今日は朝10時から雪組東京宝塚劇場公演のチケット一般発売でした。
私も開始時間1時間前からサイトにアクセスしようと頑張ってましたが、全く入れず、11時頃やっと入れたと思ったらすでに完売!
だいもんの退団もライブ配信で見届けます。
さて本日は、こちらもチケットが難しそうな星組『ロミジュリ』のライブ配信(B日程)でした。
2番手の愛月ひかるの”死”に納得しました
本日星組の『ロミオとジュリエット』B日程がライブ配信され、私も観ました。
A日程の方もですが、B日程の役替りメンバーの評判がすごく良くて、ずっと楽しみにしていました。
今回の公演を観るのは初めてなので、こっちゃん(礼真琴)、なこちゃん(舞空瞳)をはじめメインのキャストの感想を書きたいのですが、特に印象に残ったのは愛ちゃん(愛月ひかる)の“死”でした。
愛月ひかるの“死”に対する期待と不安
2番手の”死”に対する不安
配役が発表になった時にティボルトとの役替りとはいえ、2番手の男役が“死”の役を演るなんてとちょっと物議をかもしていたのを覚えています。
確かにこれまでの宝塚版ロミジュリでは、“死”の役は4番手以降くらいの男役が演じていました。
今回もう一人の“死”がぴーちゃん(天華えま)なのを見ても「なぜ?」という声が出たのは仕方ないでしょう。
正直に言えば、今の愛ちゃんの”2番手”がどういうポジションなのかが気になるファン(私もです…)には、愛月ひかるの”死”はあまり喜べる配役ではありませんでした。
一方で”死”は、真風涼帆、彩風咲奈、珠城りょうといったトップスターを排出した役でもあります。
もちろん、2番手で演じたわけではなくもっと若手のときに演じていますが、”死”はただ若手の役というだけではない意味もあります。
期待と不安
愛ちゃんは2番手として圧倒的な”死”を見せられるのか。
B日程が始まってからの評判を見て不安以上に期待が高まっていました。
そして、実際に今日の配信を観て納得しました。
2番手として十分な存在感を見せた”死”でした。
”死”に新たな可能性を感じました。
”死”としての表現力
冒頭“愛”と二人で出てきたところから、しなやかでダイナミックなダンスに驚かされました。
えっ、愛ちゃんってこんなに踊れる人だったっけ?と。
手足が長いので、動きもすごく大きく見えるのですが、それ以上にキレが良くて見応えのあるダンスでした。
しかし、それ以上に表現が豊かで巧みでした。
一幕最初の方の『憎しみ』の場面で、マーキューシオやベンヴォーリオを死に向かって導くような動きをするのですが、それがヴェローナの人々の運命を支配している感じが出ていて、ゾクッとしました。
その時の表情にもゾクゾクさせられました。
それと、マーキューシオやティボルトなど人が死ぬ時に遠くから魂を吸い取るような動きをするんです。
これまでの“死”はそんな動きをしていた覚えがありません。
もう一人のぴーちゃんの“死”を観ていないので今回の振り付けなのかどうか分からないのですが、ひょっとしたら愛ちゃんが自分で考えてやっている動きなのかな〜と思いました。
それも、死ぬ人によって動きが違うのもすごいなって。
台詞が全く無いので、表情や動きだけで表現しないといけないのですが、愛ちゃんの“死”はその表現が巧みだなという印象でした。
この役は学年が上の、ある程度経験がある人が演る方がいいのではないかと思いました。
フィナーレナンバーで見せた存在感
今回いわゆる“歌唱指導”(フィナーレの最初に花道でせり上がって来て銀橋を渡りながら歌う男役)はティボルト役が担当しているようで、B日程ではせおっち(瀬央ゆりあ)がやっていました。
なので、愛ちゃんの出番は結構後の方なのですが、出てきた時のインパクトが強くて、さすが二番手さんだな〜という感じでした。
大階段に座って登場し、娘役を大勢引き連れて踊るんです。
その後の男役娘役の群舞でもこっちゃんと対で踊ったりして、オーラがすごかったです。
髪型は自毛で普通の男役の髪型なのに、化粧が“死”のままなのが余計にオーラを醸し出していた理由かもしれません。
でも、それがまた良い色気を出していました。
2番手男役・愛月ひかる
2番手男役として存在していました
下級生のこっちゃんの下で2番手男役となってから、どうしてもトップを上級生として支えるイメージが強いなと思ってしまっていたのですが、今日観てみて、改めてちゃんと2番手男役として存在しているな〜と思わされました。
確かにトップのこっちゃんより貫禄があるのですが、ちゃんとスター性もあると私は思いました。
もう一つのティボルト役は今まで2番手が演ってきた役です。
A日程の方も観て、愛ちゃんのティボルトも見届けたいな〜と思いました。
Twitterのトレンドに『愛ちゃんの死』(笑)
終演後しばらくして、Twitterのトレンドに『ロミジュリ』と同時に『愛ちゃんの死』が入っていました。
それだけ今日ライブ配信を観た人に愛ちゃんの“死”のインパクトが強かったんでしょう。
納得です。
しかし、宝塚を知らない人が見たら、いったいどこの愛ちゃんが死んだんだろうと思うでしょうね、物騒です(笑)
しかし、それだけ素晴らしく圧倒的な”死”でした。
愛月ひかる、最高でした!
読んで頂き、ありがとうございました。
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