無観客でも大盛況 エリザベートガラ・コンサート

OG

4月5日に梅田芸術劇場メインホールで始まった『エリザベートTAKARAZUKA25周年スペシャルガラ・コンサート』が5月5日に大千秋楽を迎えました。

公演期間中に緊急事態宣言の影響で4月28日から観客を入れての公演が中止になってしまいました。
ですが、急遽当初の予定よりライブ配信が追加され、多くの方が視聴しSNSでも毎日話題になった公演となりました。

#エリザガラコン25に想いを刻むなどのハッシュタグや関連ワードがトレンドに入ってました。

熱い熱いエリザベートガラ・コンサート大千秋楽でした

3日、4日、5日とだいもん(望海風斗)がトートを演じたスペシャルver.でしたが、5日大千秋楽のライブ配信を私も見させていただきました。

圧巻の望海風斗トート

一人フルコスチューム(笑)の最強ビジュアル

スペシャルver.はフルコスチュームver.と違って、メインキャストははそれぞれ役をイメージした自前の衣装で、薄めの舞台化粧で出演なんです。
それがだいもんトートはおそらく特注のロングのカツラに宝塚版と同じようなトートのメイク、そして本公演の衣装かと思うような素晴らしい衣装での登場でした。

3日のスペシャルver.初日はあまりのトートなビジュアルに衝撃が走ったようです。

だいもんトートのビジュアルはこちら↓

顔の右側のタトゥー風のフェイシャルアートも話題になってました。

日替わりで違うデザインになっていて、何か文字になっているのでは?とツイートされている人もいました。

圧倒的な歌唱力と演技力

だいもんといえば歌唱力のすごさ。
退団公演からほんの数週間ですべての楽曲を歌いこなしていて、本当にびっくりでした。

発声や歌い方はどことなく初演の一路真輝さんを思わせました。
そして、演技力も素晴らしいだいもん。

かいちゃん(七海ひろき)が自分のLINE LIVEで話していましたが、みりおちゃん(明日海りお)のトートにはジワジワと真綿で首を締められるような感じなのに対して、だいもんのトートは圧とパッションがすごくて闇にダイブさせられる感じだそう。

かいちゃんの言うとおり、すごく熱量が高くて圧の強い今までにない感じのトートでした。

だいもんは本公演ではルキーニを演じていたので、そのイメージが強くて、だいもんのトートがどんなのか想像できなかったのですが、そう来たか〜って感じのトートでした。
本公演でも見たかったです。

全くタイプの違う2人のエリザベート

スペシャルver.ではエリザベート役は一幕がねねちゃん(夢咲ねね)、二幕がみりおちゃんでした。
一幕がエリザベートの若い頃で、二幕では段々年を取っていくということはありますが、それでも全くタイプの違うシシィで、面白かったです。

可憐な少女の夢咲ねね

ねねちゃんのシシィはとくに少女の頃は本当に可憐で活発なはつらつとしたシシィ。
お話が進むにつれて、苦悩の表情が痛々しい感じでした。
そして、一幕最後の鏡の間の場面は神々しい美しさでした。

凛とした美しさの明日海りお

ねねちゃんとはまた違う凛とした強さのある美しさのみりおちゃんシシィでした。

元男役で、そしてトートを演じた経験が作り出したエリザベート像なのかなと思わされました。

トートに対して常に強気で委ねることがない、最後の昇天の場面もトートと結ばれて嬉しいというより、やっと自由になれたことが嬉しいという感じに見えました。

宝塚版というより東宝版のエリザベートに近い感じかな〜

2人のシシィのビジュアル↓

影の功労者宇月颯ルキーニ

安定のストーリーテラーぶり

としちゃん(宇月颯)のルキーニを見たのは生で観劇した’09年月組ver.以来でした。

歴代の本公演でルキーニを演じた先輩たちに比べると狂気や凄みはちょっと足りませんでしたが、元々歌もダンスも上手いことで定評のあるとしちゃんなので、安心して見ていられました。
ストーリーテラーとしてもすごく安定していました。

二幕冒頭の『キッチュ』のアドリブ、先日私が劇場で観たときは月組ジャンプの由来についての話題で客席にすごく受けていました。
それが今回は、客席に誰もいなくて反応が無いので大変だったと思います。
でも、配信を見ている人達に語りかける戦法で、すごく頑張っていました。
オケの方たちから拍手や笑いが起きていました。

舞台の裏でも功労者

先日あさこ(瀬奈じゅん)さんのインスタでも、昨日のカーテンコールのだいもんの話でも言われていたのですが、としちゃんは自分の出番が無い日でも毎公演劇場に来ていたそうです。

そして、ルキーニ役のあさこさんやだいもんに袖で段取りを教えてあげていたとか。

2人とも、としちゃんがいなければルキーニとしてやれていなかったと、とても感謝していました。
本当としちゃんは舞台の上でも裏でも功労者だったんですね〜

89期生がたくさん出演、神7

大千秋楽では89期生が全部で7人出演していました。
あちこちで神7って言われてました。

トートのだいもん、エリザベートのねねちゃんとみりおちゃん以外に下の4人が出ていました。

七海ひろきルドルフ

出てきた途端、あまりに美しいルドルフに衝撃を受けました。
LINE LIVEで話してたましたが、フルコスチュームver.の時とメイクや髪型を変えたそうです。
スペシャルver.の衣装に合わせていろいろ研究して、日によってもメイクを変えたそう。
そのこだわりがあの綺麗なルドルフとなった訳ですね。

本公演で一度も演じていないのに、かいちゃんルドルフやってたよね〜と思うほど仕上がっていました。
そして、だいもんトートとの『闇が広がる』、死のキスはエモかったです!

純矢ちとせゾフィー

本公演でも演じたゾフィー役のせーこちゃん(純矢ちとせ)。
カーテンコールで喋るときはフニャ〜ってしてたのに、ものすごい迫力のゾフィーでした。

大月さゆ、美翔かずき

全日程出演のアンサンブルで、なっちゃん(大月さゆ)とみっしょん(美翔かずき)がすごく頑張っていました。

シシィの親戚や市民、女官などの他、なっちゃんはマダム・ヴォルフ役、みっしょんは重臣役で見せ場がありました。

あったか〜いカーテンコール

キャストからのご挨拶

千秋楽ということで、メインのキャストは全員一人ずつ、全日程出演のアンサンブルキャストを代表して綾月せりさんがご挨拶しました。

お客さんがいないので、拍手が無いのがすごく寂しい。

でもオケの皆さんやキャストたちで拍手や掛け声で盛り上げていたのが温かかったです。

こういう状況の中、最後まで誰一人欠けること無く大千秋楽を迎えることができたことに、涙を流して感謝の気持ちを話すキャストもいて、聞いてるこちらもグッときました。

小池修一郎先生と小柳奈穂子先生のご挨拶

大千秋楽ということで、小池修一郎先生と今回演出を担当した小柳奈穂子先生が舞台上に来られて挨拶されました。

小池先生によると、この日のライブ配信はまだ途中の集計段階で36,000配信、そして映画館でのライブビューイングは約6,000人が見たそうです。

ライブ配信の方はまだ増えるということでしたが、36,000配信でもすごいですよね〜
ライブビューイングも、都会の映画館は休館になってしまった状況でですから、すごい数だと思います。

小池先生、例によって長々とお話されていまして、15時半が終了予定でしたが、配信が終わったのがなんと16時10分過ぎでした。

16時半から宙組の『ホテルスヴィッツラハウス』のライブ配信だったので、そちらも見る予定の人達が焦ってたみたいです(笑)

その長〜いお話の中で印象に残ったのが「『エリザベート』という作品が生んだ絆に感謝」というお話でした。

それともう一つ、小柳先生がおっしゃったこと。

自分は稽古場からずっと見てきているけど、同じお客様がいない状態でもお稽古場と無観客配信の本番では、キャストたちの熱量がまるっきり違っていたと。

それは見て下さっているお客様の熱が伝わったからだという話でした。
「お客様の想いは届いています」という言葉がすごく嬉しかったです。

そして、最後は金テープが舞台の上に舞って終わりました。
素敵な最後でした。

配信後に情報解禁!

梅芸の公式Twitterで何かお知らせがあると告知されてましたが、配信終了後になんとだいもんのコンサートの告知がありました。

5日の朝に、みりおちゃんの『マドモアゼル・モーツァルト』主演のお知らせもあり、ファンにとっても嬉しい告知となりましたね。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

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