雪組東京公演が6月12日に千秋楽を迎え、その翌日(13日)に雪組トップ娘役朝月希和の退団が発表されました。
咲ちゃん(彩風咲奈)の相手役として昨年4月に研12という異例の遅咲きでトップ娘役になったひらめちゃん(朝月希和)。
学年を考えると長期になるとは思っていませんでしたが、これまで雪組のトップコンビは添い遂げ退団がずっと続いていたのでなんとなくさききわコンビも同時退団になるかな〜という気がしていました。
それだけにこのタイミングでの退団発表には驚かされました。
彩風咲奈、千秋楽ご挨拶
本日のタカラヅカニュースの冒頭、ひらめちゃん(朝月希和)の「退団のお知らせ」が表示されました。
2022年12月25日(東京宝塚劇場公演 千秋楽)付で、下記の生徒が退団いたします。
雪組 朝月希和
そして、タカラヅカニュースの最初のトピックで6月12日(日)の雪組東京公演の千秋楽映像が流れました。
『夢介千両みやげ』『Sensational!』千秋楽映像
ひらめちゃんの退団の情報の後で見ると、いろんな思いが駆け巡って、夢介(彩風咲奈)とお銀(朝月希和)のお芝居もさききわコンビのデュエットダンスも感慨深く見てしまいました。
『夢介千両みやげ』のお銀(朝月希和)の「とても大切にしてもらっています」という台詞の「とても」に特別な感情がこもっているように聞こえました。
また、
夢介(彩風咲奈)「人生修業だべ」
お銀(朝月希和)「うん」
が切り取られていたことにも意味を感じてしまいました。
短い時間ながらたくさんの場面がうまく切り取られていた千秋楽の映像でしたが、ついついひらめちゃんを探し、ひらめちゃんの場面に勝手に思いを重ねて見てしまいました。
卒業があるからこそ宝塚は宝塚であり続けているとわかっていても、それでも退団のニュースに触れるたびに心が揺れ動いてしまいます…
すべての日々すべての時間が本当に愛おしい
咲ちゃん(彩風咲奈)の千秋楽のご挨拶を聞いていても、翌日に発表されるひらめちゃんの退団のこともきっと胸にあったんだろうなと思ってしまいます。
咲ちゃんのご挨拶で
「終わりというのは特別で、一緒に今まで生きてきたお役との別れ、温め続けてきた作品との別れ、大切な仲間との別れ」
という言葉があり、「大切な仲間との別れ」のところで退団するあやなちゃん(綾凰華)の方を見ました。
この公演で退団するのはあやなちゃん一人でしたが、ひらめちゃんの退団発表を知ってからこの言葉を聞くと、「終わりというのは特別」の裏にやがて迎えるひらめちゃんの退団のこともあったんじゃないかなという気持ちになりました。
そして
「今のこの不安定な世の中でこの一日だけが特別なのではなく、どこかの一日が欠けてしまっては今日という日はやって来ない」
「今日だけでなくすべての日々すべての時間が本当に愛おしい」
という言葉を聞いて、ひらめちゃんとコンビを組んだ日からの一日一日の大切さを実感した咲ちゃんのご挨拶でした。
朝月希和、退団会見
今日ひらめちゃん(朝月希和)の退団会見が行われ、ネット上の記事でひらめちゃんの言葉を知ることができました。
退団を決めたのは大劇場お披露目公演の『CITY HUNTER』の公演が終わった後で、「ゴールを決めた方が全力で駆け抜けていけるから」と思ったからだそうです。
ゴールを決めたほうが頑張れるというのは、これまで10年以上に渡って「芸事」を極めてきたひらめちゃんだからこその想いだろうなと思います。
これまで学年が上がってからトップになった人たちがトップになった時にすでにゴールを決めていたという話をよく聞きました。
早めに後進に道を譲ろうという気持ちもあるのかもしれません。
ひらめちゃんの潔さも感じました。
これまで「あきらめずに歩みを前に進める。どんなに歩みが遅くてもその先には必ず何かが待っている」ということを大切にしてきたそう。
そういうところにもひらめちゃんの強さがあるんだな〜
退団を決めた時に咲ちゃん(彩風咲奈)にも退団の意志を伝え、「終わりが見えたからと言って妥協するのではなく芸事をして行こう」と言ってもらったとのことでした。
この「終わりが見えても妥協しない」という言葉もストイックな咲ちゃんらしいです。
きっとひらめちゃんにだけでなく自分自身にもそう言い聞かせてやってきたんだろうなと想像します。
また、千秋楽のご挨拶で言っていた「終わりというのは特別」という言葉も頭に浮かびました。
12月25日の東京宝塚劇場公演『蒼穹の昴』千秋楽の日をさききわコンビの「終わり」と定めて、それまで一日一日を大切に妥協せず芸事を極めていってくれると思います。
まずはその前にある『ODYSSEY』での二人を楽しみにしたいと思います。
読んで頂き、ありがとうございました。
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