かく楽しい時間
3回目のカーテンコールでは、ちなつちゃんが退団者3人に一言ずつコメントをふる恒例のコーナー。
奏羽美緒
ちょぼちゃん(奏羽美緒)は「心の底から幸せです」と笑顔で一言。
ちなつちゃんからは、コツコツと努力を重ねて成長してきた娘役であり、最後に銀橋で一緒に踊れたことがとても嬉しかったという言葉がおくられました。
羽音みか
みかこ(羽音みか)は
「本当に楽しかったです!」
と晴れやかな笑顔。
ちなつちゃんは、普段は自然体で飾らない素敵なお姉さんだけれど、舞台に立つと”宝塚の娘役が大好き”という気持ちがあふれている姿が大好きだったと語り、「ね、皆さん!」と客席にも同意を求める場面も。
会場は大きな拍手に包まれました。
瑠皇りあ
そして一番盛り上がったのが、さっさ(瑠皇りあ)とのやり取り。
さっさが「ちなつさん率いる月組で卒業できて幸せでした」と感謝を伝えると、ちなつちゃんは、
「私、(さっさが)宝塚に入る前から知ってるんです」
とまさかの告白。
「こんなに男らしくなって」
と感慨深そうに話し、さらに
「私たちのお見せできない写真がたくさんあるよね」
といたずらっぽく笑うちなつちゃん。
それで、なんと
「何かの機会に皆様にお見せいたします(笑)」
ですって!
驚いたさっさが「えっ、本当ですか!?」と返すと、ちなつちゃんも他の退団者の2人も笑ってました。
SNSで知ったんですが、実はさっさが受験生時代に通っていたバレエ教室の先生がちなつちゃんの同期のOGで、そこにちなつちゃんが来ていろいろ指導をしてくれたことがあったんだそうです。
その後さっさが劇団に入って、花組にいたちなつちゃんに月組に配属になったことをお手紙で報告した際に、「いつか一緒の舞台に立てるといいですね」という言葉とともに劇団の食堂の食券が入った手紙をもらったんだとか。
さっさはその食券を今でも大事に持っているというとっても温かいエピソード。
そんなことがあったうえでの、ちなつちゃんのあの言葉だったんですね〜
で、アタフタしているさっさを横に
「では、みんなを呼びたいと思います」
とちなつちゃんが他の月組生を呼んだので、客席は大爆笑でした。
2人の信頼関係や温かな絆が感じられる、とても微笑ましいひとときでした。
さらに、この公演期間中に発売された「月組本」にも触れ、「卒業生3人とこのメンバーの貴重な一冊」と紹介するなど、最後まで3人への愛情があふれていました。
恒例の「月組大ジャンプ!」
4回目のカーテンコールでは、千秋楽恒例の月組大ジャンプへ。
ちなつちゃんが「皆様お立ちいただきましたので…」と切り出し、今回は退団者3人に音頭を取ってもらうというなんとも温かい心遣いです。
3人は驚いてヒヤ〜ヒャ〜言ってましたが、「いける?」と訊かれて「はい!」と力強く返事。
その頃他の月組生たちは、一斉に屈伸や膝上げなど準備運動を開始(笑)
その様子が何とも可愛いらしく、客席からも笑いが起こっていました。
3人の元気な
「月組〜!」
の掛け声に、
「バンザーイ!!」
と出演者も客席も一緒に大ジャンプ。
卒業する3人にとっても、忘れられない締めくくりになったことでしょうね。
最後は緞帳前で感謝を届けるちなつちゃん
鳴りやまない拍手に応えて緞帳前へ登場したちなつちゃん。
「人生でこんなに剣を振り回すことはもうないだろうな」
と笑いを誘いながら、今回の公演での貴重な経験を振り返りました。
スリリングな毎日を乗り越えられたのは、お客様の拍手が励みだったと改めて感謝を伝え、
「まだまだ月組生と一緒に頑張って参りたい」
と笑顔で挨拶。
最後は「気を付けて帰ってくださ〜い!」と大きく手を振り、客席との温かな交流で締めくくりました。
おわりに
東京公演開幕前には、ちなつちゃん自身も来年3月28日付けでの退団を発表しています。
だからこそ、この日卒業した3人への言葉一つひとつには、より深い想いが込められていたように感じます。
退団者の3人はいずれも、この公演でも月組を支える大切な存在でした。
その3人を送り出すちなつちゃんや月組生の温かさ、そして客席との一体感があふれる千秋楽カーテンコールでした。
3人の新たな門出に心から拍手を送るとともに、新たな歩みを始める月組のこれからにも期待したいですね。
今日発表されたんですが、なんと瑠皇りあさんは凰稀かなめさん主演のミュージカル『TARKIE』に出演するそうです。
これからの活躍が楽しみですね〜
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