花組東京宝塚劇場公演『エンジェリックライ』『Jubilee』をSS席で観劇!

花組東京宝塚劇場公演を観劇してきました。
今回はなんと初めて友の会の一次抽選で当選して、SS席の観劇でした。
星組『RRR』の時にイープラスの貸切公演でSS席は経験しているのですが、それに続く人生で2度目のSS席でした!

イープラスの貸切公演は一人での観劇でしたが、今回は友人と二人。
席は嬉しいことに下手の通路から1番目と2番目で、この公演ではお芝居、ショーともに客席降りがあるので、観劇日の随分前からワクワクドキドキしていました。

そして、この公演は永久輝せあ星空美咲新トップコンビのお披露目公演で、凪七瑠海綺城ひか理・泉まいら3人の退団公演でもあります。
ということで、実にエモーショナルな瞬間をたくさん目にすることができました。

花組『エンジェリックライ』『Jubilee』東京公演観劇

『エンジェリックライ』

お芝居の『エンジェリックライ』は天使が主人公の典型的なファンタジー。
ストーリー的にはツッコミどころがけっこう満載でしたがw、出てくるキャラクターが魅力的でなかなか楽しめました。

永久輝せあアザゼルと星空美咲エレナ

ひとこちゃん(永久輝せあ)演じるアザゼルがやんちゃで元気いっぱいでとひとこちゃんにぴったり。
おまけにいろんなところで笑わせてくれます。

大ホラ吹きのアザゼルが天帝様から嘘を付く力を封印されて地上へ落とされ、お金もないのに酒場へ行って「なんとか言いくるめておごってもらおうと思ってる」とストレートに言ってしまうところ、思わず声を出して笑っちゃいました。

そして、美咲ちゃんのエレナとの関係性も新しい感じで面白いです。

天使と人間なので会話が噛み合っているようで噛み合わないところも面白いですし、エレナに主導権を握られて振り回されちゃうアザゼルというのもこれまであまりなかった二人の感じで新鮮でした。

そうかと思うと「惚れた」とアザゼルからストレートに告白されて戸惑うエレナも可愛くて。

最後はアザゼルが天界に帰って二人は別れなけれないけないのかと思いきや、なんとアザゼル得意の嘘でハッピーエンドになったのもちょっと驚きましたがよかったです。

そして…
最後の最後には二人が客席に降りて、私たちの席のすぐ横を通ってはけて行ったのにも感動でした。

永久輝せあアザゼルと綺城ひか理ラファエル

この公演で退団するあかちゃん(綺城ひか理)。
昨年星組から戻って来て、トップになるひことちゃんを同期として支えていくんだろうなと思っていた矢先の退団発表で、本当に残念に思いました。

でもその退団公演でのひとこちゃんの役との関係性がなんともエモーショナルでした。

あかちゃんのラファエルはひとこちゃんのアザゼルとは天使学校の同期入学で、二人はライバル関係。
その設定もエモいですが、対立関係だった二人が事件を解決するために力を合わせていくという流れもよかったです。

天界に忍び込む場面の、二人の銀橋の下でのやり取りはキュンキュンさせられました。

凪七瑠海フェデリコ

かちゃ(凪七瑠海)が演じるフェデリコも、かちゃ本人が男役人生集大成のような役と言っていたほどいい役でした。

あらすじやポスター画像を見た時はどんな悪役なんだろうと思っていましたが、実は深い悲しみの過去を持っていて、そのために悪魔の力も使おうとする愛情深い人物でした。

エレナの父親というのも意外でしたが、ある人物との関わりもものすごく意外でエモーショナル。
そこはネタバレになるので言えませんが…

家族への愛情、妻への愛情、そして故郷への愛情も深くて、そこがかちゃの宝塚への愛情とリンクしていたのも感動的でした。

『Jubilee』

ショーも稲葉太地先生らしい愛情たっぷりの作品で、最初から最後までワクワクしっぱなしでものすごく楽しめました。

永久輝せあのお披露目公演として最高

プロローグから衣装もセットもものすごく華やかで、とくにトップコンビのお花が付いた衣装と他のみんなの花組カラーのピンクの衣装が素晴らしく眼福でした。

プロローグから銀橋をソロで渡るスター達の歌う歌詞に感動させられました。

終盤近くの戴冠式の場面もひとこちゃんのお披露目らしくていいな〜と思ったんですが、一番心を動かされたのが「月光」の男役群舞でした。
三井聡先生の振付があまりにカッコよすぎて、これぞ花男という感じでした。

銀橋に男役たちが居並ぶところや、ひとこちゃんが男役達にリフトされるところはハートを射抜かれちゃいました!
ひとこちゃん率いる花組でこれからもこんなかっこいい男役のダンスが観られるのかと思うとワクワクしました。

客席降りが楽し過ぎました♡

中詰めでの客席降りも楽し過ぎました♡

ひとこちゃんは上手側の通路から降りて、私たちが座っていた下手の通路は美咲ちゃん、あかちゃん、ゆりちゃん(紫門ゆりや)が走り抜けて行きました。

通路側に座った友人は駆け抜けて行く花組生達とハイタッチしていました。
私もだいやくん(侑輝大弥)が側に来た時に勇気を出して手を出してみたら、ニコニコしながら両手で握手してくれて大感動。
その後も糸月雪羽ちゃんがすぐ横でこっちをニコニコ見ながら踊ってくれましたし、少し前にびっく(羽立光来)がいたので見ていたら、びっくの方も私をじっと見つめてくれてドキドキしちゃいました。
客席降りの最後には後ろまで行ったみんながまた戻って来たのも嬉しい。

そしてなんと、最後には上手の通路に降りたひとこちゃんがこちらの通路から舞台に戻って行って、それにまた大感動でした。

退団者への愛情が溢れている

この公演で退団する泉まいらくん、あかちゃん(綺城ひか理)、かちゃ(凪七瑠海)の見せ場がたくさんあるのも素敵です。

あかちゃんはロケットの前に銀橋を渡りながらソロで歌う場面もあって、そこの歌詞であかちゃんの宝塚への愛を歌っていて、稲葉先生の愛を感じました。

かちゃには見せ場がたくさんありました。
旅人の場面では水色の衣装に金髪のロングのカツラで王子様の様なかちゃが見られましたし、熱情の場面での真っ赤な衣装は『パッション・ダムール』を思い出してウルッとしちゃいました。

極めつけはこの場面の最後に下手の花道から大階段の真ん中に下りてきたひとこちゃん(永久輝せあ)へ弓矢を射る振りがあったこと。
これって89期の初舞台ロケットで、初舞台生たちがチェイサーで引っ込んだ後、首席のかちゃが花道に出てきて舞台の真ん中に向かって矢を放ったのと同じなんですよね〜
この振りのお稽古をした時にかちゃは号泣したそうですが、観ているこちらも胸熱でした。
そして、これは宝塚を去っていくかちゃから花組のトップとして新しい時代を切り拓いていっていくひとこちゃんへバトンを渡すようにも思えて、すごく感動しました。

「威風堂々」を使った男役黒燕尾では、大階段の下にいるひとこちゃんの所へかちゃが大階段を下りていって、そこで組む振りもあります。

その後は袖から出てきたあかちゃんがひとこちゃんと組み、かちゃは月組でずっと一緒だったゆりちゃん(紫門ゆりや)と組み、泉まいらくんは同期のほのかちゃん(聖乃あすか)と組んで踊るというめちゃくちゃエモーショナルな場面がありました。
この組み合わせを考えた先生方は天才だなと思って観てましたよ。

97期OGの蓮つかささんと観劇被り

実はこの日、元月組の蓮つかささんと観劇被りでした。
私たちの席の少し前のS席の通路横に座っていらっしゃいました。

この公演は同期のひとこちゃんのお披露目公演ですし、同じく同期のあかちゃんと月組で一緒だったかちゃの退団公演ですので、蓮つかささんにとってもとても意義深い公演なんだと思います。

お芝居の時からひとこちゃんやあかちゃんがソロで歌っている時に、小さく手拍子しながら観ていらっしゃいました。
ショーではほのかちゃん(聖乃あすか)やはなこ(一之瀬航季)から銀橋でファンサされてて、ちょっと照れながらも嬉しそうにしている様子が可愛らしかったです。

そして、例の客席降りでは、後ろから戻ってきたあかちゃんが蓮つかささんの席の肘掛けに腰掛けて肩を抱いてて、そんなエモい瞬間に立ち会えたのが奇跡で。

そしたらなんと最後に後ろから戻って来たひとこちゃんもまた蓮つかささんの肩を抱くという場面を目撃してしまいました。
それを見た周りのお客さんも騒然としてましたが、私も思わず「わっ、ひとこちゃんまで!」と口にしてしまいました。

今回の花組公演は作品の中身もエモーショナルでしたが、なかなか座れないSS席で、滅多に出会えない瞬間に遭遇できて、本当に心に残る観劇となりました。

  

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