彩海せら2度目の新人公演主演で著しい成長(月組『グレート・ギャツビー』新人公演)

今朝は7時頃にスカイ・ステージの公式LINEからお知らせが来たのですが、宝塚歌劇の公式から宙組の千秋楽のことか?と一瞬ドキッとしました。

でも宙組は宙組でも『カルト・ワイン』の特別編集版の放送というとっても嬉しいお知らせでした。

この『カルト・ワイン』には今回の退団者5名が全員出ていたので、宝塚大劇場を卒業するこの日にお知らせしようというスカイ・ステージのスタッフさんの粋なはからいでした。
愛を感じますね〜

初日を収録したものを編集したものということなので、丸々全部ではないのかもしれませんが、主演のずんちゃん(桜木みなと)と作・演出の栗田優香先生との対談もあるそうで、放送がすごく楽しみです。

さて、月組の『グレート・ギャツビー』は宝塚大劇場の公演が大部分中止になってしまい、新人公演もできませんでした。
しかし、東京公演は順調で、9月22日には新人公演も開催することができてホッと胸をなでおろしました。

残念ながらライブ配信は観られなかったので、今日のタカラヅカニュースを楽しみにしていました。

月組『グレート・ギャツビー』新人公演が無事に開催

宝塚大劇場での新人公演は本公演の初日延期を受けて、日程が変更されたりしたんですが、結局できずじまいに終わってしまいましたね。

東京公演の方は初日から無事に公演できていて、新人公演も予定通りに行われたのが本当によかったです。

彩海せらのギャツビーが素晴らしかったです

主演のギャツビーを演じるのは102期で新人公演の長の期のあみちゃん(彩海せら)。

雪組時代の2019年に『壬生義士伝』で新人公演初主演をしてから今回が2度目の新人公演主演です。
それも月組に来てからはじめての新人公演。
おまけに長としてメンバーを引っ張っていく重責も担って、大変なプレッシャーだったと思います。

ですが、一言で言って素晴らしかったです。

普段のあみちゃんはまだまだ「カッコいい」というより「可愛い」という言葉の方がピッタリですが、舞台でのあみちゃんギャツビーはすっごくカッコよくて、しっかり男役でした。

最初の方こそセリフの言い方、表情の作り方が本役のれいこちゃん(月城かなと)そのままなのが気になりましたが、途中からあみちゃんらしいギャツビーになっていってた気がしました。

デイジーを後ろから包み込む時の包容力や、最後の「朝日の昇る前に」を歌う時の背中がすっごく素敵でした♡

そしてなんといっても歌唱力が格段に上がっていますね。
下級生の頃から歌えるな〜と思っていましたが、安定感が本当に増したと思います。

前回の主演の時はまだ研4で本役の望海風斗さんには程遠かったですが、あれから3年経ってたくさんの役を経験して、立派な男役になってきたなと頼もしく思いました。

彩海せらの涙の新人公演ご挨拶

カーテンコールのご挨拶は、新人公演の長でもあるあみちゃん(彩海せら)が一人でご挨拶しました。

まずは無事に新人公演ができたことへの感謝の言葉を述べたあみちゃん。

目をうるませて声を震わせながらも力を込めて話すあみちゃんがたくましく見えました。

そして、『グレート・ギャツビー』というたくさんの人に愛されて大切にされてきた作品に新人公演メンバーで挑戦するにあたり、簡単には乗り越えられない壁があったと話しました。

「諸先生方や上級生の方々に導かれ、一人一人が自分自身と向き合い、全員で息を合わせて、力を合わせて、そうした時に舞台がどのように動くか、息づくか、本日お客様に見守っていただきながら身を持って感じ学ばせていただきました」

と一言一言に心を込めて話す感じのあみちゃん。

「自分の信念を強く持ち、諦めないギャツビーのように、這いつくばった時間があるからこそ輝ける未来があるのだと信じて、明日からの本公演にすべてを注いで精一杯務めてまいります」

と語るあみちゃんの頬には涙の筋がありましたが、とても晴れ晴れとした表情でした。

そのあみちゃんと、後ろで目にいっぱい涙をためながらも真剣にあみちゃんを見つめているおはねちゃん(きよら羽龍)の姿にこちらも胸が苦しくなる思いでした。

宝塚大劇場での新人公演ができなくて悔しい思いをしたからこその今の達成感があるんだろうなと、二人の表情を見ていて感じました。

「不安な状況下が続く中、こうしてたくさんのお客様が劇場に足をお運びくださり、その中で本日挑戦させていただけたこと、本当に感謝の気持ちでいっぱいでございます」

と2階席の方まで見渡しながら話すあみちゃん。
最後は少し笑顔になって

「本日はまことにありがとうございました!」

と列に戻って、幕が下りていく瞬間におはねちゃんと二人して笑顔になったのを見て、こちらもホッとしました〜
ここでようやく緊張がほどけたんでしょうかね〜

もう一度幕が上がったら、さっきよりももっと涙声になっちゃったあみちゃん。

「今この瞬間に、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。本日はまことにありがとうございました」

とさっきと同じ言葉を言ってご挨拶を終えました。
でも幕が下りる時には満面の笑顔になっていて、やり終えた達成感に満ちた表情になっていました。

涙のあみちゃんも笑顔のあみちゃんもどっちもすごく素敵で、なんかめちゃくちゃ可愛く思えてきました。

舞台姿もご挨拶もとっても立派だったんですが、下級生の時から見てるからどうしても親のような目で見てしまうんでしょうね〜(笑)
そういえば、ご挨拶の最初に

「月組の彩海せらでございます」

と言ったのにグッときちゃいました。
あみちゃん月組生になったのね〜と今更ながら感慨深く思ったりして…
これから間違いなく月組の将来を担っていくあみちゃんにますます期待が大きくなった新人公演でした。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

ブログランキングに参加しています。クリックして頂けるとうれしいです。
クリック先はブログランキングなので、他の宝塚歌劇のブログをご覧になれます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

 


宝塚歌劇団ランキング