7月11日、雪組宝塚大劇場公演『ポーの一族』がいよいよ初日の幕を開けました。
2018年の花組版から8年ぶりの再演となる今作ですが、初日を観劇された方の感想をSNSで見ていると、「初演から構成や楽曲、台詞はほとんど変わっていない」という声が多く聞かれました。
それでも、あーさ(朝美絢)演じるエドガーとはばまいちゃん(音彩唯)演じるメリーベルという新トップコンビが中心となることで、兄妹の絆や物語の見え方がまた違った印象になっているという感想もいくつかあり、新たな雪組版『ポーの一族』として大きな期待を集めています。
あーさならではの繊細で妖しい美しさのエドガー、そしてはばまいちゃんの可憐なメリーベルが紡ぐ世界が、初日から高く評価されていました。
雪組 宝塚大劇場公演『ポーの一族』初日
タカラヅカニュースで放送された初日のダイジェスト映像は、先日公開された稽古場映像とほぼ同じ場面が中心でしたが、やはり実際の舞台になると印象はまったく別物。
エドガーやメリーベルをはじめ、それぞれの繊細な舞台メイクや美しい衣装、幻想的なセットが加わることで、一気に『ポーの一族』の世界へ引き込まれました。
今回の雪組版で新たに加わったエドガーとメリーベルの新曲の場面では、トップコンビが演じる兄妹の絆がより色濃く感じられました。
また、アランから「恋をしたことがあるか」と問われたエドガーが、
「好きになったのは、恋してはいけない相手だった」
と語る場面も映像で流れ、その表情だけでも切なさが伝わってきました。
フィナーレは”イケ散らかす”あーさ全開!
そしてフィナーレも大きな見どころ。
花組初演と同じナンバーもありつつ、あーさ(朝美絢)と娘役たちのナンバーでは明日海りおさんの時とは雰囲気が変わり、娘役さんたちの真ん中で“イケ散らかしている”あーさが本当に格好良い!
本編中の永遠の美少年のエドガーとは違う、大人の男の色気たっぷりなあーさが見られるのがまたいいです。
さらに稽古場映像では見ることができなかったトップコンビによるデュエットダンスも放送され、新トップコンビのお披露目公演らしい華やかなフィナーレとなっていました。
美穂圭子さんのエトワールにも感動
タカラヅカニュースでは放送されませんでしたが、初日を観劇された皆さんの感想で多く見られたのが、この公演で退団される専科・美穂圭子さんのエトワールへの絶賛。
圧倒的な歌唱力はもちろん、たくさんの薔薇があしらわれたシャンパンゴールドのドレスが本当に美しく、「退団者への愛情が詰まった衣装だった」という感想も見られました。
長年宝塚を支えてこられた美穂さんにふさわしい、忘れられないフィナーレになりそうです。
ぜひ実際に劇場で見送りたいなと思います。
あーさ節も飛び出した初日カーテンコール
カーテンコールでは新組長のりーしゃさん(透真かずき)から、
* 原作者・萩尾望都先生の来場
* 専科から出演している美穂圭子さん・奏乃はるとさん・小桜ほのかさん
* 雪組へ配属された111期生
* 真那春人・桜路薫の副組長就任
* 朝美絢・音彩唯新トップコンビのお披露目公演
などが紹介され、新体制の雪組が正式にスタートしたことが改めて伝えられました。
そして、トップスターあーさ(朝美絢)のご挨拶。
「このメンバーだからこそお届けできる『ポーの一族』を作り上げたいという思いでお稽古を重ねてきた」
と作品への思いを語り、原作者・萩尾望都先生が客席で見守ってくださっていたことで「さらに心と体が引き締まった」と力強く語りました。
「永遠の時を生きる人々の物語に、皆様も時の旅人になっていただいて、この公演を楽しんでください」
と詩的な表現で最初のご挨拶を締めくくりました。
2回目のカーテンコールでは、この公演が組長として大劇場お披露目となるりーしゃさんを改めて紹介。
大歓声と大きな拍手を贈る雪組生たちにちょっと照れくさそうなりーしゃさんが印象的。
その後あーさは専科のお三方への感謝も丁寧にコメント。
奏乃さんのことを「その“すっぎょい”髭に包まれたい、安心安定の奏乃はるとさん」と表現するなど、あーさらしいユーモアも飛び出して会場は和やかな雰囲気に。
美穂圭子さんについて元雪組生だった美穂さんがこの雪組公演で退団されるということにご縁を感じていると話すあーさに、嬉しそうな美穂さんの笑顔が見られたのもよかったです。
そして3回目には、
「“雪組ごと”ではございますが」
と独特の言い回しで始めたあーさ。
「私と音彩唯、孤独な兄妹エドガーとメリーベルとして、本日お披露目させていただきました」
「これからも私たちを見守っていただけたら嬉しいです」
と新トップコンビとしての思いを語ったあと、
「これからどんどん深まっていく『ポーの一族』が楽しみでならないので、お客様も…」
とためてから
「いっぱい観に来てください!」
って!(笑)
客席も思わず笑ってしまうような”あーさ節”で締めくくりました。
本編の雰囲気とはガラッと変わり、あーさらしい笑いに包まれたカーテンコールでした。
萩尾望都先生との囲み会見も
終演後には原作者・萩尾望都先生とあーさ、はばまいちゃんによる囲み会見も行われました。
萩尾先生は
「まだ興奮冷めやらぬという感じ。本当に素晴らしかったです。このような美しい舞台を観られて本当に幸福です」
と大絶賛。
あーさは、幕が開いた瞬間はお客様の集中力に圧倒されて緊張したものの、舞台が進むにつれて「エドガーとして生きる道筋」を楽しめたことを明かし、「千秋楽まで健康第一で務めたい」とコメント。
はばまいちゃんも、舞台装置や音楽、お客さんの力に支えられながら自然と作品世界へ入ることができたと話し、これから毎公演新しい景色を見つけていきたいと意気込みを語っていました。
雪組宝塚大劇場公演『ポーの一族』は8月23日まで上演し、9月12日から10月25日まで東京公演があります。
新トップコンビのお披露目と、雪組と専科のお三方が創り上げる新たな『ポーの一族』がこれからどのように深まっていくのか、とても楽しみです。
読んで頂き、ありがとうございました。
ブログランキングに参加しています。クリックして頂けるとうれしいです。
クリック先はブログランキングなので、他の宝塚歌劇のブログをご覧になれます。
