今日『ブエノスアイレスの風』日本青年館ホール公演が千秋楽を迎えました。
本当に無事にこの日が迎えられてよかったです。
昨日のタカラヅカニュースでは月組『ブエノスアイレスの風』突撃レポートが放送されました。
いつも突撃レポートは公演を観ていない状態で、『ほ〜、なるほど、そこが見どころなのね〜』などと思いながら見ますが、今回は初日の次の日にすでに観劇した後ですので、いつもと違う感覚で見られました。
セットも馴染みがありますし、話している内容も『あ、あそこの場面のことね〜』などと思いながら見られたのも新鮮でした。
月組 日本青年館ホール公演『ブエノスアイレスの風』突撃レポート
月組暁千星主演『ブエノスアイレスの風』の突撃レポートは、月組スカイ・レポーターズのはーちゃん(晴音アキ)をMCに、主演のありちゃん(暁千星)とヒロインイサベラ役のじゅりちゃん(天紫珠李)で、役作りや公演の見どころを語りました。
役について
ニコラス:暁千星
ニコラスは大きな感情表現をすることがなく、繊細な気持ちの揺れ動きを表現しないといけないところが難しいけれど、新鮮だと話すありちゃん。
とくに一幕はずっと受け身の芝居が多くて、起きている出来事を脇から見ている感じです。
二幕になって怒涛の展開になってニコラスもどんどん動いていく訳ですが、そういえばこういう静かな役はありちゃんはあまりなかったですね〜
じゅりちゃん(天紫珠李)演じる相手役のイサベラともそこまで濃密な関係になるわけではなく、タンゴを通しての繋がりというのも、宝塚の作品としても珍しい感じかな〜と観劇して思いました。
イサベラ:天紫珠李
じゅりちゃん(天紫珠李)が演じるのはタンゴ酒場のダンサーで、ニコラスのパートナーとなるイサベラですが、自分の気持ちや相手との関係がタンゴを通して進んでいく感じがしているそうです。
舞台に来て稽古場でやっていた時よりリラックスしてできているんだそう。
舞台では「暁さんだけが見えている感じになる」そうで、気付いたら終わってるというような不思議な感覚なんだとか。
それだけ集中しているということなんでしょうね。
「お客様も集中して観てくださってるのが分かる」と話していましたが、確かにとくにニコラスとイサベラのタンゴの場面は瞬きも忘れるほど集中して観ていました。
見どころ
二幕のニコラスが風に吹かれる場面
好きな場面を訊かれてじゅりちゃん(天紫珠李)が挙げたのが、二幕でニコラスが街角で風に吹かれながら歌う場面。
上手の壁のセットの前で歌ってるありちゃんに風が当たる演出がありました。
あの演出は初演の時からずっとあるそうで、私も面白いな〜と思って観ていました。
ありちゃん(暁千星)は前髪が揺れるのにも意識してると話していました。
ポスターでオールバックだったのが本番では前髪を少し垂らしていますね。
上着の裾ももっと揺れてほしくて調整してるそうですが、なかなか難しいんだとか。
歌ってる歌詞にも「風に吹かれて」というようなワードがあったと覚えてるんですが、それもなんかいいな〜と観ている時に思いました。
専科凛城きらとのお芝居
NOW ON STAGEでも話題に上がってましたが、今回専科から出演しているりんきらさん(凛城きら)とのお芝居についてここでも話が出ました。
皆んなは「れいかさん」と呼んでいましたが、昔から月組にいらっしゃったような気になるほど気さくであったかい雰囲気を醸しているそうです。
りんきらさんはまだ専科生になってそんなに経っていないですが、醸し出す雰囲気が頼りがいがある感じで素敵だな〜と観劇していても思いました。
出演している月組生にとってもそういう存在なんですね〜
そういえば一緒に観劇した宝塚初心者の友達もりんきらさんが専科だと教えたら、「やっぱり!一人なんかあったかさや器の大きさが違うと思った!」と言ってました。
そんなに出番は多くはないのですが、ありちゃんのニコラスとじゅりちゃんのイサベラとのお芝居の場面で、ロレンソを演じているりんきらさんの人柄がにじみ出ているお芝居がとても素敵でした。
フィナーレ
フィナーレについては、皆んな口々にお芝居から自然な流れでフィナーレに入っていくのが新鮮で好きだと言ってましたが、観劇した私もそう思いました。
いつものフィナーレだと、本編とは髪型や衣装もガラッと変わって別物としてやる感じが多いですが、このフィナーレは本編でおヒゲのある人はそのままで、りんきらさんも白髪混じりのカツラで出ていました。
3組のデュエットダンスもお芝居の中の関係性を思わせる感じでしたし、ありちゃんとじゅりちゃんのデュエットダンスもお芝居の中でのダンスと同じ振りを踊ったり。
じゅりちゃんが言うには、イサベラとリリアナ(花妃舞音)とエバ(羽音みか)が出てくるところは一幕ラストと同じ振りなんだけど、最後だけ3人ともちょっとだけ違う振りを踊っているらしいです。
この物語を経てのフィナーレで、お芝居が続いている感じなのが振付の先生のこだわりだそうで、そこも新鮮で素敵だなって。
パレードは主題歌の「ヴィエント・デ・ブエノスアイレス」を歌いながら、皆んなが一人ずつ真ん中のありちゃん(暁千星)と絡んでいくのがまた素敵で…
ありちゃんにとっても、これまで一緒に戦ってきた仲間や出会ってきた皆んなの顔が浮かんできて気持ちが高ぶってくるそうで、大好きなこの曲を大切に歌いたいな〜と思っているそうです。
観劇した時は、ありちゃんの組替えのことも思いながら涙ぐんでしまうほど素敵な光景でした。
組替えに対しての心境
さて、この公演が終わったら星組へ組替えしてしまうありちゃん(暁千星)。
今の心境を訊かれて、お稽古場の最後はすごく実感したけど公演が始まってしまうと舞台に集中しているのであまり最後だという感じがしないと言っていました。
でもやっぱり最後なんで(笑)、梅田の最後まで皆んなと作る舞台を楽しんでできたらいいなと思うそうです。
「千秋楽を何回も想像して、自分どうなっちゃうんだろうなとか思いながらやってる」
と話すありちゃんはさすがに寂しそうでした。
じゅりちゃんも
「この作品がいい作品になって、皆んなで暁さんを送り出せるように頑張りたい」
と寂しそうに話していましたが、ずっと一緒にやってきたありちゃんの組替えは寂しいことですよね。
そういえば、この公演でありちゃんは一度だけ雪組から来たあみちゃん(彩海せら)と一緒の舞台に立つんですね。
NOW ON STAGEでそのことについて、組替えする前の人と組替えしてきたばかりの人が一緒になるのはなかなかないことだと話していました。
そして、ありちゃんはあみちゃんのことを「組替えの先輩」と表現していました。
下級生のあみちゃんのことをそんな風に言えるありちゃんが素敵だなと思って聞いていましたが、そんな謙虚で誠実なありちゃんだから、星組へ行っても全然心配ないでしょう。
巣立つありちゃんも送り出す皆んなも寂しいのは仕方ないですが、充実した時間だったときっと思える作品だと思うので、ドラマシティ公演の最後まで無事に完走できることを説に祈っています。
読んで頂き、ありがとうございました。
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