鳳月杏大劇場お披露目公演を堪能してきました!(月組『ゴールデン・リバティ』『PHOENIX RISING』観劇)

今日2月2日は宙組宝塚大劇場公演の千秋楽でした。
キキちゃん(芹香斗亜)の退団公演で、サヨナラショーは宙組の作品に混じって星組時代、花組時代の作品の曲も歌ったとか。
明日のタカラヅカニュースを楽しみに待ちたいと思います。

さて、今日は先日観した月組東京宝塚劇場公演の感想を書きたいと思います。
一緒に行った友人に手配してもらったチケットは、下手の端近くではありましたがなんかなりすごくとても前方。自分史上最前の席でした。
もう本当に迫力がすごくてめちゃくちゃ楽しかったです。

月組 東京宝塚劇場公演『ゴールデン・リバティ』『PHOENIX RISING』観劇感想

『ゴールデン・リバティ』

お芝居の『ゴールデン・リバティ』は観劇前に賛否両論な意見を目にしていましたが、観劇してみてなるほど~と思いました。

宝塚には珍しい西部劇で、西部劇大好きな大野拓史先生のこだわりがたっぷり詰まっているのはわかりました。
観劇後にパンフレットを読むと、ほとんど全部の役についての解説が載っていて、それぞれの役のモデルや背景について詳しく書いてありました。
オリジナルのストーリーですが、歴史上の出来事や人物を元にして作られているのがわかります。

なんですが、登場人物それぞれの背景が描かれているのにそこがあまり膨らまされず中途半端に終わっている感じがすごくして、観終わった後にモヤモヤした感情が湧いてしまったのが正直なところでした。

伏線回収的なところも、自分なりに『あ〜、あれはそういうことだったのかな〜』と納得はするものの、明確に描かれていないのでスッキリしない部分もいくつかありました。
そういうところが否定的な意見になってたのかなと思ったりしましたが、どうでしょう。

確かに同じオリジナル作品でも、前回の花組の『エンジェリックライ』の方がストーリー的にはよくできていた気がします。

それでも『ゴールデン・リバティ』も娯楽作品としては充分楽しめました。

西部劇らしい勧善懲悪で、悪人のフランク・モートン(夢奈瑠音)とハワード・ケイン(英かおと)はとことん悪で、最後に懲らしめられます。

おだちん(風間柚乃)演じるライマンは最初悪者なのかと思いきや実は良い人で、葛藤の末ジェシー(鳳月杏)の味方になるという萌え要素のある展開もありました。
二人の一騎打ちも西部劇には欠かせない要素です。

他には、ぱるくん(礼華はる)演じるディーンとあみちゃん(彩海せら)演じるリッキーの無法者コンビが愛されキャラで、出てくるとほっこりさせられたり。

そしてそして、ちなつちゃん(鳳月杏)のジェシーとじゅりちゃん(天紫珠李)のアナレアは、運命の出会いをして次第に惹かれ合って最後に結ばれるというのも宝塚らしいラブストーリーです。
最後のシーンのポリネシアン風のダンスを踊った後に汽車の上で二人で座るところも萌えポイントがたっぷり。

稽古場情報のじゅりちゃんの談によると、ちなつちゃんがこういう風にやってと演技指導したそうですが、ジェシーの方にアナレアがひょこっひょこっとにじり寄る仕草がなんとも愛らしくてキュンキュンしちゃいました〜
あとはなんといってもガンマン姿の男役がカッコいい♡
すぐ眼の前の銀橋にズラッとガンマン達が並んだところは迫力あり過ぎでした。

列車や機関車のセットやサーカス団の場面にもこだわりがいろいろあって、細かい部分までけっこう見てたんですが、それも楽しかった部分です。

『PHOENIX RISING』

ショーの『PHOENIX RISING』はノンストレスでめちゃくちゃ楽しめました。

野口幸作先生のスペクタキュラー・シリーズは月組は初めてということですが、芝居の月組にぴったりな要素もあって、すごく面白かったです。
アジアンレビューということでアジアのいろんな国を巡るような構成になっていて、それぞれの場面が目まぐるしく続いていって、これまた体感5分ほどのあっという間のショーでした。

プロローグ

まずはおだちん(風間柚乃)を中心としたエジプトの神々が現れるのですが、大階段をピラミッドに見立てたところがすごいと感心しました。

神々がちなつちゃん扮するフェニックスを召喚して、そこからパレードのように大階段を月組生たちが次々と下りて来るのが、最初からもうワクワクします。

中国、エジプト、タイ、韓国、インド、日本とチームに分かれて下りてくるのが、これからのショーの目次みたいで面白かったです。
プロローグのセットも衣装も金ピカで眩しい眩しい。

銀橋に並ぶところでは、いろんな人と目が合った気がして嬉しかったです。

「オダチン・カーン」

ロケットの後のインドの場面。
おだちん扮するオダチン・カーンというボリウッド映画のスターが大活躍します(笑)

「オダチンキングダム」「オダチンナイトフィーバー」「オダチンロボット」「オダチンハイスクール」「オダチンマハラジャ」という5つの映画の撮影風景なんですが、おだちんの早変わりがすごいですし、どれも芸達者過ぎてずっと笑わされてました。

それにしても「オダチン・カーン」というネーミングが冴えてますよね。
野口先生天才だなと思いました(笑)

おだちんだけでなく周りの人たちも個性豊かで、全員見ていたくて目が足りませんでした。
この場面の最後にはおだちんがアドリブを言うことになってるんですよね。

この回は「皆さんも大きな声で」と客席を煽ってから「ナマステ」って言ったのに、誰も言ってくれなくてw、「あれ?」ってなるオチでした(笑)

中詰めの客席降り

このショーでも中詰めに客席降りがあります。
事前に買ったポンポンスティックを手に持って、前もって振付講座を見て練習した振付を一緒に踊るのが本当に楽しいです。
銀橋に組子たちがいる時にもいろんな人がこっちを見て笑いかけてくれて、嬉しいやらちょっと照れくさいやら。

そして客席降りの時には、すぐ目の前にあみちゃん(彩海せら)がいて踊りながら私にも笑いかけてくれるのでちょっと緊張しちゃいました。
前方の座席って最高だな〜と思いながら頑張ってポンポンスティックを振りました。

MooZinG

K-POPアイドル風のグループ「MooZinG」の場面がまたすっごく楽しかったです。

最近宝塚のショーではこういうK-POPアイドル風の場面がよくあるんですが、今回はバックにメンバーそれぞれの名前が映し出されたりと本当のコンサートみたいな演出が素敵。

101期のぱるくん(礼華はる)を筆頭に109期のもにもに(飛翔れいや)まで全部で12人の若手男役スターが個性を出しつつ歌い踊ってました。
こういうのって若手を売り出すのにいいですよね〜

銀橋に並んだところでは、ちょうど私の目の前にいたもにもにが私を狙って指差しウインクしてくれて、ズキュンとハートを撃ち抜かれてしまいました。
もにもにのことは研1の頃から注目してましたが、これでもっと応援しようって思っちゃいましたよ(笑)

フィナーレ

フィナーレの構成もよかったです。

最初は退団者のぐっさん(春海ゆう)とあさぴ(朝陽つばさ)を送り出すシーンの演出が泣かせました。

その後は娘役のアイドルグループの場面があって、男役群舞につながります。
娘役のアイドルグループはみちるちゃん(彩みちる)がセンターで11人のメンバーなんですが、歌詞にそれぞれの芸名が盛り込まれているのがいいな〜と思って聴いてました。

男役群舞では、西城秀樹さんの「君よ抱かれて熱くなれ」をちなつちゃん(鳳月杏)が歌うのがすごくいい。
この歌とてもいい歌でした。真っ赤な衣装も振付もめちゃくちゃカッコいい♡

ここでもちなつちゃんはじめいろんな男役さんから目線がもらえておいしい思いをしました。
その後のトップコンビのデュエットダンスも、パレードも目一杯堪能したんですが、でもやっぱりあっという間に終わってしまいました。

終わった後は友達と一緒に「は〜〜♡」とため息を付きながら席を後にして、またこんな席に座れるといいね〜と言い合ってました。

 

宝塚って大劇場も東京宝塚劇場も一番後ろの席まで観やすくできていて、どの席でも楽しめるんですが、今回みたいな前方席だとすぐ目の前でタカラジェンヌの美しさが堪能できますし、目線をもらえるという体験ができるのが嬉しいです。
滅多にない経験で、早くも今年の運を使い切ってしまったかな〜なんて思っちゃいました(笑)

  

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