暁千星の最初で最後の副組長との稽古場情報(星組 東京宝塚劇場公演 『阿修羅城の瞳』『エスペラント!』)

昨日の雪組トップ娘役 夢白あやちゃんの退団記者会見の模様が今日のタカラヅカニュースでも流れました。
公式サイトでの内容とほぼ同じですが多少編集で違っている部分もあり、両方を合わせて見るとあやちゃんの心境がよりわかるなと思います。

最初から最後まで終始晴れやかな笑顔で、はきはきと質問に的確に答えていっていたのがあやちゃんらしかったです。
退団まではあと8ヶ月ありますが、きっとあっという間にその日が来てしまうと思うので、宝塚の娘役である期間を充実したものにして、楽しんでほしいなと思います。

さて、タカラヅカニュースではもう一つ星組の東京公演の稽古場情報がありました。

通常だとトップ娘役と副組長が2人で見どころなどについて語るんですが、今回はトップ娘役がいないので、『阿修羅城の瞳』のヒロインつばきを演じるありちゃん(暁千星)が登場しました。
この公演で退団する副組長のなつさん(白妙なつ)と最初で最後の稽古場情報となりました。

星組 東京宝塚劇場公演 『阿修羅城の瞳』『エスペラント!』 稽古場情報

ありちゃん(暁千星)もなつさん(白妙なつ)も着物姿で、ありちゃんはショートではあるけれどちゃんと髪をアレンジしていてなんとも可愛らしいです。

なつさんから
「まさかこのような形で女の子(のありちゃん)をお迎えしてお話できるとは」
なんて言われ、
「大きい女が」
と謙遜していたありちゃん(笑)

男役のありちゃんが東京公演の稽古場情報に登場する正にレアな回となりました。

『阿修羅城の瞳』について

娘役暁千星

つばき役のありちゃん、宝塚大劇場の初日はこんな大きい女をお客さんがどう受け入れてくれるかとすごく緊張したんだそうです(笑)
いやいや、確かに大きいですけれど、とっても可愛いつばきです。

ありちゃんは月組時代『グランドホテル』でラファエラという女役をやっていますが、あの役は男役のままの演技が要求されたので、今回とは全然違うそう。
それで、今回はお稽古に入る前に娘役の声の出し方や日舞の女役の仕草を練習しに行って、準備をしていたんだんですって。

で、これまで娘役を演じた男役が言ってきたのと同じく、ありちゃんもやはり娘役から見たら男役はこう見えるんだというのがわかりとても勉強になって、今後の男役に繋げていけたらと話していました。

それと、これまで経験したことのない“守られる側”というのが心地いいって。
“相手役さん”がいるというのが本当に毎日幸せでしたとも言ってました。

その“相手役さん”がなんせこっちゃん(礼真琴)なんですもんね〜
そりゃ幸せでしょうとも(笑)

あと、殺陣に関しては日頃培ってきた男役芸が活かせる部分。
刀を持つと、「よしよし、そうそうそう、これこれ」みたいな気持ちになれて安心できるって(笑)

ただ最後の阿修羅城では、ドレスを着て布が敷かれた大階段の上での立ち回りなので、片手でのドレスの裾捌きも難しくけっこう大変だったようです。

東京公演では「琴さん(礼真琴)ともっと激しく立ち回りできたらいいな」と思っているそうなので、大劇場よりさらに激しい立ち回りが見られるかも。

見どころの場面

出門とつばきの2人のシーン

大怪我をした出門をつばきが匿うシーンは、デュエットもあって本当に素敵なシーンですが、出門とつばきにとってすごく大切な場面だと思って演じているとありちゃん。

2人に熱い恋が芽生えて、そこからつばきが鬼になってしまうというところを表現する上での大事な場面ですからね。
あの場面にそれがギュッと詰め込まれているなんともドキドキするところです。

出門がつばきを守るところ

なつさんがマニアックな見どころとして挙げたのが、第7場でつばきが出門に守ってもらうところ。
こっちゃん出門が刀をシャキンシャキンとやる後ろに隠れているありちゃんつばきがめちゃくちゃ可愛いそうです。

「守られ方がさまになってる」って(笑)

ありちゃん曰く、あのシーンはいかに肩幅を隠せられるか、いかにコンパクトにこっちゃんの後ろに隠れられるかがポイントなんだそう(笑)

阿修羅城での立ち回り

そのありちゃんが好きなところは、最後の阿修羅城での立ち回り。

阿修羅城に出門が来て、鬼たちが出迎え、かのんくん(天飛華音)達が戻ってきて、次に邪空(極美慎)が出てきて戦って、最後につばきが出てくるという流れが本当にカッコいいと。
つまりあそこのこっちゃんがカッコいいということですね。

あそこはもう次々といろんな人たちと戦う出門がすごくて、あまりに素晴らしくて感動したんですが、こっちゃん自身は大変過ぎて挫けそうになるって言っていたそう。
ご本人はきつくて大変だと思いますが、本当にカッコいいです♡

東京公演も怪我のないよう頑張ってもらいたいです。

『エスペラント!』の見どころ

中詰めのアドリブ

いかにも宝塚といった感じのワクワクウキウキするプロローグの話も出ましたが、ありちゃんが好きなのは中詰めだということです。

そこのこっちゃんとありちゃんの掛け声がアドリブになっているんですよね。
貸切公演の時など、どんな掛け声にするか前もって相談するんですって。

最初の頃はこっちゃんの方から提案してくれていて、ありちゃんも何か提案しなきゃと頑張って考えてたんだけど、あまりに変で「え、何それ?」ってこっちゃんから言われてしまったって(笑)

それでもめげずに提案していたら、ようやく採用してもらえるようになったって言ってました。

なつさんからも「あそこは面白くてなかなか癖になる」って言ってもらってましたが、その相談している様子もかなり面白いみたいです。
相談しているところも見てみたい!

私が観劇するのも貸切公演なので、そこのアドリブ掛け声は楽しみです。

フィナーレ

「青い星」の場面も感動的ですが、フィナーレの構成がまた感動的。

退団者たちが手を取ったり、組替えするほのかちゃん(小桜ほのか)と慎くん(極美慎)ともこっちゃんが順に踊っていったり、最後は本舞台で次期トップコンビのありちゃんとうたち(詩ちづる)が踊っているのを銀橋からこっちゃんが見守ったりというのが完璧だって、2人も言ってました。

もうほんとあの流れは涙無しでは見られないです。
劇場で観るときっとまたさらに気持ちが高ぶるんだと思います。

今後への意気込み

さてさて、この公演ではトップスターのこっちゃんと、副組長のなつさん(白妙なつ)、それから紫りらちゃん、にじょはなちゃん(二條華)、ゆうなちゃん(都優奈)が卒業し、ほのかちゃん(小桜ほのか)と慎くん(極美慎)が組替えでいなくなります。

星組を引っ張ってきた錚々たるメンバーがいなくなって、ガラッと変わってしまうのがありちゃんはやっぱり辛いみたい。

それでも残された東京公演の期間中、去っていく人たちからも他の星組生達からもたくさんのことを学んで、一回一回大切に演じていきたいと意気込みを語るありちゃんでした。

こっちゃんもありちゃんのことは何も心配していないと話していましたが、本当にもうすでに次期トップとしての準備はできていると思うので、これからの星組も楽しみです。

それでもやっぱり男役のこっちゃんが観られなくなるのは寂しいです。
28日から始まる東京公演が星組生全員にとって悔いのない素晴らしいものになるよう応援しています。

  

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